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二月の勝者 -絶対合格の教室-・第10話(最終回) [二月の勝者]

「一月受験は(中略)タイトルホルダー狙いの受験者もいます。華々しく東京以外の『トップ校』というタイトルを取りたい。超難関校『灘合格』という名誉を手に入れたいがために、遠征までして受験する生徒もいます」



「生徒たちは、誰もが不安になるものです。しかし『不安になるのは、頑張ってきた証拠です』と激励してあげてください」



「(黒木先生が言っていた)『星を拾って投げてる』って、ローレン・アイズリーの『星投げびと』のことだったんですね。波打ち際に打ち上げられて、干からびるのを待つだけのヒトデを、自分の手の届く範囲だけでも拾って、海へ投げて返したい――。(だから、あの無料塾の名前は)スターフィッシュ、日本語で言うとヒトデ」



「受験で合格することが最終目的ではない。受験を通して、学ぶことの喜びや、己に勝つことの尊さを知った者が、未来を切りひらいていく本当の勝者だと思います。わたし自身が、子供たちから学んだことです」


日本テレビ/2021年12月18日放送
【脚本】
成瀬活雄/【原作】高瀬志帆
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二月の勝者 -絶対合格の教室-・第9話 [二月の勝者]

「どうして、ママはいつも そうやって、ぼくたちの むいてるとか、むいてないを決めつけるの? 『海斗は、これ』『陸斗は、これ』って、いつもママが決めて、ぼくらも その通りしてきた。塾で陸斗の成績のほうが よかったときも、『これで、またひとつ役割が決まった』って、ホッとしてたのもホントさ。でも それって、あのときと同じだ。陸斗がぼくとの試合に負けて、空手をやめたときと。ママ、あのとき陸斗の気持ち聞いた? 陸斗は自分から『やめる』って言った? いつになったら、自分でやりたいことを、自分で決められるの?」



「偏差値45の生徒が、5ポイント上の偏差値50の学校に受かることは、間々あります。しかし、偏差値55の生徒が60の学校に受かることは非常にまれです。なぜでしょう。偏差値55くらいまでの学校の試験は、基礎を試す問題が多い。しかし、50台後半 以上の学校となると、応用を試す問題の比重が多くなります。いわゆる『偏差値58の壁』です。偏差値60台の学校となると、もはや別次元。いまの今川さんが解いたところで、計算問題すら解けないでしょう」


日本テレビ/2021年12月11日放送
【脚本】
成瀬活雄/【原作】高瀬志帆
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二月の勝者 -絶対合格の教室-・第8話 [二月の勝者]

「強豪校といわれる中高一貫校は、高校入学時に全国から有望な選手をスカウトしてきます。いわゆるスポーツ推薦入学です。その枠で入学した選手で ほぼレギュラーは埋まり、それ以外の(中等部から進んだ)選手は万年補欠、球拾いとなる可能性もあります。そこで、スポーツ推薦枠がなく、ナイター施設や野球環境の整った、文武両道をうたっている学校のリストを作ってみました」



「たまにね、『中学受験のせいで家庭が壊れた』とか言うひといるけど、言わせてもらえば、もともと壊れてたものが、子供の受験きっかけでハッキリしただけのことよ。むしろ、家庭を見つめ直す いいきっかけに なってるんじゃない? と、わたしは思うけどね」


日本テレビ/2021年12月4日放送
【脚本】
成瀬活雄/【原作】高瀬志帆
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二月の勝者 -絶対合格の教室-・第7話 [二月の勝者]

「夏の成果は9月には出ません。全国の受験生全体の学力が上がっているからです。この夏 頑張った生徒も、点数は上がっていても偏差値を見ると、横ばい。下がることも、ごく普通の現象です。(中略) われわれ(塾講師)が心を砕かねばならないのは、上がらない偏差値を見た お客様たちを、いかに黙らせるか。偏差値が上がらないことに気づいたら、中学受験からの撤退を考え始めます。われわれの最重要課題は、そんなパニクった お客様たちを鎮め、いかに受験を・・・いや、この塾を やめさせないかです。秋は まさに収穫の季節。刈り入れどきです。日曜特訓、志望校別特訓、お正月特訓――。塾の本気の集金は これからです」



「あいつ(は遊びたい盛りで、いつも騒いでるけど) あれでも毎日、こうして塾に来てるじゃない。オレたちは いつの間にか、それが当たり前だと思ってるけど、そもそも小学生が 毎日 塾に来て、座ってるって これ、すごくね? いや まあ、すごいんだよ。そこから認めてやんないと。本来の小学生なんて、みんな あんな感じだぜ」



