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MIU404・第3話 [MIU404]

「九重さんってさ、自己評価 高いよね。自分は まわりに迷惑かけてないって思ってる」



「(ひとが)たどる道は真っ直ぐじゃない。障害物があったり、それを うまく よけたと思ったら、横から押されて違う道に入ったり・・・。そうこうするうちに罪を犯してしまう。なにかのスイッチで道を間違える。(中略) 自己責任・・・その通り。自分の道は自分で決めるべきだ。オレもそう思う。だけど、ひとによって障害物の数は違う。正しい道に戻れるひともいれば、取り返しがつかなくなるひともいる。誰と出会うか、出会わないか。このひとの行き先を変えるスイッチはなにか。そのときが来るまで誰にもわからない」



「イタズラっていう言い方、やめませんか。例えば、イジメは暴行障害、強要、侮辱罪。児童への性的なイタズラと呼ばれる行為は、イタズラなんて軽いもんじゃない。性的な加害、性暴力です。日本語の表現は、柔らくて美しい。だけど、重大な問題までオブラートで包み隠してしまう」



「相手が未成年だとしても、取り返しのつかない犯罪はあって、それ相応の罰は受けてもらう。だけど、救うべきところは救おうというのが少年法。(たしかに未成年をかさに着て、好き放題する少年はいるけど、)わたしはそれを、彼らが教育を受ける機会を損失した結果だと考えてる。社会全体で そういう子供たちを どれだけ救い上げられるか。5年後、10年後の治安は、そこに かかってる」



「未成年にもかかわらず、ネットで実名と顔写真が出回った。(中略) おかげで、本来 受ける以上の社会的制裁を受けている。罪を裁くのは司法の仕事。(少年法が甘いからといって)世間が好き勝手に私的制裁を加えていい理由にはならない」


TBS/2020年7月10日放送
【脚本】
野木亜紀子
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