さすらい署長 風間昭平スペシャル15・塩屋岬いわき殺人事件 [月曜プレミア8]
「ツラいときも、背筋を伸ばして顔を上げないと、大切なものを見逃すぞ」
「雨に耐え、顔を上げる者だけが、虹を見る」
「この町はね、悲しみが多かった分だけ、立ち上がろとするひとに優しいのよ」
テレビ東京/2022年1月24日放送
【脚本】黒木久勝/【原案】中津文彦
再雇用警察官3 [月曜プレミア8]
「わが身を振り返って言えることは、後悔だけはしないで欲しいということです。この年になると、後悔したことの多さを、後悔してしまうんです」
テレビ東京/2021年12月13日放送
【脚本】吉本昌弘/【原作】姉小路祐
横山秀夫サスペンス 第三の時効 [月曜プレミア8]
「もし時効になるのなら、事件が起きたことも なくなればいいのにと思います」
「公安部門と われわれ(刑事部門)では、守るものが異なる。われわれが守るのは、市民の生命と財産だ。彼らが守るのは、国の体制を支える社会秩序だ」
テレビ東京/2021年11月29日放送
【脚本】青島武/【原作】横山秀夫
疑念 警視庁強行犯係・樋口顕10(今野敏サスペンス) [月曜プレミア8]
「彼女には ふたつの両極端な顔があるね。成功者としての光の顔と、孤独や傷を抱えた陰の顔。光がまぶしかっただけに、陰の濃さが痛々しい」
テレビ東京/2021年10月11日放送
【脚本】坂上かつえ/【原作】今野敏
冤罪犯 [月曜プレミア8]
「見たい景色と、見える景色は違うの」
「酒 飲みながら事件のこと考えるな。ロクな考えは浮かばない。ここへは頭 冷やしにきてんだ」
「どんな信念があろうが、そのために証拠を捏造するような刑事を、オレは刑事として認めない。それに、それほどの信念があってやったことなら、なぜ末崎に増岡を襲わせた。(中略) 増岡は一命を取りとめた。末崎も田宮もクロだった。だから、自分のしたことが正しいとでも思ってんのか。(今回はうまくいったかもしれない。)だが、いつかはしくじる。いつかは部下を殺す。無実の人間に罪を着せ、冤罪の犯人を生み出す。それでも正義だと開き直る警察官を、オレは許さない」
「亡くなった人間を思い続けることは、後悔を背負い続けることじゃない。そのひとと過ごした時間が かけがえのないものだった、そう思っていられることが、なによりの供養になる。オレはそう思う」
テレビ東京/2021年8月30日放送
【脚本】寺田敏雄/【原作】翔田寛
病院の治しかた ~スペシャル~ [月曜プレミア8]
「院長は暴走特急だけど、行き先は間違ってないと思いますよ」
「地域医療をどうするかは、われわれ行政が考えることですから」
「それは おかしいですよ。医療はみんなに関わることなんです。病院も、住人も、誰もが自由に議論に参加して、いろいろな考えを検討するべきなんです。好き勝手 言って、なにが悪いんですか。みんな、健康保険に入って、医療費も払ってる当事者なんですよ。好き勝手 言う権利は、誰にでもあるんです」
「ご意見は傾聴します。しかし、判断をするのは、わたしたち(行政)だ」
「傾聴って・・・聞いているフリをするだけですか。役人根性だな。データもロクに開示せずに、甘い未来予測に寄りかかって、容れ物さえ作れば済むと思ってる。そういうビジョンのないやり方が、地域医療をダメにするんです」
「難しい手術をする医者がヒーローなわけじゃない。いつも患者のほうを見て、なにが患者のためになるかを一生懸命 考え抜く――。地味でも、自分の理想の姿とは違ってても、患者を救うために精一杯 力を尽くす。そういう医者が、本当のヒーローなんじゃないですか」
テレビ東京/2021年7月26日放送
【脚本】山本むつみ
今野敏サスペンス・機捜235Ⅱ [月曜プレミア8]
再雇用警察官2 [月曜プレミア8]
「倒産がない代わりに、派閥やノルマがあるのが警察です」
