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生きるとか死ぬとか父親とか ブログトップ

生きるとか死ぬとか父親とか・第12話(最終回) [生きるとか死ぬとか父親とか]

「あの女将おかみは、タワーマンションなんかが建って、まわりがどんどん変わっていくからこそ、変わらない自分たちの店が一層 目立つってことが わかってるのさ。まわりの変化が、あの店の風格を作ってるんだよ。だから、おんなじことを 手 抜かないでやってりゃ、商売は うまくいくってこと」


テレビ東京/2021年6月25日深夜放送
【脚本】
井土紀州 /【原作】ジェーン・スー
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生きるとか死ぬとか父親とか・第9話 [生きるとか死ぬとか父親とか]

「母が亡くなってから、父とわたしのあいだで、母は信仰の対象みたいになっていったんです。父とは しょっちゅうケンカしたり、ぶつかったりしてたんですけど、お互い どうにもならなくなると、母のことを思うんです。そうすることで、ふたりとも前を向けるというか・・・」



「光の部分だけじゃなくて、陰の部分も書いてこそ、初めて『そのひとを書く』っていうことになりますからね」


テレビ東京/2021年6月4日深夜放送
【脚本】
井土紀州 /【原作】ジェーン・スー
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生きるとか死ぬとか父親とか・第8話 [生きるとか死ぬとか父親とか]

「(専業主夫になって)自分でもビックリしたよ。夕飯いるの、いらないのって、そんなことで、あんなにイライラしたり、ヒステリー起こすなんて、思ってなかったから・・・。だからさ、世の中の、男といえばこうとか、女といえばこうっていうのは、あれ全部、性別からくるもんじゃなくて、役割からくるもんなんだなっていうことは、よーく わかった」



「恋愛は麻薬だよ。相手がそばにいて、自分のことを全肯定してくれるんだから。これほど自己肯定力が高まるときはないの。だから、パートナーといる時間こそが本物で、仕事をしている時間は『自分には むいていなかった』って、錯覚しちゃうんだよ」


テレビ東京/2021年5月28日深夜放送
【脚本】
井土紀州 /【原作】ジェーン・スー
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生きるとか死ぬとか父親とか・第7話 [生きるとか死ぬとか父親とか]

「浮気をされたぐらいじゃ、好きになった気持ちって、なくならないじゃないですか。世の中には そういうひとが、いっぱい いるわけで・・・そこは否定しないの、しょうがないから。だったら、もっと相手のイヤなところを見つけないといけないんだよ(・・・恋愛対象ではなく、人間としての嫌なところを)。好きっていう感情は、目を曇らせるからね」


テレビ東京/2021年5月21日深夜放送
【脚本】
井土紀州/【原作】ジェーン・スー
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生きるとか死ぬとか父親とか・第6話 [生きるとか死ぬとか父親とか]

「ないものを欲しがったり、他人と比較して不安に感じたりするのは、当然の感情だと思うんです。でも、それが『幸せではない』という理由には ならないと思うんですよ」



「美談とは、成り上がるものではない。安く、成り下がったものが美談なのだ」


テレビ東京/2021年5月14日深夜放送
【脚本】
井土紀州/【原作】ジェーン・スー
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生きるとか死ぬとか父親とか・第4話 [生きるとか死ぬとか父親とか]

「外から来たひとが住みついて、使い勝手のいいように どんどん作り替えていく――。それが東京という街の特徴だと思うんです。だから、4代住もうが、10代続こうが、変化に対して先住民は無力なんです。無力どころか、利便性も含めて相当な恩恵にあずかってきたわけですよ。(中略) だからね、わたしは ある時期から、むしろ変化を楽しむようにしています。寂しいとか、悲しいとか、(景観の移り変わりを)ネガティブにばかり捉えててもしょうがないですからね」



「高級店での客の扱いは、これまでに使った金額で決まる。むかし どんなに上客だったとしても、継続性がなければ意味がない。店からすれば、わたしたちは ただの闖入者なのだ」



「一目見て、豊かな生活をしているとわかる老夫婦だった。頭のてっぺんから つま先まで、手入れの行き届いた夫の服装。よいものを食べ、専業主婦を務めてきたであろう妻の、自信に満ちた顔――。(一緒にいるのは)孫娘だろうか、店には まるで興味がなさそうだが、彼女の審美眼はこうして無自覚のうちに洗練され、鍛えられていくのだろう」


テレビ東京/2021年4月30日深夜放送
【脚本】
井土紀州/【原作】ジェーン・スー
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生きるとか死ぬとか父親とか・第2話 [生きるとか死ぬとか父親とか]

「使い道はないけど、ゴミじゃないってものが、世の中にはあるんですよ」


テレビ東京/2021年4月16日深夜放送
【脚本】
井土紀州/【原作】ジェーン・スー
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生きるとか死ぬとか父親とか・第1話 [生きるとか死ぬとか父親とか]

「独身って麻薬だと思う。それくらい楽しいから。でもね、独身の楽しさって、寂しさと天秤にかかってる。だから、楽しいよりも、寂しいのほうが重くなっちゃう夜なんかに暴走して、『独りで死にたくない。なんとかしなきゃ』って考えるわけです。もう、寂しさから解放されることが人生のファースト プライオリティになってくると、結婚の二文字がね、チラつき はじめるわけですよ」



「結婚って、なんだろう。(中略) お母さんが生きてるころ、同じことを聞いたことがあるの。『そのひとのことが死ぬほど好きだった』っていう記憶を、捨てないことよって(言われた)」



「父も母も、若いころは心底 愛し合っていたのは間違いないだろう。しかし、わたしが物心ついたころには、その面影はなかった。家族としての愛情はあったが、男と女の それだったかといえば、首をかしげてしまう。父は空っぽになった場所を外で満たしたが、母は持て余す心を どう なだめたのか・・・。年月と共に変容していく関係を、どう受け止めたのか・・・。夫婦なんて、そんなもんだと言われれば それまでだが、そんなもんになるまでの、あきらめや、傷心や、後悔は、どこへ押し流されていくのか・・・」



「『好きだから』とか『好きなのに』っていうふうに、好きっていう気持ちを、なんかこう、ピュアな感情として優先しようとすると、見失うことって多いと思うのね」



「男のひとの都合で、若い20代の女の子の大切な時間を奪っていく話で、こういうのが いいところに着地したケースって、まあ聞かないですもんね」


テレビ東京/2021年4月9日深夜放送
【脚本】
井土紀州/【原作】ジェーン・スー
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