ひよっこ2・第4話(最終回) [ひよっこ]
「もちろんさ、なまりとか、バカにされたりすると腹立つし、そんときの時子の気持ち考えたらさ、涙 出てくるよ。でもさ、時子、違わない? ちょっと嫌になってきてる? (女優の仕事が)思ってたようにいかなくて。そんくらい、全然我慢してきたことなのに、腹立ててしまった。むしろ、腹立ててんのは、自分自身に対してだね、本当は。違う?」
「いいんだよ、ちよ子。立派な理由じゃなくていいんだよ。(好きなひとを追いかけて大学に行くのは)とっても素敵な理由だよ。最高だよ、ちよ子。わたしたちは幸せになるために生きてんの。頑張んの。だから、最高だよ、ちよ子」
NHK/2019年3月28日放送
【脚本】岡田惠和
ひよっこ2・第3話 [ひよっこ]
「(わが家のために大学進学をあきらめるなんて)親孝行なんだな、ちよ子は。(中略) でもな、父ちゃんには まだ早えんだ、孝行は。オレは申し訳ねえけど(記憶喪失になって)親になったときのこと、思えてねえ。みね子、ちよ子、進が生まれたときのこともな。思い出せねえ。だからな、自然と親になったわけじゃない。ここへ帰ってきて、おめえらの親に、美代子の夫に、お父ちゃんの息子になることを、自分で決めたんだ。なりてえと思った。選んだんだ、オレは。みんなのことを好きだからな。みんなのことを、ひととして好きだからな。でもな、親としての歴史は、父ちゃんにはねえ。ちよ子の親を選んで、まだ たったの2年だ。親孝行で返してもらうには、まだまだ早えんだ。だらかな、ちよ子。もっとオレを困らせてからにしてくれ。もっと親を味わわせてくれ。親孝行は、まだまだ先でいい。子供でいてくれ、もう少し」
NHK/2019年3月27日放送
【脚本】岡田惠和
ひよっこ2・第2話 [ひよっこ]
「うちは西洋の料理をそのまま出しているわけではありません。あくまで “洋食” です。日本人の味覚に合うように工夫して作ってますから」
「お客さんに対して、わかってない、なんて思ったら、料理人として終わりだ。お客さんが どう味わおうと自由なんだ」
NHK/2019年3月26日放送
【脚本】岡田惠和
ひよっこ・第156話(最終回) [ひよっこ]
「みね子さんと結婚させてください。必ず、ぼくら幸せに生きます。幸せになることをあきらめません、絶対」
「いいね、最高だよ。勝ったんだよ。勝ったんだ。いま、たったいま・・・悲しい出来事に、幸せな出会いが。勝ったんだよ。最高だよ」
NHK/2017年9月30日放送
【脚本】岡田惠和
ひよっこ・第150話 [ひよっこ]
「(亡くなった恋人を)忘れなくても・・・いなくなってしまったひとへの気持ち、変わらなくても、恋はできますよね。(中略) わたしは愛子さんにとって、世界で二番目に好きな男でかまわない。そうなりたいです」
NHK/2017年9月23日放送
【脚本】岡田惠和
ひよっこ・第143話 [ひよっこ]
「あなたは(中略)はっきりと わたしを否定はしない。『好きじゃない』とか、『嫌い』とかは言わない。それは わたしに対する優しさですか。だったら、ありがとう。でも、もういいです、それは。わたしは本気なんで、本気で返事を下さい。女は永遠には待てないよ」
NHK/2017年9月16日放送
【脚本】岡田惠和
ひよっこ・第126話 [ひよっこ]
「そんじょそこらの片思いとはわけが違う。自分の人生、ほとんどずっと時子に片思いです。それで いいんです。わかってんです。そして、片思いなのと同じぐらい、親友でもあるんです。だから、心の底から、一点の曇りもなく、オレはあいつの夢を応援してんです。そんでね、わかってもらえっかどうか わかんねえけど、オレに惚れられてるってことは、あいつにとって力になんです。必要なんです。だからね、オレは時子が夢をかなえるまで、片思いしてなきゃいけないんです。そう決めてんです。そういう恋なんです。自分のこと考えんのは、そのあとでいいんです」
NHK/2017年8月26日放送
【脚本】岡田惠和
ひよっこ・第125話 [ひよっこ]
「自分の持ってるスカートの丈をね、短くしてみたりしたよ。でも、なんか違うんだよね。長かったものを短くしたものと、もともとミニスカートとしてデザインされたものとは、なにかが違うんだよね。人間で言うと、性格が違う感じがするんだよね」
NHK/2017年8月25日放送
【脚本】岡田惠和
ひよっこ・第124話 [ひよっこ]