「(組織の)歯車・・・。イヤな表現ですね」
「そうなんだから、仕方がないだろう。歯向かったり、壊れたりした歯車は、交換されて おしまいだ」
「わたしは いまある自分自身が、常にいちばんの わたしであると思ってますから。上を見てもキリがありません。たとえツラくても、いまが いちばんだと思えば、乗り越えられる気がしません?」
テレビ東京/2021年6月28日放送
【脚本】吉本昌弘/【原作】姉小路祐
女王の法医学 ~屍活師~ [月曜プレミア8]
「倒れてる人間を前にパニックになるひとが脳外科? 救助犬のほうが、よっぽどマシ」
「あんたに教えんのは、あたしじゃないよ。法医学者の師は遺体」
テレビ東京/2021年5月31日放送
【脚本】香坂隆史/【原作】杜野亜希
駐在刑事SP 2021 [月曜プレミア8]
「警察官だったら、なにやってもいいってわけじゃないんですよ。たとえ真犯人だって わかってても、捜査の手順 間違えれば、逮捕すらできないんです」
テレビ東京/2021年5月24日放送
【脚本】田子明弘/【原作】笹本稜平
脳科学弁護士 海堂梓 ダウト [月曜プレミア8]
「記憶って、すごく曖昧なの。自分でも、ましてや他人でも、編集可能」
「ひとに心なんてない。心だと言われてるものは、すべて、ここ(脳)が指令を出してるものにすぎない」
「脳なんて、ただのシステムに過ぎない。そうよ(機械と一緒ってこと)。感情はシステム上のバグ。魔物。一般的には、感情を抑えられなくなると、ひとは暴走するの。泣き出したり、怒り出したり、誰かを殺したりね」
「善意では ひとは救われない。けど、理解されることだけで、ひとは救われることもある」
テレビ東京/2021年4月12日放送
【脚本】本田隆朗
ハクタカ 白鷹雨音の捜査ファイル [月曜プレミア8]
「若さを原動力とした瞬発力はあるが、体の動きがバラバラで、力を有効に使えていない。(逃走しても)すぐに失速する。この男は素人だ」
テレビ東京/2021年3月22日放送
【脚本】川崎いづみ/【原作】梶永正史
鬼火 警視庁強行犯係・樋口顕7(今野敏サスペンス) [月曜プレミア8]
作家刑事 毒島真理 [月曜プレミア8]
「犯行は計画的で、この上なく狡猾。物的証拠も充分で、同情できる部分は皆無だ。冤罪の可能性もないから、法律で定められた通り、判決確定後6カ月以内に、法務大臣が死刑執行命令書にサインをする。嘘じゃない。それから5日以内に、あんたは太いロープに吊るされる。キュッ、バーン、ブラーン。医官が死亡を確認するけど、念には念を入れて遺体は5分間そのまま放置。もったいなくも ありがたいことに、あんたの亡骸は刑場室葬の手続きにしたがって荼毘に付され、遺骨は両親のもとに届けられる。ま、もっとも、両親が引き取ってくれない場合は、無縁仏として埋葬。実際、こっちのパターンが圧倒的なんだけど・・・。怖くなった? 隠したつもりでも、いちばん顔に出るのは、怯えた表情だもんね。ダメじゃない、いまさら。ひとを殺すと決めた時点で、自分も殺されるのを覚悟しておかないと。しゃべんなくていいって。きみは ぼくが言うのを黙って聞いてりゃいいの。絞首刑は絶命するまで個人差があってさ。肺活量の問題なのか、首の丈夫さによるものなのか、長いやつだったら10分以上苦しむんだって。布で覆われてるから表情は見えないんだけど、空中で見苦しく体をよじって、吊り下げられたロープは左右にブラブラ。ついでに きしむ音も盛大らしいから、これは ちょっとしたショーだね。もちろん、主役はあんた。ただ、共犯者がいた場合は、減刑の可能性も出てくる。もっとも公判でそんなこと言い出しても、あと出しじゃんけんみたいに とらえられかねないからさ、まあ、これが最後のチャンス。吐くんだったら、いまだ」
「いい質問だ。いい質問には必ずいい答えが用意されている」 →類似
