カメラ、はじめてもいいですか？・第12話（最終回） [カメラ、はじめてもいいですか？]
「（ミトちゃんは）いろんな景色をそのカメラと見て、選んで、残してきた。それはカメラだけじゃなくて、撮りたいものだって、行きたい場所だって、やりたいことだって、会いたいひとだって・・・ミトちゃんが選んできたものが、いまのミトちゃんを作ってくれてる」
BS松竹東急／2023年9月18日放送
【脚本】上村奈帆／【原作】しろ
カメラ、はじめてもいいですか？・第11話 [カメラ、はじめてもいいですか？]
「孤独を埋めるように（写真を撮っている）なんて、まえに話したけど・・・たしかに はじめは そうだった。それだけだった。でも、いまは違う。孤独なんか お飾りで、一生懸命 それっぽいこと してるだけ。それが いつバレるかって、ずっとビクビクしてる」
「求められてる “自分らしさ” に どんどん縛られていくみたいで、期待に応えようとすれば するほど、わからなくなって堂々巡り」
BS松竹東急／2023年9月11日放送
【脚本】上村奈帆／【原作】しろ
カメラ、はじめてもいいですか？・第７話 [カメラ、はじめてもいいですか？]
「わたしは機材をいじるのが楽しいから、カメラに関しても詳しいですし、状況を見て最適解を導く知識も まあ あると思います。でも、知識さえあれば、誰でも撮れる写真なんです。『わたしらしさ』とは違う。もっとこう、強い意志がないと・・・常識や正解さえも、ねじ曲げてしまうような」
BS松竹東急／2023年8月14日放送
【脚本】上村奈帆／【原作】しろ
カメラ、はじめてもいいですか？・第６話 [カメラ、はじめてもいいですか？]
「これはね、60年ぐらい前のカメラ。『ニコンF』っていって、世界初のプロ用 一眼レフなの。信頼性、堅牢性、共に群を抜いていて、交換レンズの幅広さにおいても実用性が高かった。戦場や報道の現場でも活躍したんだって・・・水没しても動いたとか、カメラが銃弾を受け止めたとか、そんな噂が流れるほど。NASA仕様に加工したものまで誕生して、実際に宇宙まで行ったんだよ。そんなカメラだけど、電気は使わずにバネと歯車だけで動くから、ちゃんとメンテナンスしてれば、いまでも全然 動くの。長く使われると、そのカメラにストーリーができる。ストーリーができると、ブランドができる。ブランドができると、価値ができる。フィルムカメラの魅力って、そのへんもあるんだけど、本質はもっと別の場所にある」
「慎重すぎてもダメ。思い切りも大事だよ。失敗は怖いけど、やらなきゃ進まない」
BS松竹東急／2023年8月7日放送
【脚本】上村奈帆／【原作】しろ
カメラ、はじめてもいいですか？・第５話 [カメラ、はじめてもいいですか？]
「写真でも、絵でも、映像でも、見てる側のときは（中略） 怒りとか、恐怖とか、悲しみとか、普段 自分が生活してるときには感じないほど強大な感情に襲われるときがある・・・芸術はひとの心を表すものだから」
「心の穴を埋めるように、（わたしは）写真を撮りはじめたような気がする。日常に転がってる孤独を写真に収めてるの。そうやって、なんて言ったらいいんだろう、味方を増やしていく。写真の形をした自分の分身、そういうものばかりを撮ってきたと思う」
BS松竹東急／2023年7月31日放送
【脚本】上村奈帆／【原作】しろ
カメラ、はじめてもいいですか？・第４話 [カメラ、はじめてもいいですか？]
「スナップって、普段のなにげない日常に意味を見出して写真を撮ること」
「普段、わたしたちが見ている景色が このくらいの広さだとすると、望遠レンズはこう。景色の よりせまい部分に焦点を絞って、より鮮明に切り取るイメージかな」
「レンズの重さと長さは、業に比例すると思うんです。望遠レンズで切り取れるものは、あこがれるもの、美しいもの、手の届かないもの。近寄れないけど、近くに寄りたい・・・重くても、難しくても、それを上回るような出会いがあるのなら。人間とは、実に欲深いものです」
「あこがれと現実って、全然 違うよね。（中略） わかんないことばっかだし、手の届かないことばっかり。それでも、あこがれていられる限りは大丈夫」
BS松竹東急／2023年7月24日放送
【脚本】上村奈帆／【原作】しろ
カメラ、はじめてもいいですか？・第３話 [カメラ、はじめてもいいですか？]
「富士フイルム（のカメラ）『XT-20』、中級機種で地味なポジションでこそありますが、サイズは小型化に極端に振り過ぎず、持ちやすさを優先。色身の評判もさることながら、他社では なかなか見なくなったクラシカルなアナログ式のダイヤルは、直感的に操作ができる玄人好みの設計。ボディの色味がシルバーなのも、銀塩時代を彷彿とさせます」
「今日、学校で あなたが空に向かってシャッター切るのを見ました。わたしも あの雲 撮りたいなって思って見てたから。そのとき、思ったんです・・・友達になりたいなって」
「（メーカー純正のストラップって）こんな感じで、名前がドカンと刺繍されてて、カワイイですよね。とくにカメラの老舗２大メーカーであるニコンは黄色、キヤノンは赤を伝統的にストラップの色に取り入れてるので、まあ目立ちます。おかげで、街なかや写真スポットで すれ違っても、どこのカメラを使っているのか一目でわかるわけです。それで『ああ、今日もペンタックスは いないなあ』と悲しい気持ちになるわけです」
BS松竹東急／2023年7月17日放送
【脚本】上村奈帆／【原作】しろ
