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ミステリと言う勿れ・第12話(最終回) [ミステリと言う勿れ]

「どうしてバージンロードは、父親と歩くのが基本なんでしょう。たいてい いちばん手間と時間をかけて育ててくれてるだろう母親を脇に立たせておいて、どうして父親とだけ歩くんだろう。どうして父親のものから、夫のものになる引き渡し式みたいな形で、いまも するんだろう。巣立ちと言うなら、どうして新郎は親と歩かないんだろう。新郎は巣立たず、親元にいて新婦だけが移動する――。いまも それでいいんだろうか」


フジテレビ/2022年3月28日放送
【脚本】
相沢友子/【原作】田村由美
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ミステリと言う勿れ・第11話 [ミステリと言う勿れ]

「警部が言う『お客さま体質』って、そういう意味じゃないんだよ・・・主体性がないとか、積極性がないとかじゃなくて、むしろ逆。あたし、新人のころ、粋がっててさ、女だからって ナメられたくなくて、独りで動いたり、無茶したりもしたんだ。そしたら(『お客さま体質も いい加減にしろ。助けてくれも言えないのか。おまえは客じゃなくて、このチームの一員だろうが』って怒鳴られた――。)覚えときな。自分の手に負えないことがあったら、ひとに助けてもらえば いいんだよ」


フジテレビ/2022年3月21日放送
【脚本】
相沢友子/【原作】田村由美
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ミステリと言う勿れ・第10話 [ミステリと言う勿れ]

「あなたは、まだ頭でしか知らないことが多いけど、この先、体験することで考えが変わることもあるだろう。それは恥ずかしいことじゃない。ひとに会い、ひとを知りなさい。それは、自分を知る旅だよ」


フジテレビ/2022年3月14日放送
【脚本】
相沢友子/【原作】田村由美
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ミステリと言う勿れ・第9話 [ミステリと言う勿れ]

「ストーカーが野放しにされて、被害者のほうが逃げて、隠れて・・・その結果、すべてを捨てて、不自由になって、殺されると おびえながら、やっぱり殺される――。その理不尽なシステムに腹が立ちます」



「問題なのはミスをしたことじゃなくて、それを話さなかったことです」



「殺す選択肢のある人間には、殺される選択肢も生まれてしまう」


フジテレビ/2022年3月7日放送
【脚本】
相沢友子/【脚本協力】烏丸棗/【原作】田村由美
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ミステリと言う勿れ・第8話 [ミステリと言う勿れ]

「異常気象も続けば、もう異常じゃないですよね」



「自分に苦手なものがあると認識してる教師は、生徒にも苦手なものがあると理解できる。自分ができることは ひともできると信じてる教師は、多くを取りこぼすことになる」



「シロツメクサは、本来 三つ葉なんですけど、傷つけられると、四つ葉になるそうです。つまり、四つ葉を探そうとして分け入って、どんどんクローバーを踏みつけると、どんどん四つ葉が できてしまうわけです。マッチポンプです。そのひとが植物を大事にしていたら、知らないわけがないと思う。そのひとが もし幸せだったら、そんなふうに探さなかったと、ぼくは思います」


フジテレビ/2022年2月28日放送
【脚本】
相沢友子/【脚本協力】烏丸棗/【原作】田村由美
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ミステリと言う勿れ・第6話 [ミステリと言う勿れ]

「土下座でいいんですか? だって、土下座って ただの動作だから、簡単で、お金もかからなくて、心が こもってなくても、別のこと考えててもできちゃうわけですけど。だから、焼けた鉄板の上でしろってわけでもないなら、意味がないというか・・・治療費 出せって言うほうが、まだわかります。土下座に意味があると思うということは、あなたは そうしろと言われるのが、すごく嫌なんだということですね。ちなみに、土下座の強要は強要罪に当たることがあります」



「愛したこともないのに、死にそうだから愛して欲しいって言ったってね」



「(暗号で話しかけてくる その女性は)想像するに、あなたの興味を引きたいか、あなたを利用したいか、操りたいか、陥れたいか・・・あるいは、あなたに助けを求めているか。なんにせよ、根底には、誰かに知られたくないという怯えがあるんだろうね」


フジテレビ/2022年2月14日放送
【脚本】
相沢友子/【原作】田村由美
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ミステリと言う勿れ・第5話 [ミステリと言う勿れ]

「ぼくは死んだら、なにも なくなるんだと思ってます。眠るのと同じ感じで・・・ただ夢も見ないし、二度と起きない。なにもかも なくなる。ツラいのも、苦しいのも、恨みも、なくなる。ちょっと悔しいけど、そうだったらいいなと思うし、そうあって欲しいです」



「ずっと疑問に思ってました。どうして『闘病』って言うんだろう? 『闘う』と言うから、勝ち負けがつく。たとえば、有名人が亡くなったときに、報道では こう言います。『病には勝てず』『病気に負けて』『闘病の末、力 尽きて』――。どうして、亡くなったひとをムチ打つ言葉を無神経に使うんだろう。負けたから、死ぬんですか? 勝とうとしたら勝てたのに、努力が足りず、負けたから死ぬんですか? そんなことない。ぼくなら、そう言われたくない。勝ち負けがあるとしたら、お医者さんとか、医療ですよ。その時点の医療が負けるんです。患者本人が、あなたが、負けるんじゃない」


