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柴公園・第10話(最終回) [柴公園]

「判で押したような毎日は味気ないと、ひとは言う。毎日が変化に富んでいて、違うひとと会い、楽しいイベントと、悲しいトラブルが目白押しで、きのうと違う今日が続いている日常が、ムダじゃない生き方なのだろうか。もし そうだとしたら、ムダな生き方と言われても、判で押したような毎日でいい。変わらないものが大事だったら、マンネリが心地いいなら、それで人生の不甲斐なさを嘆かないなら、 “いつもと同じ” が かなうなら、わたしはそれでいいんだ」



「老人が最後に社会性 獲得した場所へのリスペクト、なめないでよ。子供の居場所に無理やり引き込んで、晩年よかったって話、聞きますかいな」



「人間ってさ、いろいろ考えると、最後はフィーリングなのよね。合理的な根拠なんて保険かけても、心安らかに ならんの。空気、雰囲気、寄り添えるか否か(が重要なわけ)」



「鈍感力ってさ、ただ単に鈍感なひとのことを言うんじゃなくて、本当は敏感なのに、鈍感でいられる訓練と覚悟を持ったひとのことを言うんだよね」



「きみ、先割れスプーンみたいなやつだな。すくい上げると見せかけて刺す、みたいな」


tvk/2019年3月14日放送
【脚本】
永森裕二
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柴公園・第9話 [柴公園]

「宝くじって、正月のかまぼこ みたいなもんでしょ。普段は198円のかまぼこが姿を消して、突如として7、800円のを押しつけて、正月だから、まあ、いいかって、ひとの価値観 操作して、心のパッキン開かせ商法なわけでしょ。ちなみに、これを『元旦かまぼこクライシス』と呼んでおります」


tvk/2019年3月7日放送
【脚本】
永森裕二
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柴公園・第8話 [柴公園]

「あなたの例えは回りくどい。まるでアメリカンジョークだ。そして、自分の弁に酔っているフシがあって、少々 不快だ」


tvk/2019年2月28日放送
【脚本】
永森裕二
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柴公園・第7話 [柴公園]

「噂話が嫌いだ。されるのも、聞かされるのも、気分が落ちる。『噂だけどね』を枕詞にすれば、どんな罵詈雑言でも言っていいみたいな空気がイヤだ。でも、ひとは噂話が大好きで、噂話を日々のエネルギーにして生きている」



「犬飼ってるひとって、悪意に鈍感なんですよね」



「そうやって、勝手に想像して、自分の納得感がいちばん得られるストーリーを正解にしたがるのは やめてください。そうなると、あとから当事者がホントのこと言っても、なんだか不正解みたいになるじゃないですか」



「面白がれる話なら、根拠なんていらない。真実と関係なく、わかりやすい正義感を振りかざす。そんなことを口に出す勇気が、わたしは持てない。たとえ間違っていても、見たものや、触れたものを、わたしは信じたい」


tvk/2019年2月21日放送
【脚本】
永森裕二
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柴公園・第6話 [柴公園]

「子供のころ、人間の脳には記憶の小部屋があって、そこは無限に容量が与えられていて、幼い自分には未使用領域が死ぬほどあると思っていた。大人になると、その空き領域が どうやら それほどないことに気づかされて、とたんにムダなメモリーを使わないように、知恵をつけた。大事な むかしの記憶を保管してる小さな空き領域をやりくりする癖が、いつの間にか ついていた」



「最近、スマホをいじくってて、どんどんバカになってるのがわかるんです。なんでも調べて、次の瞬間に忘れてしまう。忘れてもまた調べればいいって安心感があるから、頭に刻み込まれない。結果、脳みそが劣化していく。道で初めて会ったワンちゃんの名前、次 会ったとき、忘れてません? スマホに脳が癖づけされてるんです。むかしだったら覚えていられたのに、忘れるモードが適用されてる。いや、正確に言うと、覚えなくていいモードですかね」



「将棋や囲碁がコンピューターに負けるずっと以前から、人間の記憶力はコンピューターにかなわない。でも、ひとは常に なにかを覚えていようとする本能が働く。いいことも、悪いことも、楽しいことも、悲しいことも・・・ひとの記憶は知識だけじゃない」


tvk/2019年2月14日放送
【脚本】
永森裕二
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柴公園・第5話 [柴公園]

「われわれって、同世代ですよね。英語の授業って、何年 受けました? (中高あわせて)実に6年間ですよ。たいていのことはできる時間 使ってるんですよ。(中略) 基本的な習い事で、6年やったら、たいてい どんだけサボっても、少しは身につくでしょ。ほぼゼロですよ、英会話能力。あり得ないですよ。われわれって、6年間 英語教育 受けながら、ほぼしゃべることができない世界唯一の国民だと思うんです」



「おじさんは普通でいいと思います。ムリして頑張ると、まわりが気をつかうタイプです」



「何か国語もしゃべれるひとをスゴイと思うが、うらやましいとは思わない。自分には日本語があるから。世界70憶の民のうち、日本語を操れるのは わずか2パーセント。これって、自慢していいんじゃないかと思うから」


tvk/2019年2月7日放送
【脚本】
永森裕二
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柴公園・第4話 [柴公園]

「(ひとは過去や未来のことにくよくよする。)地球上の生物で いまを生きていないのは人間だけで、ほかの動物は いましか生きていない」



「(SNSとか)その手のことは、わたしとは別世界なんで。申し訳ないですけど、こういう会話は不毛で、だって別世界なんだし、住む大陸が違うわけだし、いくら詳細 放り込まれても、わたしの心の陸地には届かないってことですよ。『実は はじめたんですよ』とか、冷やし中華みたいに宣言してくるひと多くて。独特なんですよ、SNSはじめたひとのテンション。で、ほぼ100パーセント、あなたも100パーセント、『はじめたらどうですか光線』出してくるし。でしょ。勘弁してくださいよ。このテンション撃ち落とすには、こっちも かぶせ気味に(ディスりに)いかないと やられてしまうから。わたしの心の大陸を守るためです」


tvk/2019年1月31日放送
【脚本】
永森裕二
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柴公園・第3話 [柴公園]

「世の中が全部、必然でできていると仮定すると、世界が違って見えてくる。(中略) 自分がいるのも、なにか理由があるんだと思うと、少し安心する」


tvk/2019年1月24日放送
【脚本】
永森裕二
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柴公園・第2話 [柴公園]

「世の中には2種類のひとがいる。それは、趣味が見つかるひとと、見つからないひと。言い換えると、好奇心が強いひとと、弱いひと。あるいは、心の扉が軽いひとと、重いひと――」



「晴れですね・・・。ここまで晴れてると、この晴れをムダにしてる気がしてきますね」



「『犬をひと扱いしてる』って言葉、飼い主が聞きたくない言葉、第2位ですからね。(1位は)『犬に飼われてる』――。ぼく調べですけど」



「怒りは後々のちのち 増幅するんです。そのときは流れですむけど、ムダに考えてたら、(相手の言葉が)許せなくなってきたんですよ」


tvk/2019年1月17日放送
【脚本】
永森裕二
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柴公園・第1話 [柴公園]

「ひとの歴史は、居場所探しの歴史だ。ここからここまでオレの土地と主張し合って、国ができて、街ができて、家ができる。居場所が必要なのは、みんな安心したいから。落ち着く場所がないのは とても不安だから」



「後ろめたいひとって正義感 出すじゃないですか。すんごいのよ、そのひとの正義感ヅラ」


tvk/2019年1月10日放送
【脚本】
永森裕二
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柴公園・補遺 [柴公園]

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柴公園 (映画)
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