treatment・第29話「デンジャラス・ドア・第１話」 [treatment]
「大した予定じゃなくても、予定があるんだったら、そっちを優先させたほうがいいよ。仕事を優先させる癖がつくと、人生、仕事に持ってかれるよ。一度 持ってかれたら、取り返せない。あきらめるしかなくなる。ひったくりと一緒」
「娘にさ、アケミちゃんの 爪の垢 煎じて 飲ませたいわ。ごめんね、爪にアカがある前提で言っちゃったんだけど」
「図書館の返却期日を守れない大人は、誰のことも守れないよ」
「最初から いないのと、いるのが いなくなるのでは、全然 違うよ。たとえばさ、上野動物園 行ったら、パンダ 探すでしょ。でも、ほかの動物園 行っても、パンダ 探さないでしょ。そういうことだよ」
「部長に坂巻ちゃん呼んできてって言われて・・・。自分で行けばいいのに、なんでビリヤードみたいな仕事するんだろう。落としたい球、突きゃいいのに、わざわざ一回 別の球 突くんだ。直接 その球 突きなさいよって。なんなら、自分が（穴に）入んなよって。あんな長い棒で、遠くからひとのこと 突こうとしないで、穴の中の暗さ、あなたが身をもって体験しなさいよって」
「ソフトボールみたいに仕事がしたい、わたしは。ちゃんと下から投げるでしょ。上から投げられた球なんて、誰が打ちたいの？」
「早く 家 帰って、youtube 見て、新しいアイドルを発掘したい。見つけたと思ったら、解散してるんだから。いまも どっかで解散してるかもよ」
「時間なくて・・・。すいません、言いすぎました。時間はあります。ただ、使いすぎてしまっただけ」
「あたし、自販機（の食べ物）がちょっと・・・。一回、落ちるじゃないですか。それで、食べ物が その衝撃でビックリしてる状態だから、それを食べるっていうことに、ちょっと抵抗があって。ビックリの意識を体に取り込んでしまうと、あたしの中がビックリのエネルギーで充満してしまうので」
「あたし、悪口とかは言わないから。言わないっていうか、言えない。やっぱり、常に神様が見てるっていう気持ちがあるから。言葉に出した瞬間、それは もう魂が与えられるわけでしょ。魂っていうのは、神様が下さるものだから、そこで あたしが悪を生み出すわけにはいかない。あたし自身が常に悪を生み出せる存在なんだぞっていうのを意識して言葉を発してる」
TOKYO MX／2023年11月14日放送
【脚本】安藤奎
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