ミワさんなりすます・第24話 [ミワさんなりすます]
「覚悟はありますか。力ずくでやりたいことをやって、ひとを従わせて・・・その代償は、その先に行く覚悟は、ありますか」
「やっぱりダメですね。一度 過ちを犯した人間は、ひとが許してくれても、世間が許しちゃくれない」
NHK／2023年11月24日放送
【脚本】徳尾浩司
ミワさんなりすます・第19話 [ミワさんなりすます]
「わたしが長年あこがれて、追いかけてきた八海さまが、（SNSで）こんなふうに消費されるの見たくなかった。（中略） 八海崇は簡単に会えなくていいんだよ。スマホのアプリをひらいて、いつでも どこでも パッと出てきちゃダメなの」
NHK／2023年11月15日放送
【脚本】徳尾浩司
ミワさんなりすます・第14話 [ミワさんなりすます]
「幸せを手に入れるために、みんなが どんな代償を払ってるか想像したことある？ あこがれの異性を振り向かせるために、理想の地位を手に入れるために、なにをしてると思う？ 嘘をつくの。たとえば、就職面接で『ありのままの わたしを受け入れてください』なんて言う学生、どこも採用しないよね。仕事でも、恋愛でも、みんな その理想に合わせて、ギリギリのところで嘘をつく。なりふり構わず、死に物狂いでね」
NHK／2023年11月7日放送
【脚本】徳尾浩司
ミワさんなりすます・第13話 [ミワさんなりすます]
「腕時計してるやつって、オレの中で、だいたい無能なんだよね。時間を守ることに、命 懸けちゃってるんだよ。体裁に重心がかかりすぎてる。まわりに気つかって、寝る時間 削って体調 崩して、結果、パフォーマンス落ちるってさ、まさに無能じゃん」
「役者で最も必要なスキルって、なんだと思う？ 運だよ、運。役者なんて、コネとか、事務所の力とか、自分の力じゃ どうにもできないギャンブル要素が ほとんどなんだよ。人生をかけた仕事がギャンブルって、あり得ないよね。演技力なんてものは、ある程度やったら身につくしさ、トップ俳優って言われてるやつでも、技術的にはオレと大差ないよ」
NHK／2023年11月6日放送
【脚本】徳尾浩司
ミワさんなりすます・第11話 [ミワさんなりすます]
「（SNSの普及で、演者と観客の距離が近づいたことを）わたしはポジティブにとらえてますよ。風通しのいい時代になったなと思いますしね。しかし、同時に良識を試される時代になったとも感じています。その距離感を間違えてしまうひとは、やはり残念に思います」
「子供のころ、イス取りゲームが苦手だったんです。みんなで先を争って席を取り合うのが、なんだか恥ずかしかったんです。そこに入っていくエネルギーが なかったっていうか。わたしたち世代のやり取りとか、SNSなんかも、わたしにはイス取りゲームに見えて・・・自分を前に押し出すエネルギーが やっぱりなくて。気がついたら、わたしの席は どこにも なかったんです」
NHK／2023年11月1日放送
【脚本】徳尾浩司
ミワさんなりすます・第10話 [ミワさんなりすます]
「あなたって、そうとう不器用な生き方をしてきたんだね。たとえ自分が損をしても、他人の情熱や人生を尊重して敬意を払う・・・誰が見ているわけでもないのに。あなた、悪いひとじゃないね」
「最近ひどいでしょう・・・罪を犯したひとへのバッシング。ネットに流れてる不確かな情報だけで、まるで殺人でも犯したかのように徹底的に個人を攻撃する。あたし、ああいうの大嫌い。そのひとの罪にどんな背景があったのか、人間性も考慮しないとフェアじゃないでしょ」
「あなたが八海様に近づけたのは、偶然の産物かもしれない。だけど、その偶然を引き寄せたのは、あなたの映画愛。そして、29年の人生で培った あなたの人間力でしょ。この幸運を享受する資格は充分あると思う」
NHK／2023年10月31日放送
【脚本】徳尾浩司
ミワさんなりすます・第９話 [ミワさんなりすます]
「とくに建設的なアイディアを出すわけでもなく、『お疲れ様です』とか、『お世話になっております』とか、相手に気づかってますアピールに終始するひと、決まって無能です。もっと生産的な話をしてください」
「このひとは どんなエピソードも全力で楽しもうとする。まさにオタクのかがみ」
「いまのわたしは（中略） 清らかな泉ではないが、居心地のいい沼に すっかり身をゆだねているような気分ではあった。ただ、それは決して抜け出せない底なし沼だった」
NHK／2023年10月30日放送
【脚本】徳尾浩司／【原作】青木U平
