桜井真の3つの遺産・第4話(最終回) [桜井真の3つの遺産]
「わたしはね、恋愛ドラマのよくできたライバル役にはなれないの。あるでしょ、ヒロインは主人公のことが好きなのに、本人は気づいていない。ヒロインのことが好きなライバル役が、それを わからせるために告白するの。ほかのひとに告白されて、初めてヒロインはいちばん大切なひとが誰なのか自覚するのよ。『行きなよ。いま きみが一緒にいたいのは、ぼくじゃないだろ』――なんて、そんな できた人間じゃないのよ(わたしは)」
TOKYO MX2/2021年1月31日深夜放送
【脚本】田島千絵
トッカイ ~不良債権特別回収部~・第3話 [トッカイ]
「(規制緩和と)言うたら、聞こえはええけども、競争激化の挙句、弱肉強食で強いやつだけが生き延びる始末ですわな。もう、お忘れでっか・・・大蔵省と政府が組んで、不況解消の名目で(おこなった)不動産融資の大胆な規制緩和が、バブルっちゅう醜悪な化けモンを生み出したことを」
「ひとつ忠告しときますわ。わしらの業界じゃ、金を返すぐらいじゃったら、人ひとり殺すほうを簡単に選ぶ連中が、ようけ おりますけえ。充分、お気をつけ下さい」
「サラリーマンが家族を作り、持ち家を買うたら一生安泰――。そんな時代やったら、ひとが ひとらしく生きられたかもしれん。けどな、もう そんな時代、終わったや。バブルが壊しよったんや。ええ会社に入って、一生その会社のために尽くす。それが日本人の幸せ。そんなもん、簡単に壊れる泡みたいな幻想やと、バブルが教えてくれたんや」
「これはな、戦争なんや。戦う相手は悪質債務者だけやあらへん。あいつらを野放しにした銀行や大蔵省、政治家、全部や。(中略) 金で狂うてしもた日本を、努力が報われる社会に戻す。その戦いのためやったら、わしは鬼にでも、ひとでなしにでも なったる。最後の1円まで、死の物狂いで回収する」
WOWOW/2021年1月31日放送
【脚本】戸田山雅司/【原作】清武英利
カンパニー ~逆転のスワン~・第4話 [カンパニー]
「きみはもっと自分の踊りに集中したほうがいい。オデットは ほかの白鳥と競ったりしない。王子の永遠の愛を信じて舞ってるんだ」
「あなたは王者の才能を持ってるから、才能のないひとの気持ちがわからないんです。情熱、努力、仲間――この3つがそろえば、必ず頂点に立てる。あたしが信じて、ずっと大事にしてきた言葉です。高野さんは『バカみたいだ』って思うでしょうけど、王者の才能を持ってない ほとんどのひとは、そうやって歯を食いしばって、頑張ってるんです。(中略) 全員が高野悠になれるわけじゃありません。どんなに努力しても、夢に届かない――。そういうひとの気持ちも考えてください」
NHK BSプレミアム/2021年1月31日放送
【脚本】梅田みか/【原作】伊吹有喜