「悲しいことはよ、降ってくるみたいに、いきなり起きんだ。どんなにきちんと、誠実に、生きててもよ。悲しいことや、ヤなことは、いきなり起きる。どうしようもなく起きんだ。でもよ、悲しいことから救ってくれんのは、ひとだよ。人間だ。立ち直らせてくれんのも、ひとだよ。だからよ、誰かに助けてもらったら、誰かを助ければいい。それでいいんだよ。ひとを救うのは、ひとだよ。みんながそうすりゃ、世界はきれいに回ってくよ」
NHK/2017年8月24日放送
【脚本】岡田惠和
ひよっこ・第120話 [ひよっこ]
「悲しいこと あってもさ、そのことばっかり考えてなんて生きていけない。忘れることはできなくても、考えないようにしないと、生きてなんかいけないと思うんだ。でも、わたしの存在がさ、鈴子さんとお父さんをラクにしないんだ。(お母さんが死んだことを)思い出させてしまうし、後ろめたいっていうか、毎日 楽しく生きてちゃいけないんだって思わせてしまうんだよね。わたしが そうさせないような、明るい いい子だったら大丈夫だったのかもしれないけど、うまくできないし。そうしようと思っても、なんか、嫌な感じになっちゃうし。それはそれでつらいし。お父さんのことも、鈴子さんのことも、好きだしさ、本当は。だからさ、この困った娘って感じ、これね、(わたしの)お芝居なの。演技なの。わかる? 本当はね、素直でいい子なの。わかるかな」
「ボタンをさ、掛け違えちゃったんだよ、最初に。だから、かみ合わない。ズレたまんま きちゃったんだからさ、いまさら元には戻れないし。離れてたほうが、うまくいくことだってあるんだよ」
「だったら、ボタンを全部 外して掛け直したらいいんじゃないのか」
「親から なにかしてもらうことを期待してる。それが子供の証拠です。自分から親のことを考えて動く。親を許す。それが大人だと、わたしは思います」
NHK/2017年8月19日放送
【脚本】岡田惠和
ひよっこ・第119話 [ひよっこ]
「自由ってなんですか。みんな好き勝手にすることですか。ヤなことは、やんないってことですか。(しなくていい我慢もあるって言われても)べつに我慢ばっかしして生きてるわけじゃねえし、わたし。自由って、自分で選ぶっていうことでしょ。ひとから見たら、そんなんでいいのか、楽しくないだろうって思われても、本人が選んでんだったら、それは自由でしょ」
「お母さん、死んで、鈴子さん、わたしに謝った。(無理をさせた)自分のせいだって。何度も謝った。お父さんもね。(こっちは)子供だからさ、そうだったんだって思ったし、ひどいとも思った。でもさ、店はやってかなきゃいけないじゃない。そうすると、当たり前だけど、(鈴子さんもお父さんも)店では明るく元気よくやっていくしかないわけで。それが許せないと思ったときもあった。だから、わざと嫌な気持ちになるような態度とったりもした。間違ってるなあとは思ってはいたけど、止められなかった。わたしを見て悲しそうな顔するの見てると、なんでも言うこと聞いてくれるの見てると、なんだかイライラして。どんどん嫌な娘、嫌な孫になっていった・・・」
NHK/2017年8月18日放送
【脚本】岡田惠和
ひよっこ・第105話 [ひよっこ]
「あなたはよく言うと、いろんなひとの気持ちを察することのできるひと。悪く言うと、どっちの気持ちも考えてしまって、どっちつかずになってしまうところがある。今日、あなたはお母さんだけ見てなさい」
NHK/2017年8月2日放送
【脚本】岡田惠和
ひよっこ・第104話 [ひよっこ]
「今日の出来事でいちばん大事なのは、(お父さんに)生きて会えたということ。元気だったということ。そして、また会えるということ。それをまずいちばんに受けとめて、噛みしめなさい。つらいことは、あとからでいい」
NHK/2017年8月1日放送
【脚本】岡田惠和
ひよっこ・第98話 [ひよっこ]
「べつに終わりじゃないだろ。続ければいいだろ。たかが恋がひとつ終わったくらいで、人生に決着つくわけじゃないだろ。いつかハッピーエンドになればいいんでしょ」
NHK/2017年7月25日放送
【脚本】岡田惠和
ひよっこ・第97話 [ひよっこ]
「(貧しくて)いいことなんて、ひとつもありません。悲しかったり、悔しかったり、寂しかったり、そんなことばっかしです。(中略) それでも明るくしてんのは、そうやって生きていくしかないからです。生きてくのが嫌になってしまうからです。そうやって、頑張ってるだけです」
NHK/2017年7月24日放送
【脚本】岡田惠和