フジテレビ/2022年2月7日放送
【脚本】
相沢友子/【原作】田村由美
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ミステリと言う勿れ・第3話 [ミステリと言う勿れ]

「制服を着てるひとは、ひとりの人間として認識しづらいから、盲点になりがちなんです」


フジテレビ/2022年1月24日放送
【脚本】
相沢友子/【原作】田村由美
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ミステリと言う勿れ・第2話 [ミステリと言う勿れ]

「逃げたひとのせいで、みんなが殺されても、それは そのひとのせいじゃない。(殺した)あなたのせいです。ここで発生する すべての問題は、(バスジャックした)あなたのせいで起こるんです。全部、あなたのせいです。あなただけが悪いんです。責任転嫁しないでくださいね」



「罰則はありますけど、ひとを殺しちゃいけないっていう法律はないです。なぜ、ひとを殺しちゃいけないのか――。いけなくはないんだけど、ただ秩序のある、平和で、安定した社会を作るために、便宜上そうなっているだけです。だって、ひと殺しなんて、ひとたび戦時下になれば、いきなりオッケーってことになるんですよ。それどころか、たくさん殺したほうが ほめられるっていう状態になる。そんな二枚舌で語られるほど適当な話なんですよ。実際に いま殺しまくってる場所は、世界中にある。あなたも、そういう所に行ったらいいんですよ。ただし、そういう所では、あなたも さくっと殺されます。『どうして、ひとを殺し・・・』あたりで、もう さくっと殺されてると思います。あなたが いま殺されずに済んでいるのは、ここにいるのが秩序を重んじる側のひとたちだからです。(中略) つまりね、あなたは水泳大会にやって来て、『棒高跳びがしたい』と言ってるようなもんなんです。大変、迷惑なんです。だから、あなたは棒高跳びの大会に出たらいいんですよ。ただし、その大会は なんのルールもない、誰も順番を守らない、あなたの棒を へし折りにくる敵もいる、そんな大会です。それが、あなたの出たい大会なんです。ただし、もし そういう所には行きたくない、自分だけが殺す側でいたいとか思うなら、それは また別の話です。それは単に、ひとより優位に立ちたいとか、ひとを支配したいとか・・・つまり、劣等感の裏返しでしかないからです。『どうして、ひとを殺しちゃいけないんだろう』なんてレベルの話じゃ、そもそも ないんですよ」



「どうして、イジメられてるほうが、逃げなきゃならないんでしょう。欧米の一部では、イジメてるほうを病んでると判断するそうです。イジメなきゃ いられないほど、病んでる――。だから、隔離して、カウンセリングを受けさせて、癒やすべきだと考える。でも、日本は逆です。イジメられてる子に逃げ場をつくって、なんとかしようとする。でも、逃げると学校にも行けなくなって、損ばかりすることになる。DVもそうだけど、どうして被害者側に逃げさせるんだろう。病んでたり、迷惑だったり、恥ずかしくて問題があるのは、加害者のほうなのに。たとえば、歩いてて知らないひとに いきなり殴られたら、すぐ まわりに言うでしょう? それと同じように、先生や親に『あいつにイジメられたよ』って、『あいつ、病んでるかもしれないから、カウンセリング受けさせてやってよ』って、みんなが簡単に言えるようになればいいと思う」



「ひとは自然の生き物なので、ひとがすることは、すべて自然の範疇はんちゅうだと思います。ひとに『一から蜂蜜を作れ』と言っても、たぶん無理でしょう。植物のように、光合成で酸素を作ろうとしても、また同じようにはいかない。そんな神の領域みたいなことを、彼らは自然にやってるわけです。だとしたら、人間がする発明や、革新的技術を生み出すことも、また自然の範疇だと言えるのではないでしょうか



「苦しいことを薄めるために、より悪いことを望むのは まずいです」


フジテレビ/2022年1月17日放送
【脚本】
相沢友子/【原作】田村由美
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ミステリと言う勿れ・第1話 [ミステリと言う勿れ]

「なにもしてない ぼくを冤罪に落とし込むほど、警察はバカじゃないと思ってますから。それとも、バカなんですか」



「ぼくは偏見のかたまりで、だいぶ無茶なことを言いますが・・・おじさんたちって、とくに権力サイドにいるひとたちって、徒党を組んで悪事を働くんですよ。都合の悪いことを隠蔽したり、こっそり談合したり、汚い お金を動かしたり。そこに女のひとが ひとり交ざっていると、おじさんたちは やりにくいんですよ。悪事に加担してくれないから。鉄の結束が乱れるから。風呂光ふろみつさんがいる理由って、それじゃないですか? おじさんたちを見張る位置――。男のロマン至上主義の人たちに交ざれないって、困ってるんでしょうけど、至上でも なんでもないんで。あなたは違う生き物なんだから、違う生き物でいてください」



