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配達されたい私たち・第5話(最終回) [配達されたい私たち]

「澤野さんはいま治りかけてる。だから、危ない。どん底のときは、自殺したくても寝返りを打つのさえ億劫。でも、治りかけてくると、死ぬ気力も(湧き上がる)」



「我々は犯罪者が怖い。だから、死刑という暴力を手にする」



「日本の自殺者は先の10余年、毎年3万人を超える豊作でした。1日80人。1時間に3人。誰にでもできる簡単なお仕事です。死ねば一生 食いはぐれない。ニュースで深刻ぶられる日本の自殺率ですけども、実は世界でまだ5位。韓国やリトアニアに負ける発展途上です。産めよ、増やせよ、死ねよ。かつて詩人は言いました。ぼくは不完全な死体として生まれてきたのだ、と」


WOWOW/2013年6月9日放送
【脚本】
一色伸幸/【原作】一色伸幸
※「僕は不完全な死体として生まれ 何十年かかって 完全な死体となるのである」は寺山修二『懐かしの我が家』の一節
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配達されたい私たち・第4話 [配達されたい私たち]

「戦闘がはじまると、大手マスコミの記者たちが周辺に集まる。前線にはこない。実際の戦を取材するのはフリー(の記者だ)。フリーが撮った映像をテレビ局が買い上げてニュースに流す。(フリーの記者にとって)戦場は大手の記者をしのげるニッチだ」



「命がけで取材してさ、ニュース映像で流れて、たった20万ですからね。びっくりしちゃうよね、自分の安さに」



「日本の外では死が身近だ。だから、生が尊い。日本では死に実感がないから、生に輝きがない」 →参照



「鬼に追いかけられるのは怖い。ドキドキする。わざと転べば、恐怖から解放される」



「死にたいのは、オレに命を与えた父への復讐」



「しゃべりたがる者は、実は訊きたがっている。悩みを抱えた多くの生徒がそうだった」



「過去は変えられないが、その意味はいつでも変えられる」



「教師も父も絶対ではない。神ではないから迷い、間違う。子供の中に自分と同じ欠点を見て おののき、同じ正義を見て信じる。お父上はきみを責めたんじゃない。心配し、揺れていただけだ」



「父親って、親なのかな。母を横取りするオス。最初に会う他人。越えられない敵」


WOWOW/2013年6月2日放送
【脚本】
一色伸幸/【原作】一色伸幸
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配達されたい私たち・第3話 [配達されたい私たち]

「漢字の『死』の読み方はひとつ。では、最も読み方の多い漢字はなにか? 生きる――『生』という字だ」



「(ぼくは)心が失明してるんだ。目が見えないやつに、グラビア見せて喜ぶか」



「“うつ” は気の持ちようじゃなくて病気だ。そういう(励ましの)言葉で治るなら、がんや心臓病も精神論で治る」



「心にも寿命はある」



「心をなくした人間は、映画を上映しない映画館と同じで空っぽだ」



「義足を気に病む患者さんに、強く生きましょうと励ましていたわたしはバカでした。気に病まないのは異常です」



「成分にパラコートが入った農薬を飲むの。(自殺するなら)それがいちばん。胃を洗って、浣腸して、血液浄化すれば、すぐによくなる。駆けつけた家族と抱き合って、悪かったって泣く。バカなことをした、これからはちゃんと生きるって誓う。でも、4、5日すると、体に染み込んだパラコートがゆっくり呼吸障害を起こす。いくら息を吸っても、呼吸器つけても、酸素を取り込めなくなる。何日も溺れるように苦しんで、亡くなる。ちゃんと生きなきゃ、死ねないの。自分で死ぬなら、苦しんで。苦しむぐらいの誠意は見せて」



「友達いたよ。オレがこうなったら、心配してくれた。1年経ったら誰もこなくなった。飽きるよね、そりゃ。オレが死んだら葬式で泣く。こんなことになる前に、なぜ電話くれなかったって。メールもよこさないくせに。泣いて当事者になりたがる。参加しなけりゃ、そりゃ、つまらないからだ」


WOWOW/2013年5月26日放送
【脚本】
一色伸幸/【原作】一色伸幸
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配達されたい私たち・第2話 [配達されたい私たち]

「死ぬのが怖いって以外の生きる理由は、全部、嘘だ」



「戦争を伝えたかったんだ。オレのカメラの前で子供が殺されれば、夢はかなった。女や子供、弱いやつがられれば、オレの夢はひらいた。欲望を美化するための言い換えが “夢” だ」


WOWOW/2013年5月19日放送
【脚本】
一色伸幸/【原作】一色伸幸
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配達されたい私たち・第1話 [配達されたい私たち]

「死ぬためになら、生き生きできる」



「死は卑怯だ。死んだ者は揺るがない。変わらない。時間を味方にする」



「(うつ病は病気だから)治そう? 同じことを末期がん患者に言えるか。(中略) ストレスがたまってるなら、スポーツで発散したらどうだ。そういう言葉を、寝たきりの病人にかけるか。あんたがしてることは、同じことだ」



「子供って、自分が傷ついていることに気づかない。だから、深くえぐられて、気づいたら血まみれになってる」


WOWOW/2013年5月12日放送
【脚本】
一色伸幸/【原作】一色伸幸
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