ウソ婚・第12話(最終回) [ウソ婚]
「なんなんだよ、『幸せにしてやる』って。なるもんでも、してもらうもんでもねえだろ、幸せって。(中略) 好きなひとに『好き』って言えて、お互い好きで、一緒にいれて、それが・・・それだけで、どんだけ幸せか わかってねえから、そんなウジウジしてられんだよ、おまえらは」
フジテレビ/2023年9月26日放送
【脚本】蛭田直美/【原作】時名きうい
ウソ婚・第11話 [ウソ婚]
「ないよ、100パーセント無傷の幸せなんて。あったとしたら、嘘だよ、それ・・・自分か他人か、どっちかに嘘ついてる。受け止めるしかないじゃん、ひとの傷も、自分の傷も。それでも笑えるのが、幸せってやつなんじゃないの」
「ここで奇跡が起きなかったら、いつ起きるの。いまこのタイミングで、淳から連絡 来たのも奇跡でしょ。今度こそ受け取って」
「『奇跡』って花言葉の花、知ってる? ブルーローズ。もうひとつの花言葉は『夢かなう』。でも、むかしはブルーローズの花言葉って、『不可能』だったんだよ。自然には存在してなくて、作んのも無理って思われてたから、咲いたら奇跡って。でも、咲かせたんだよ・・・青いバラを夢見たひとたちが、長い時間かけて。咲かせられなかったら、嘘つきって言われたかもしれない。でも、咲いたんだよ、奇跡のバラは。匠と八重ちゃんの嘘って、結局は夢でしょ。嘘つかれたんじゃなくて、夢を聞かされてたって(オレたちは)思うから、ちゃんと花 咲かせてくれたら」
フジテレビ/2023年9月19日放送
【脚本】蛭田直美/【原作】時名きうい
ウソ婚・第9話 [ウソ婚]
「八重、タイタニックに乗ったら、他人に救命ボート譲るタイプでしょ。(中略) いい? そのひとが亡くなったのは、八重が救命ボート 乗ったからじゃない。船が沈んだから」
「だいたい そのぐらい(15歳ぐらい)からじゃない? 本当の人生 はじまるのって」
「もし誰かに(救命ボートを)譲るとしても、死ぬつもりでは譲らない。オレは必ず生き
残って、譲った相手に会いに行く。(自分のせいで、誰かが死んだなんて痛みは)背負わせない、絶対」
「ダメだよ、優しさに命かけちゃ」
フジテレビ/2023年9月5日放送
【脚本】蛭田直美/【原作】時名きうい
ウソ婚・第7話 [ウソ婚]
「(いいことをしたのに、隠すのは)反射っていうか・・・あ、感謝? 感謝されたくないのかも。自己満足だから。役に立てたって。いて、いいんだなって」
「ホントはわかってた。父のパーティで あなたを見たときから・・・ああ、今度は本物だって。言ったでしょ、いままで匠が つき合ってきた子たちと、全然タイプが違ってた。悔しくて、怖くなった。本当に取られちゃうって」
「恋愛じゃないの。信じてもらえないかもしれないけど、ただ大好きなの。彼の人間性も、才能も、なにもかも。一緒にいると楽しくて、うれしくて、なんだか安心で・・・。恥ずかしいけど、勝手に思っちゃってた。そういうひとと出会えたのは奇跡だって。でも、ダメだから。性別が違うと、どっちかにパートナーができたら、つき合い方を変えなきゃ いけなくなる」
「ちゃんと受け取って欲しいです、レミさんには。ご褒美だと思うんです。奇跡って、受け取っていいひとにしか起こらないと思うんです」
「なにそれ、優しい嘘ってやつ? わたし、大っ嫌い、それ。(中略) 勝手に思いやられて、嘘つかれたり、距離 置かれちゃうぐらいなら、(面倒に)巻き込まれたいし、傷つきたいの、わたしは。そういう わたしでいたいし、そういう わたしだと思われたいの」
フジテレビ/2023年8月22日放送
【脚本】蛭田直美/【原作】時名きうい
ウソ婚・第5話 [ウソ婚]
「イヤなんだよね、オレ。映えのためだけに添えられて 捨てられちゃうパセリとか、生あったかくなって 残ったプチトマトとか見んの」
「(寂しさって)なんかこう、だんだん専用の箱みたいなのが(心の中に)できて、むき出しじゃなくなるんだけど、中には ずっと入ってるでしょ。(中略) たまに勝手にフタが開いちゃって。困るんだよな、あれ」
「(パセリって)オレみたいって思っちゃうんだよね。いろんな料理についてくるんだけど、たいてい残されちゃって。(中略) パセリでいたくないけど、パセリでいれば一緒の皿に載ってられるから、『あ、全然いいよ、パセリで』って顔して」
「ホントのこと言わないのは、嘘つきじゃないです」
「強えじゃん、パセリ。いや、だってさ、すげえ いろんなとこに いんのにさ、絶対 最後まで生き残ってんじゃん。最強だろ、パセリ」
フジテレビ/2023年8月8日放送
【脚本】蛭田直美/【原作】時名きうい