「うちは夫と死別して、母子家庭なんです。(中略) 大変、失礼な話なんですけど、進学塾が いちばん長い時間、子供を預かってくださるってことを知って、それで通わせることにしたんです」



「仮に大内さんにも原因があったとしても、お客様の気分を害する正論など、百害あって一利なしなのでは?」


日本テレビ/2021年11月27日放送
【脚本】
成瀬活雄/【原作】高瀬志帆
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二月の勝者 -絶対合格の教室-・第6話 [二月の勝者]

「環境の変化は いいことばかりではなく、精神的負担が かさむのも事実です。お母様に弱音を吐いたことも成長のひとつ。そう お考えになってみてはいかがでしょうか」



「中学受験は、本人よりも親のほうが先に根を上げます。子供は大人が思ってるより、タフなものです」



「活発なのは似合わないと、周囲に見えた柴田さん――。実際は、直江さんのようになりたいと、あこがれていた。それは憧れの(対象となった)天才の側も同じです。(独りコツコツと自習できたり、嫌いな科目も逃げずに勉強できる柴田さんの姿に、直江さんもまた あこがれていたのです)」


日本テレビ/2021年11月20日放送
【脚本】
成瀬活雄/【原作】高瀬志帆
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二月の勝者 -絶対合格の教室-・第5話 [二月の勝者]

「(クラス分けに関して)クレームをつけられても、1点刻みの点数表を突きつければ、親御さんたちは逆に黙ります。これ以上 はっきりした結果はありませんから。入試では、努力や頑張りは評価されません。中学受験はすべて点数評価です。ここでは目に見えないもので子供を評価することは、本人のためにもなりません」



「(ケンカした塾生の話を聞いて)悪いのがどちらかを裁くのは、塾の仕事ではありません。残念ながら、塾では道徳という科目は教えていませんので」


日本テレビ/2021年11月13日放送
【脚本】
成瀬活雄/【原作】高瀬志帆
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二月の勝者 -絶対合格の教室-・第4話 [二月の勝者]

「ゴールデンウィーク特別講習は5日間で5万3000円。夏休み中の夏期講習は18万2000円。でもって、その期間中におこなわれる夏合宿。宿泊費、食費込みで10万5000円。冬休みには、冬期特別講習7万7000円。お正月特訓、4万5000円。そのほかにも 、日曜特訓、志望校別特訓、弱点克服特訓、直前特訓――。これらのオプション講習や、外部模試受験料、それに通常授業の月謝4万5000円を合わせると、締めて 年間 約132万円。これを中学受験にかかる お金って考えるか、子供の将来のためにかかる お金って考えるか、それは そのご家庭それぞれだけれども、少なくとも(お金を出させることに引け目を感じる)そんなイノセントな心の持ち主じゃ、塾講師は務まらないわよ」



「統合判テストの算数は8問あります。1問目は計算問題。いちばん正答率の高い、基礎中の基礎問題。問題が進むにつれて難易度が高くなります。4つ目の問題までで、大体、全体の半分です。その ちょうど真ん中の問題4――ここまで。あなたのクラスの生徒たちの試験は、この半分で おしまいです。後半は解く必要ありません。問題文を見る必要もありません。最初から半分、盛大にドブに捨てさせるだけですよ。どうせ2、3割しか点数の取れない連中は、後ろの半分を解く必要がない。いや、解く資格がないと言ってるんです」



「問題は小問を入れて25問あります。そこから自分のできる問題を見極めようとするだけで、時間だけが経ち、彼らには あせりの もとにもなる。あせるから、ケアレスミスが起きる。それなら、最初から半分しかやらなくていいと、問題をバッサリ取り除いて、同時にあせりも取り除いてやった。その結果、ミスが減ったんです。ただ、この方法は本番の受験では使えません。同じ配点では ないかもしれないし、最初がいちばん簡単で、最後がいちばん難しいとも限らない。今日、あえて こんなやり方をさせたのは、自信と得点欲を実感して欲しいからです、点数が取れた、偏差値が上がった、という事実。受験生にとって、どんなご褒美よりも、これにかなう喜びと原動力はありません」



「こんなの、たかがゲームじゃない。どうせなら、わたしたちの子供に課金してよ。自分の子供を、クソ強いキャラに育ててよ。勇人に、どんな敵でも、ラスボスでも倒せるような、クソ強い武器 持たせてよ」



