JKからやり直すシルバープラン・第８話（最終回） [JKからやり直すシルバープラン]
「言葉で伝わる情報は７パーセント。さわやかさと、笑顔さえあれば、人脈はいくらでも作れる」
「自立支援センターって知ってる？ 東京都に５か所あるんだけどね、区の福祉事務所で申し込めば、そこに入居できる。うん（一時的なやつだよ）。最大、半年間。６か月間（で出ていかなきゃならない）。けど、短期的な保護が目的じゃないよ。わたしの狙いは、そこを居住実績にして、住民票を作ること。できるんだよ、意外と知られてないけど。住民票があれば、あるものが発行できる。マイナンバーカードだよ。これが身分証明書になる。身分証明書が手に入ったら、銀行口座の開設と、携帯電話の契約ができるようになる。連絡がつくことは、信用のひとつだからね。住民票、マイナンバー、口座、ケータイ、この４つがそろえば、アパートの契約ができるようになる。（自立支援センターは）仕事も斡旋してくれるから、働いて、働いて、貯金して・・・ちょうど先週、引っ越しが終わったんだ。やり直そうとしてるひとに、社会はそこまで冷たくなかったよ。（ネットにはそんなこと書いてなかった？） 140字をどれだけ追いかけても、限界はあるかもね。でも、（きみは）いま知ることができた。もし この話を聞いて、ちょっとでも心が動いたなら、それに素直になってみたら？」
テレビ東京／2021年12月29日深夜放送
【脚本】奥村徹也／【原作】林達永
JKからやり直すシルバープラン・第７話 [JKからやり直すシルバープラン]
「心の病は、体の不調に比べて、気づきにくい。それなのに、一度 重症化してしまうと、ひとによっては回復に20年かかるひともいるんだ。そして、日本では15人に1人が、生涯で鬱病になる可能性があると言われている。心の病全般に広げれば5人に1人が、生涯 なんらかの精神疾患にかかるらしい」
「精神疾患の75パーセントが、25才以下で発症すると言われているんだ。自分も、友達も、いつ心を崩してもおかしくない。なにより、心の病は下手をすると死につながってしまうから・・・。WHOのデータによると、自殺者の約９割が、なんらかの精神障害の診断がつく状態だったとわかってるんだ」
「休んでいいんだよ。走ったあとは、誰だって休むでしょ。だから、学校も、介護も、もう無理しないで」
「心の健康には、睡眠と、運動と、朝散歩がいいって（教えてもらったの）。朝日を浴びながら散歩するとね、セロトニンっていう幸福物質がドバドバ脳内のあふれて、心が いやされるんだって」
テレビ東京／2021年12月22日深夜放送
【脚本】中村允俊／【原作】林達永
JKからやり直すシルバープラン・第６話 [JKからやり直すシルバープラン]
「人生はドラマの予算と同じ。計画的に資産を運用していかないと、このドラマのように破綻します」
「例えば、こういったゲームがあったとして、先生はどちらを選びますか。Ａ『コインが表だったら10万円もらえる。裏だったら もらえません』。Ｂ『表 裏にかかわらず、確実に５万円もらえる』。（確実なほうがいいから、Ｂを選びますよね。）では、逆にＡ『コインが表だったら10万円 取られる。裏だったら取られません』。Ｂ『表 裏にかかわらず、確実に５万円 取られる』。（今度は損害が少ないＡを選ぶでしょう？）それが損失回避バイアスです。ひとは目の前の損に、過剰に反応するように できているんです。事実、先生はいま10万円の報酬よりも、マイナス５万円という目の前の損を避けたくて、倍の支払いリスクがあるＡを選択した。損得を前に、冷静な判断は難しいんです」
「（FXで何億も儲けたなんて話）あんなの、ほんの一部の成功者が、高らかに声を上げてるだけです。素人が手を出していいもんじゃありません。FXは簡単に言えば、円高のときに外貨を買い、円安時にその外貨を売ることで、その差額分の利益を得ることですが・・・FXの怖ろしい点は、自己資金の25倍まで外貨を購入できてしまうところです。つまり、自分の限界以上の投資ができてしまう、まさにハイリスク ハイリターンの極北。難易度も、株の比じゃありません」
「資産形成に都合のいい抜け道はありません。日々の生活を見直して、コツコツ積み立てていく。これが結局、最善の道なんです」
テレビ東京／2021年12月15日深夜放送
