コントが始まる・第10話(最終回) [コントが始まる]
「100人のひとに見てもらえたら、そりゃ、うれしいですけど、ひとりのひとが100回 見てくれることも、同じぐらい うれしいことで・・・もしかしたら、それ以上に ありがたいことで。ひとりのひとが ちゃんと見てくれてると わかっただけで、オレたちみたいな人間は頑張れるんですよ。やってきた努力が、ムダじゃなかったなって思えるんですよ」
「『人生はコントだ』なんて、安っぽいことを言うつもりはない。でも、あとから振り返った人生が、くだらないコントのように見えたとしたら、それは そんなに悪くない人生だったと思えるんじゃないか」
日本テレビ/2021年6月19日放送
【脚本】金子茂樹
コントが始まる・第9話 [コントが始まる]
「オレみたいに、むかしからチヤホヤされてきた人間が、自分を満足させようとするのは難しいんだよ。こんな仕事じゃ、カッコ悪いとか、こんな金じゃ、満足できないとか・・・一歩も動けなくなる。まあ、だから、まわりの大切なひとを満足させてみようって、切り替えた。もしかしたら、まわりを満足させる生き方ができたときに初めて、本当の意味で自分を満足させられるような気がしてるんだよ」
「負けたってことが、失敗したってことじゃないと思う。そんなこと言ったらさ、どんなスポーツでも、芸術でも、トップにいるひと以外は、全員、失敗ってことになっちゃうじゃん」
日本テレビ/2021年6月12日放送
【脚本】金子茂樹
コントが始まる・第7話 [コントが始まる]
「辞書をさっきパラパラ見てたら、『深酒』って言葉が出てきて・・・。『深酒』の前にある言葉って、なんだったと思います? 『不可抗力』――。深酒のひとの前では、人間は無力になるってことが、ちゃんと辞書に書いてあったんですよ」
「(国語辞典で)『分かる』のあとにくる言葉は『別れ』だ。物事を理解したり、誰かを深く『分かった』あとには、『別れ』が来てしまうんですな」
日本テレビ/2021年5月29日放送
【脚本】金子茂樹
コントが始まる・第6話 [コントが始まる]
「あいつ、10年前から変わってないわけじゃないんだよ。奈津美を笑わせたい一心で、あえて変えてないんだよ。それが唯一の武器だと思ってるからさ。だって、変わるのなんて簡単じゃん。大人のふりして、ガキくさいことを全部 否定すればいいんだからさ。でも、一度ガキくさいことを否定したら、もう二度と戻れないんだよ。昔できてたことって、簡単にできなくなるからね」
「潤平よりも魅力的なひとは、奈津美のまわりにも たくさんいると思うし、これからも たくさんの出会いがあると思うよ。でも、潤平みたいなヤツには、もう出会えないと思ったほうがいいよ。それは覚悟したほうがいいと思う」
日本テレビ/2021年5月22日放送
【脚本】金子茂樹
コントが始まる・第5話 [コントが始まる]
「ひとに手を差し伸べるのは、優しさからではない。誰かに頼りにされたり、感謝されると、自分の存在意義が簡単に保証されるし、生きてる罪悪感が少しだけ やわらぐから」
「(いまになって、解散するのは もったいないって思うのは)卒業式前の高揚感と一緒だよ。あとちょっとで終わるって思うから、いろんな記憶が光り輝いて見えるし、離れがたく思うだけでさ。そんなに卒業したくないなら、高校1年からやり直していいよって言われて、喜ぶやつ、いんのか」
「努力って報われると思いますか。(中略) なにかで成功したひとは『報われる』って肯定的に言うし、失敗したひとは『報われない』って否定的に捉えがちなんですよね、この手の話って」
日本テレビ/2021年5月15日放送
【脚本】金子茂樹
コントが始まる・第3話 [コントが始まる]
「真面目なひとほど、簡単に転げ落ちちゃうからね。助けを求めて手を伸ばせばいいのに、まわりを巻き添えにしちゃいけないって、我慢しちゃうからね」
「着信履歴はね、『心配してるよ』ってメッセージなんだよ」
日本テレビ/2021年5月1日放送
【脚本】金子茂樹