「例えば、AとBがいたとしましょう。あるとき、階段でぶつかって、Bが落ちてケガをした。Bは日頃からAにイジメられていて、今回も わざと落とされたのだと主張する。ところが、Aはイジメてる認識など まったくなく、遊んでいるつもり。今回も、ただ ぶつかったと言っている。どっちも嘘はついてません。この場合、真実ってなんですか。(中略) イジメていないというのは、Aが思っているだけです。その点、Bの思い込みと同じです。ひとは主観でしかものを見られない。それが正しいとしか言えない。そこに一部始終を目撃したCがいたとしたら、また さらに違う印象を持つかもしれない。神のような第三者がいないと、見極められないんですよ。だから、戦争や紛争で、敵同士で、したこと、されたことが食い違う。どちらも嘘をついていなくても、話を盛っていなくても、必ず食い違う。AにはAの真実がすべてで、BにはBの真実がすべてだ。だからね、青砥あおとさん。真実はひとつなんかじゃない。2つや3つでもない。真実はひとの数だけあるんですよ。でも、事実はひとつです。この場合、AとBがぶつかって、Bがケガをしたということです。警察が調べるべきは、そこです。ひとの真実なんかじゃない。真実とかいう あやふやなものに とらわれているから、冤罪事件とか起こすんじゃないでしょうか」



「聞くところによると、やぶさんは刑事の仕事に命を懸けて、家族を顧みず、家には ほとんど帰らなかった――。おそらく、息子さんの行事にも なにひとつ参加してないんでしょう。ひき逃げに遭ったときも、病院に駆けつけなかった。怖かったんですよね、死に目に会うのが。現実を見るのが怖かった。刑事としての薮さんの代わりはいくらでもいるのに、そこは無視した。それほど大事だった刑事という仕事も、復讐のためなら捨てられるんですね。復讐のためなら、時間を作れたんですか。どうやって寒河江さがえに たどり着いたか わかりませんが、膨大な時間と努力がいったはずです。しかも、それは仕事とは別だった。死に目に駆けつける時間はなくても、その時間は取れたんですね。なぜなら、仕事と復讐のベクトルは同じだから。あなたにとって、やりがいがあることだった――。でも、生きてるときに、家族に関わることは やりがいを見出せなかったんでしょう? 薮さん、生涯で お子さんの名前を何回 呼びましたか? さっき、(復讐を遂げて)奥さんと お子さんが喜んでくれるって言ってたけど、そうでしょうか? ぼくが子供なら、こう思う。『お父さん、なんだか楽しそうだね。あんなに、忙しい、忙しいって言ってたのに・・・刑事の仕事は なにより大事で、そのためにすべてを犠牲にしてきたのに・・・お父さんが忙しいって言ってたのは、ぼくらに会いたくなかったからで、ぼくたちが死んだら、もう忙しくなくなったんだね』って」



「(あなたは)服の下に腹巻きもしてる。足首にもウォーマーをしてる。新しいものじゃない。奥さんが用意してくれてたんでしょう。奥さんは あなたの無事を祈り、体を心配してた。あなたは それをしてあげたことはありましたか? 奥さんの好きな花を、仏壇やお墓に飾ってあげてますか? お子さんが好きな食べ物を供えてあげてますか? そもそも なにが好きか知ってますか? 復讐じゃなく、そういうところに時間を使いましたか? まず、それをしてみたら どうですか。いまでも見つかるはずです・・・家の中に、写真の中に、おふたりの好きなもの」



「メジャーリーガーや監督は、試合を ときどき休むんですよ。奥さんの出産はもちろん、お子さんの入学式や卒業式、家族のイベントで休むんです。彼らは立ち会いたいんです。行かずには いられるかって感じで、行きたくて行くんです。でも、その試合の中継を見ている日本の解説者が、それについて なんて言うかっていうと、『ああ、奥さんが怖いんでしょうねえ』――。彼らには、メジャーリーガーが行きたくて行ってることが理解できない。なぜなら、自分はそう思ったことがないから。無理やり行かされてると考える。大切な仕事を休んでまで、と。メジャーリーガーは子供の成長に立ち会うことを、父親の権利だと思い、日本の解説者たちは義務だと思っている。そこには天と地ほどの差があるんですよ」



「子供を産んだら、女性は変わると言いましたよね。当たり前です。ちょっと目を離したら死んでしまう生き物を育てるんです。問題なのは、(父親である)あなたが一緒に変わってないことです。でも、それは強制されることではないので、池本さんの好きにしたらいいと思います。したことも、しなかったことも、いずれ自分に返ってくるだけですから」



「子供が『お父さんに かまってほしくて、グレました』なんて、ドラマの中だけのことですよ。実際は、ただただ無関心になっていくだけです」



「ぼくは ただの学生で、探偵でも、その助手でもないんですよ。刑事でも、検事でもないし、検視官でも、科捜研でもないし、弁護士でも、作家でも、大学教授でも、陰陽師でも、家政婦さんでも、塀の中の有名な殺人鬼でもないんです」


フジテレビ/2022年1月10日放送
【脚本】
相沢友子/【原作】田村由美
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