【脚本】奥村徹也／【原作】林達永
※ ３段目は数名による連続した台詞（渡り台詞）をつなげたものです
JKからやり直すシルバープラン・第５話 [JKからやり直すシルバープラン]
「子育ての恩を着せるのは、動物界でも人間だけだ。その人間が作った憲法では、子供への教育は義務になっているが、親孝行も、親の手伝いも、義務には なってない」
「ぼくの個人的な意見を言えば、家族は人脈のひとつだと思うよ。ほら、いい親もいれば、悪い親だっている。どんな親に出会うかは、ひとそれぞれ。つまり、親は自分で選ぶことのできない人脈だと思うんだ。（中略） 二ノ宮さん、人脈において大切なことって、なんだっけ？ そう（互いに自立してること）。家族であるという関係性を利用して、どちらかに依存するなら、それは もう人脈以下だ」
テレビ東京／2021年12月8日深夜放送
【脚本】中村允俊／【原作】林達永
JKからやり直すシルバープラン・第４話 [JKからやり直すシルバープラン]
「いまが楽しければ、なにしてもいいの？ 男女の火遊び、大いに結構。だけど、この子には まだまだ何十年も明るい未来が残ってるんだよ。あんたに この子の人生、汚す権利はない」
「二ノ宮さんが言ってる美しさっていうのは、若さのことでしょ。それは間違いなく（時間と共に）失われていく。でも、年を積み重ねることで、手に入る美しさも あるんじゃないかな」
テレビ東京／2021年12月1日深夜放送
【脚本】奥村徹也／【原作】林達永
JKからやり直すシルバープラン・第３話 [JKからやり直すシルバープラン]
「貧乏人には勉強しかない――。いや、勉強すらないな。貧乏だったら、大学にも行けない。勉強なんて、腹の足しにもならないゴミなんだよ」
「そうだよ、あたしはバカだよ。因数分解もわかんないし、約分だって ちんぷんかんぷん。九九だって あやしいし、国語だって英語くらい わかんないよ。でも だからって、ここで あきらめたらダメだってことくらいは わかる」
「（勉強は）点じゃなくて、点と点を結んだ線で覚えんだよ。（中略） いくつも脳内に線を張り巡らせておけば、点を忘れても線が導いてくれる」
「世間知らずのお嬢様だと思ってたのに、このハングリーさったら、なに？ わたしは金のない環境のせいにして（幸せな人生を）あきらめてたのに、こいつは・・・。これが差か。金があるか どうかじゃない。ひととしての差――」
テレビ東京／2021年11月24日深夜放送
【脚本】中村允俊／【原作】林達永
JKからやり直すシルバープラン・第２話 [JKからやり直すシルバープラン]
「一緒に ご飯 食べられたら、それで幸せじゃん。『おいしいね』って言える相手がいる幸せ、30年後には身に染みてわかるよ」
「人脈ってさ、ほら、『脈』っていうぐらいだから、きっと なんかこう血が流れてるもんだと思うんだよね。（中略） 自分の利益ばかり考えて つながろうとしても、そこに血は流れない――。だから、将来 助けてもらいたいからっていう理由で、無理やり友達を作っても、それは本当の人脈じゃない」
「友達っていうのは、鏡みたいなもんなんじゃないかな。自分が依存すれば、相手も依存する。だから、困ったときに『助けてもらおう』って考えるんじゃなくて、相手が困ってたら『助けてやろう』っていう気持ちで、そうやって お互いに自立した関係が きっと友達だと思うし、本当の人脈なんだと思う」
「ひとの大切なものを奪うって、どういうことか わかってる？ わたしも わかってなかった――。鼻血はすぐ止まる。殴られても、アザはそのうち消える。でも、心は・・・壊れたら、簡単には治らないんだよ」
「謝るのは、いましか できないって言ってんの。30年後、夢にうなされて起きる最低な自分、引き受ける自信あんのか」
「（つきあう）メリットとか、もういいから。友達だから守った。それだけ」
テレビ東京／2021年11月17日深夜放送
【脚本】奥村徹也／【原作】林達永
JKからやり直すシルバープラン・第１話 [JKからやり直すシルバープラン]
「職歴も、特技もない中年のわたしに、社会は やり直す機会すら与えてくれなかった――。なのに、学校は ずっと わたしに やり直す機会をくれていたなんて（そのときは気づかなかった）」
テレビ東京／2021年11月10日深夜放送
【脚本】中村允俊／【原作】林達永
