宮部みゆき「ソロモンの偽証」・第２話

「かかわっている すべてのひとの話を聞く。依頼人はもちろん、相手の話もね。出てこなかったら、裁判で引っ張りだして主張させる。それが、はじまり。こっちから見て、白く見えるものでも、裏から見れば黒いかもしれないからね。まずは先入観を捨てて、全員の言い分を聞くの」

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「視聴者は鈍感だからね。濃いめの味つけをしないと、問題意識を持ってくれない。子供たちがイジメに苦しんでいても、上っ面の同情だけして、すぐに忘れる。ぼくは きみたちの味方なんだ。爆弾 落として、目を覚まさせてやらないと、イジメも、学校の隠蔽体質も、永遠に なくならないからね」

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「あなたは１秒だって わたしたちの味方だったことはない。みんなを利用して、都合のいい筋書きを作って、あなたが戦いたくてしょうがない敵と戦う武器にしようとしてるだけ」

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「警察も、学校も、マスコミも、みんな自分たちの立場でしか調べない。だったら、自分たちでやるしかない」

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WOWOW／2021年10月10日放送
【脚本】篠﨑絵里子／【原作】宮部みゆき