まかない荘2・第10話(最終回) [まかない荘]
「このトーナメント表みたいのって、なんていうんだっけ。そうだ家系図だ」
「これ(家系図)見てたらね、家族って分かれていくもんなんだなあって思って。分かれて、続いて、それで広がってくんだなあって」
tvk/2017年12月20日放送
【脚本】福原充則
まかない荘2・第8話 [まかない荘]
「おでんって、変な名前だよな。一個一個の具は、それぞれちゃんとした名前を持った別々の食べ物なんだもんな。でも、集まると、なぜか『おでん』だ。ロールキャベツですら、この鍋に入れば『おでん』だ。家族ってのも、おでんみたいだといいな。誰と誰が集まって、新しく誰が加わろうと、なぜかその、家族になっちゃうっていうかさ」
tvk/2017年12月6日放送
【脚本】福原充則
まかない荘2・第6話 [まかない荘]
「おれ、子供のころから、顔はそれなりにイケてるのね。でも、それ以外は全部そこそこ。そこそこ のまま、もう40なんだよ。40の『そこそこ』っていうのはな、若いやつらが言う『そこそこ』とは違うからな。おまえら、『そこそこ』から成長して『まあまあ』とか『なかなか』とかに、なれると思ってんだろ。(中略) でも、おじさんはな、踏ん張って、這いつくばって、奥歯 噛みしめて生きてきて、そんだけやってもオレの居場所はここなの? って、限界ギリギリの そこそこ なんだよ」
tvk/2017年11月22日放送
【脚本】福原充則
まかない荘2・第5話 [まかない荘]
「オレみたいな じいさんと つきあっても先がないだろ。恋愛っていうのはな、ふたりで一緒に同じ未来を見れてる時間が幸せなんだよ」
「(今朝 食べた)ソイミート、覚えてますか。あれ、ベジタリアンのひとの間で広まった食材なんです。がんもどきは(中略)殺生を禁じられたお坊さんが、お豆腐を雁の肉に見立てて作った料理と言われてるんです。ベジタリアンなのに肉に似た味を求めたり、禁止された肉に似たものを わざわざ坊さんが作ったり・・・。ちょっと矛盾してるところが人間らしくて、ぼくは いいなって思ってます。なんだろう、理想と現実的な欲望の うまい折り合わせのつけ方だと思いませんか」
tvk/2017年11月15日放送
【脚本】福原充則
まかない荘2・第4話 [まかない荘]
「正直になるってことは、優しさと厳しさが入り混じるってことですからね」
「34はね、お世辞やら、社交辞令やらを言い過ぎて、もう うんざりしだす お年ごろなのよ」
「食材の個性って、長所でもあり、短所でもありますよね。ぎんなんが嫌いなひとって、初森さんも言ってましたけど、匂いとか食感がダメなわけで、ぎんなんが好きなひとも、匂いと食感が好きなわけで」
「つまり、初森さんのことを好きなひとも、嫌いなひとも、結局、初森さんの人間性の同じところが気になるんですよ。だとしたら、あとは初森さん自身が、そんな自分を好きでいられるかどうかが大切なんじゃないでしょうか」
「今日(のデートは)思ったより、ずっと楽しかったです。たぶん最初の期待値がすごい低かったんで。でも、このまま佐竹原さんと つきあうとなると、胸の中で、理想からだいぶ妥協したなって思いながら つきあうことになると思うんです。それって、佐竹原さんに失礼じゃないですか」
tvk/2017年11月8日放送
【脚本】福原充則
まかない荘2・第3話 [まかない荘]
「(みんなが知ってるものじゃないと、気にとめてもらえないけど、)喜んでくれるひとが ひとでもいるなら、なんだって やりがいがある。だったら、きっとなにを選んでもいいんだよ」
tvk/2017年11月1日放送
【脚本】奥村徹也
まかない荘2・第2話 [まかない荘]
「(相談したいなら)風水、タロット、最近はじめた源頼朝のお告げってのあるけど、どれに頼る?」
「わたし、子供のころから、いつもひとに迷惑かけてばっかりで・・・。(中略) なんか、一回 失敗しないと、なんにも できないんです」
tvk/2017年10月25日放送
【脚本】福原充則
まかない荘・第10話(最終回) [まかない荘]
「ここにいる連中は、みんな いいやつだ。でもな、言い換えれば、ここは ぬるま湯だぞ。こんな場所でへらへら過ごしてるうちに、おまえは自分の夢を逃すぞ」
「みんな、職場でいろいろ苦労があって、必死に仕事をして、それでようやく “まかない荘” に戻ってきて食事をしているの。あの食事の時間は、そういう一日外で戦ってきた その戦士の休息みたいなものなの。みんな、明日も仕事で戦えるように、必死でぬるま湯につかってんの。それを、ただ単に ぬるく感じるのは、あんたが外で戦ってきてないからでしょ」
tvk/2016年6月22日放送
【脚本】福原充則
まかない荘・第9話 [まかない荘]
「せっかく失敗したんだから、それを教訓にもう一度 挑戦しないと、失敗した意味ないんじゃないの」
「(あいつのこと、)勝手に生きればいいとは思ってたけど、勝手に死ねばいいとまでは思ってないよ」
tvk/2016年6月15日放送
【脚本】福原充則
まかない荘・第7話 [まかない荘]
「人間って、年を取ったら腐っていくだけなのかなって思ってたんですけど、(中略) 年を取っても(発酵食品が微生物に協力してもらって、おいしい食べ物に変わるみたいに、人間もまわりの力を借りて)発酵すれば、新しい自分に生まれ変われるってことですよね」
tvk/2016年6月1日放送
【脚本】福原充則
まかない荘・第6話 [まかない荘]
「持ってないとつながらないなんて、スマホも大したことないな」
「ひとに道 聞けなさそうだもんな、プライド高くて。道端で地図 広げるとか(も)、嫌がりそうだもんな。(スマホを忘れて)東京で迷子になったとか、ひとにバレたくないわけですよ、梨枝さんは。(中略) へたしたら、グーグルマップを見るためだけに、新しくスマホ契約してるよ、梨枝さん。で、きっと見栄張って、わざわざ いちばん高いのにしてますよ、梨枝さんは」
「いるよねそういう(プライドの高い)ひと。独身でしょ。それにいまも彼氏いないでしょ。絶対いなよ。でも、金も行動力もあるから、独りでどこへでも行けるんだよね。全国のパワースポット巡りとか。海外旅行も独りで行けちゃう感じだろうね。で、20代のころから生活環境が変わらないからさ、服装もメイクも若いころのまんまで、似合ってなくて・・・。若いころモテた名残りで、つまらない男とつき合うのは我慢できないし、でも、同世代のいい男はみんな結婚してるし。で、結果的に不倫に走っちゃったりするよね」
「結局、高校生ぐらいのときが、いちばん楽しかったのかもなあ。若くて、無責任で・・・。実はあのころが人生のピークで、あとは長い下り坂を下っていくだけの人生なのかなあ」
tvk/2016年5月25日放送
【脚本】福原充則