「全国に作家志望者、何人いるか知ってる? 正確な統計をとったわけじゃないけれども、各新人賞に送られてくる原稿の数から類推すると、5万人から10万人。投稿しないけど志望するひとも含めれば、その倍以上は存在するだろうね。ところが、新人賞は大きいものでも、せいぜい20タイトル前後。倍率だけ考えれば、司法試験より難しい」
「異次元に放り込まれた高校生が、バトルを繰り返しながら、未知の能力に覚醒するって、いったい なに? いや、こういう小説を書きたがるのは、たいてい きみみたいな、ロクに社会経験のない人間なんだよね。現実での経験値が浅すぎて小説に取り込めないもんだから、すぐSFやファンタジーに逃げようとする。SFやファンタジーが悪いって言ってんじゃないよ。架空の世界観を描き切る構成力もないのに、既存の作品の真似事をするから、劣化コピーの そのまたコピーになっちゃうわけ。(中略) 下手な鉄砲も数 撃ちゃ当たるって言うけど、きみのは紙鉄砲ですらない。どんなに書いたって、時間と紙のムダだ」
「出た、おなじみの承認欲求。多いよね、きみみたいなタイプ。人生こじらせて、どんづまっちゃってんのに限って、ぼくを認めて、ぼくを愛して、ぼくはここにいるよっていうの。あのさ、きみ、今年で45でしょ。いつまで そんな暮らし、続けるつもり? まともな仕事もせず、蓄えもなく、自分には発信力があると思い込んで、日がな一日 妄想にふけってるような生活無能力者を、世間では なんて言うか知ってる? 人間のクズ」
「小説講座なんてね、作家への近道でも なんでもないよ。それどころか、受講生に妙な夢を見せて金 取るんだから、ぼくから言わせれば、詐欺商法みたいなもんだよ。だいたい、小説なんて教えるもんじゃないし、教えられるものでもないしね。はっきり言っちゃうと、4年もやって、いまだ最終選考にすら残ったことないわけでしょ。それはもう決定的に才能ない証拠だよ。やめたほうがいい」
「努力は必ず報われる――。そうでなきゃ、冒険なんて むなしいだけだもん。ただし、その努力っていうのは、正しい努力に限られるから。ぼくに あれだけ 心へし折られても立ち向かってくるひとは珍しいよ。本当にあなたに才能があるなら、その負けん気は必ず才能の推進力なる。(中略) 強制するのは嫌いだから、頑張れとは言わない。でも・・・負けるな」
「腹が立つのは、きみたちの幼稚な計画性だ。推理していて、嫌になるほど凡庸なんだよね。いやしくも、作家だと名乗るなら、もっと綿密な計画を立てようよ。驚天動地のトリックとか、誰も予測し得なかった大どんでん返しとか、発覚しても罪に問われない殺害方法とか、そういう犯罪を起こしてくれなきゃ。まったく、小説家の名折れだ」
「あとは よろしく。ぼくは このひとたちの、言い訳とか、反省とかに、興味ないから」
「(被疑者の心を)へし折ってるだけじゃねえよ。えぐったり、刺したり、伸ばしたり、削ったり・・・。あのひとは正義の仮面をかぶった悪魔だよ」
テレビ東京/2020年11月30日放送
【脚本】林誠人/【原作】中山七里
横山秀夫サスペンス モノクロームの反転 [月曜プレミア8]
「ひとはな、一度に三人以上 殺すと、自暴自棄になる。死体の処理や、証拠隠滅の意識が希薄になっちまって、ともかく現場から遠くに逃げようとする」
「情報ってのは、犯人を挙げられるやつが持たなきゃ、腐っちまう」
「完璧であろうとすればするほど、毛ほどの(犯行の)痕跡が怖くなる」
テレビ東京/2020年11月9日放送
【脚本】青島武/【原作】横山秀夫
横山秀夫サスペンス 沈黙のアリバイ [月曜プレミア8]
「『にらみ』とは、取調べを担当した捜査員が、裁判に立ち会うことである。取調べが終わり、起訴された被疑者は、被告人と名を変え、警察の手を離れる。だが、取調室で語られた自白内容は、取調官と被疑者とのあいだの約束として生きている。だから、取調べを担当した者は、法廷で『その約束を果たせ』と、にらみながら念を送るのだ」
