お別れホスピタル・第4話(最終回) [お別れホスピタル]
「わたしはね、人生にハードルがあったほうが馬力が出るタイプなのよ」
「(あんたは)ガチガチの堅物教師で、校則、ルール、そんなんばっか。中学生らしくとか、男子はこうとか、女子はこうとか、生徒 縛りつけて・・・。でも、あんたが いちばん つまんなそうに生きてたじゃん」
「死と向き合っているひとは、誰かを生かそうとするのかもしれない」
「ここ(療養病棟)は一度 来たら、元気になって退院していくひとは、ほぼ いない。そういう場所だ。でも、わたしたちは死ぬことの手助けをしているわけじゃない。ここは病院だ。ひとが生き切るための場所だ」
NHK/2024年2月24日放送
【脚本】安達奈緒子/【原作】沖田×華
お別れホスピタル・第3話 [お別れホスピタル]
「(植物状態の子供を持つ母親に『そのうち きっと目を覚ましますよ』って声をかけることは)嘘ついてるって思う? サンタさんみたいなものよ。子供に『サンタさん、来るかな』って聞かれたら、なんて答える? 『んなモン、いない』なんて言ったら、世界からクリスマスが消滅するじゃない。で、子供が泣くでしょ」
「仕事せえへんようなったアル中がどうなるか。まず、金がのうなる。次は、自信がのうなる。で、また酒に手ぇ出す。家族も、友達も・・・しまいには自分の命まで なくすんやぞ。(中略) いま おまえが見てる このオレは、未来のおまえや。こんなんで ええのんか」
「想像しちゃうから(死にたくなるん)じゃない? こうじゃなかったかもしれない自分とか、ツラくない世界とか・・・そっちがあるのなら、行きたいって。そんな世界、ないのにね」
「(回復の見込みがないことは)全部わかってて、それでも聞くのは、嘘でも信じないと、もう頑張れないから」
NHK/2024年2月17日放送
【脚本】安達奈緒子/【原作】沖田×華
お別れホスピタル・第2話 [お別れホスピタル]
「そもそも(あのひとには)妻が別人格だなんて感覚はないの。自分が快適であることが妻の幸せだって、本気で思ってる」
「『家族がいちばん』とかって、ちょっと脅しっぽいですよね」
NHK/2024年2月10日放送
【脚本】安達奈緒子/【原作】沖田×華
お別れホスピタル・第1話 [お別れホスピタル]
「生きたくても生きられないひともいるって・・・そうだね、そういうひとは、死ぬの すごい怖いし、きっとツラいだろうね。でも、(わたしみたいに)生きるのがツラい人間にとっては、ラクになれて うらやましい。そういうひとは、自分で自分を殺さずに死ねるんだから」
NHK/2024年2月3日放送
【脚本】安達奈緒子/【原作】沖田×華