アイのない恋人たち・第9話(最終回) [アイのない恋人たち]
「オレ、生まれて初めて好きになったひとが、愛でホントによかったと思ってる。おまえのおかげで、自分はこんなに ひとを愛せる人間なんだってわかったから。稲葉愛が初恋のひとなのが、オレの人生の誇りだ」
「大切なひとを笑顔にすれば、それだけで幸せな気持ちになれる」
「不安や後悔はきっとやって来るけど、過去には戻れない。未来は わからない。なら、いまを精一杯 生きよう、大切なひとたちと」
テレビ朝日/2024年3月17日放送
【脚本】遊川和彦
アイのない恋人たち・第8話 [アイのない恋人たち]
「人間ってのは、弱い生き物なんだ。ツラいことや、苦しいことがあると、ひとのせいにしたり、問題から目を背けて逃げたりする。(そんな人間には なりたくないと)子供のころはそう思うけど、大人になると そうもいかない」
「うまくいかなかったら どうしようとか、相手に嫌われたら どうしようとか、悪いことばっかり考えないで、思い切ってやってみれば予想もしなかったほうに転がって、案外 うまくいくもんですよ、恋愛って」
「愛とは、自分の原則やルールを破ることだ」
テレビ朝日/2024年3月10日放送
【脚本】遊川和彦
アイのない恋人たち・第7話 [アイのない恋人たち]
「(おにいさんの気持ち)わかります。オレも自分の弱みとか知られたくないですし、自分がどんなにツラいかなんて、誰にも わかってもらえないって思ってるんで。だからって、自分のこと心配してくれるひとに冷たくするのは、また別の話なんじゃないですかね。自分のことを応援してくれるひとには、やっぱり感謝とかしないと まずいんじゃないすかね」
「若いときは、卒業とか、就職とか、わかりやすいゴールがあったのに、いまは自分がどこに向かっているのか、さっぱりわからない。まるでゴールのない競争に出てる気分だけど、進み続けるしかない。いまいる場所にとどまっていては、なんの解決にもならないから」
「独りで生きて行けるようになりたいけど、独りぼっちはイヤだ・・・」
テレビ朝日/2024年3月3日放送
【脚本】遊川和彦
アイのない恋人たち・第6話 [アイのない恋人たち]
「結局、結婚式の日に3人とも別れちゃったんですね。なんか、ミジメさの日本選手権にでも出てるみたいね、みんなで」
「だいたい、(セックスの)経験があるとか ないとか、どうでもいいだろう、ほっといてくれって思いません?(中略) こっちは ただ普通に生きてるだけなのに、なんで軽い犯罪者みたいな目で見られなきゃ いけないわけって。なんか『いままで お酒も飲んだことないの? あんなに おいしいものなんて ないのに』って、マウント取られてるみたいで」
「こっちはね、毎日、広い海を独りで漂ってるような気分なの。どっちに泳いでいけばいいのか、全然わかんないの。わかるのは、ただ『なろうと思ってた自分』とは遠ざかってるってことだけで・・・」
テレビ朝日/2024年2月25日放送
【脚本】遊川和彦
※ 1、2段目は2名による連続した台詞をつなげたものです
アイのない恋人たち・第4話 [アイのない恋人たち]
「あなた、高校のとき『生態系を壊す女』って言われてたんですって? クラスの女子が男子にコクっても、みんな あなたを好きだからフラれてたって」
「自分らしく生きるのが、なんで こんなに難しくなったんだろう。まるで、毎日 勝者のいないゲームを戦っている気分だ」
テレビ朝日/2024年2月11日放送
【脚本】遊川和彦
アイのない恋人たち・第3話 [アイのない恋人たち]
「雄馬は見る目がないんじゃなくて、ちゃんと相手を見てないんじゃないか」
「うちの会社も ひどいと思いません? いくらこっちが成果 出しても、基本給が年に1万上がるだけだし、女だからって愛想まで求められるのは割に合わないっていうか、こっちはオヤジたちの価値観に合わせてる暇なんかないっての。女は30前になると、1年で3つくらい年 取るんだから」
テレビ朝日/2024年2月4日放送
【脚本】遊川和彦
アイのない恋人たち・第2話 [アイのない恋人たち]
「自分のこと、つまんない女とか言うなよ。自分で自分の価値 下げて どうすんだよ。つまんない人間てえのはな、ひとのことを平気でバカにしたり、傷つけたりするやつなんだよ。(中略) あんた、そんなことする人間か? 違うだろ。だったら、自分の悪いところばっかり見てないで、どうやったら変われるか考えろ」
「あんたがやってるのは、ツバメの巣で口あけて、エサ 待ってるヒナと同じじゃないか。それで親が見つけてくれた高学歴 高収入の男と お見合いするからハッピーです? 冗談じゃない。愛って、そんなもんじゃないだろ」
「淵上さんって、人工知能みたいですね。こっちの望んでる言葉をうまく選んで、ソフトに振る舞ってるけど、実は ひとの気持ちなんか、全然わかってない。(中略) わたしは ただ誰にも言えない不安とか聞いてほしかっただけで・・・(中略) なのに、なんで おすすめの音楽とか聴かなきゃいけないんですか」
「考えろ、どうすれば相手が喜ぶか。その時間が長けりゃ長いだけ、自分にとって大切な存在ってことだ」
「いままでムダだと思ったことを楽しめるのが、『恋愛』というものかもしれない」
テレビ朝日/2024年1月28日放送
【脚本】遊川和彦
アイのない恋人たち・第1話 [アイのない恋人たち]
「男のひとからのアプローチ待ってても、絶対 いいひとなんて現れませんよ。知ってます? 29歳から34歳の男性の、なんと4割が童貞・・・女性経験ないんですよ、いま。むかしと違って、ゲームとか、配信とか、楽しいことがいっぱいあるんで、恋愛する必要がなくなっちゃたんです。だから、気になるひととか いたら、すぐに飛び込んでいったほうがいいですよ」
「いつか自分のことを わかってくれるひとが現れるって思いたいけど、時間だけが どんどん経って・・・自分だけが取り残されそうで、後悔だらけの過去と、不安だらけの未来に、胸が押しつぶされそうになる」
「恋愛って、ひとの心に ずかずか土足で踏み込むってことでしょ。それって、エゴイズムそのものじゃない? (中略) いっそ恋愛なんて世の中から なくなったほうが、世界は平和になると思わない? 会えなくて やきもきしたり、お互いを傷つけ合ったりすることに、ホントに生産性があるのかなあって・・・」
「スマホのおかげで なんでも簡単になったはずなのに、ひとと つながるのは なんで こんなに難しくなったんだろう」
「もしタイムマシンに乗ったら、未来の物語は こんなふうに始まるのかもしれない。――むかし むかし、人類には恋愛というものがあったそうな」
テレビ朝日/2024年1月21日放送
【脚本】遊川和彦