「あせるな、島津。現場は逃げない。あせりは現場を見る目を曇らせるだけだ」
「強行犯係に出動を命じるのは、有能だが獰猛な猟犬を放つようなものだ。有能な猟犬は、自らの嗅覚と胆力を駆使して、飼い主に手柄という名の獲物をもたらす。だが、獰猛であるがゆえに、飼い主の意のままにはならず、ときとして牙を向けることもある」
「一課(の取調べ)は情で叩くが、二課は人格を叩く」
「あいつは法廷で笑った。おまえが はぎ取ったはずの顔の下に、もうひとつ顔があったってことだ」
テレビ東京/2020年10月26日放送
【脚本】青島武/【原作】横山秀夫
呪縛 警視庁強行犯係・樋口顕6(今野敏サスペンス) [月曜プレミア8]
「ひとは誰もが家族の物語を生きている。それは、ときに情愛の物語であり、ときに呪縛の物語だが、多くは ふたつの間を綱渡りのように生きている」
テレビ東京/2020年10月19日放送
【脚本】坂上かつえ/【原作】今野敏
注)実際の台詞は 「ふたつの間を綱渡りのように生きていた」 でしたが、こちらの判断で 「ふたつの間を綱渡りのように生きている」 に変更しました。
嫌われ監察官 音無一六6・炎上の裏の真実 [月曜プレミア8]
「あなたは不倫をしています。これは地方公務員法・第33条『信用失墜行為の禁止』に違反します。最低限の規律を守れない者に、捜査権という強大な力を与えることは許されません。われわれ警察官は市民の信頼のもとに、権力を許されていることを、肝に銘じるべきです」
「憶測ではない事実を集めて、真実にたどり着く。わたしたちが できることは、それしかない」
「あなたは確証バイアスに陥りやすい傾向がありますね。思い込みから、自分にとって都合いい情報ばかりを集めてしまう傾向、あるいは、自分にとって都合の悪い情報を無視する傾向を、確証バイアスと言います。その思考の癖は冤罪を引き起こします」
「普段は他人なんか まったく興味ないのに、叩けるやつ見つけた途端に、急にネットで叩きやがる。これだって立派な暴力だろ。警察で なんとか なんないのか、こういうクズたち」
「(あなた)何様なの? 正義の仮面つけて、誰かを叩く快感に溺れてるだけじゃない。本当に正義なら、逃げも隠れもしないで、仮面 取ってやってごらんなさいよ。できないでしょ。それはね、あなたの正義が偽物だから。ただの憂さ晴らしだから」
「ネットで世の中を操った気になったか? 自分の声に賛同したと思えたか? 違う。おまえは ただ利用されただけだ。誰かを貶めたくて うずうずしてるゲスどもに利用された、あわれで、ミジメな、最低の人間だ」
「なぜ監察官が不倫を理由に(同業の警察官を)処分をするのか。不倫には必ず嘘が混じるからだ。つまり、相手、仲間への嘘。そして、組織への嘘。その嘘は さらに大きな不祥事への芽になる。だから、厳しく処分するんだ」
「おまえが なにもかも失ったのは、全部 他人のせいにして、嘘にまみれた人生だからだ。(手術で)顔を変え、自分自身にも嘘をつき、3人もの命を奪った。覚えておけ、醜い正体だけは絶対に隠せない。嘘やごまかしは、必ず身を亡ぼすんだ」
「壊すには、2種類あると思います。ただ壊して終わる者と、壊して始まる者。後者の人間だと信じていなければ、とっくに彼女は、あなたから離れていたでしょう」
テレビ東京/2020年9月7日放送
【脚本】船橋勧/【原案】酒井直行
警視庁遺失物捜査ファイル [月曜プレミア8]
「ヒソカは疑問を持つことの苦しみを知っています。だから、誰に対しても疑問を解いてあげたいと思うのでしょう。ひとを救うことで、自分も救われてるのかもしれません」
「警察の捜査を信じろとは言わん。だが、元刑事のひとりぐらい信じろよ」
テレビ東京/2020年8月24日放送
【脚本】深沢正樹