「おっしゃる通り、中学受験は課金ゲームかもしれませんね。ゲームの達人でいらっしゃる お父様なら おわかりかと思いますが、敵を倒し 次に進むには、知識とコツ、テクニックが必要です。そして、なにより大切なのが、タイミングです。課金して、武器を持たせ、装具を整えるにも、タイミングを間違えたら、お金をドブに捨てることになります。勇人さんは いま自分の可能性に目覚めはじめています。ここは どうか お父様とお母様が稼いだ大切なお金を、勇人さんのために使ってみてはいかがでしょうか。わたしたちは、そのお気持ちに応えられるように、精いっぱい勇人さんをキャリーさせていただきます」



「子供は大人が思っている以上に子供で、思ってる以上に大人です」


日本テレビ/2021年11月6日放送
【脚本】
成瀬活雄/【原作】高瀬志帆
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二月の勝者 -絶対合格の教室-・第3話 [二月の勝者]

「(学習塾の)合格実績って、延べ人数だし。ひとりで たくさん合格した子の受かった学校名、全部(パンフレットに)書いちゃってるんだから」



「勉強ができる子は、なんで ほめてもらえないんだろう。リレーの選手に選ばれたら、すごく ほめてもらえるのに。合唱コンクールでピアノ弾いたら、クラスのヒーローなのに。クラスでいちばん足が速いとか、いちばんに逆上がりできた子みたいに、クラスでいちばん勉強できる子を ほめてくれればいいのに。文化祭で劇の主役に選ばれた子みたいに、運動会で応援団のリーダーやった子みたいに、わたしを ほめてって思うよね」



「彼女の母親は、受験生の親として理想的です。子供の自立心を尊重し、それを最大限にサポートしていく――。ただし、相手は6年生。たかが11、2才の子供です。失敗や間違いを起こします。その子が欲しいものと、必要なものは、必ずしも一致しない。育つ環境を見まがえず、提供していく。大人たちがその経験から、慎重に子供たちの手を引いてやらなければならない」


日本テレビ/2021年10月30日放送
【脚本】
成瀬活雄/【原作】高瀬志帆
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二月の勝者 -絶対合格の教室-・第2話 [二月の勝者]

「鉄道好きのお子さんは、地理に強いんです。そもそも、これだけ記憶力があれば、ほかの科目でも飛躍的な成績の伸びが期待できますよ。興味深いことに、算数でも鉄道に関係する旅人算や、速さの問題は(点数が)取れてるんです。それから、私立中学の受験では、小学校の内申点は影響しません。学校での成績は関係ないのです。つまり、たくみさんが受験にむいていないというのは、みなさんの不安が作り出した幻想--。単なる誤解にすぎません」



「あなたは わたしに『できない子供の気持ちが わからないのか』と お尋ねになりましたよね。この際お答えしておきますが、わたしは誰ひとりとして “できない子” だと思ったことはありません」



「わたし、加藤くんが どこで つまずいているのか、できないところが どこなのか、そればっかり見てました。でも本当は、できないところじゃなくて、あの子が できることが なにかを見てあげなきゃ いけなかったんですね」


日本テレビ/2021年10月23日放送
【脚本】
成瀬活雄/【原作】高瀬志帆
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二月の勝者 -絶対合格の教室-・第1話 [二月の勝者]

「合格のために最も必要なのは、父親の経済力と、母親の狂気――」



「全国の小学生世代、サッカー選手登録者数、25万3745人。2020年、プロになった選手は全カテゴリーで204人。つまり、小学生時点で、将来プロになれる確率は、0.08パーセント。一方、中学受験の受験者数、首都圏で4万694人。最難関 御三家の合格者数、男女合わせて1643人。つまり、御三家に受かる確率、およそ4パーセント。その他 名門私立まで入れれば、およそ10パーセント。スポーツや芸術、音楽など、才能がものを言う分野は本当に厳しい。それに比べて、勉強は格段に努力のリターンが得やすい。そして、いまの佑星ゆうせいさんは、その10パーセントに入る可能性を持っています。これが、凡人こそ中学受験すべき理由です」 →参照(2段目)



「この答案は、解こうと粘ったのが よくわかる答案です。(きみは)スポーツかなにか、長い期間、取り組んできたものがあるんでしょう。粘って頑張った経験のあるひとは、受験でも強いですよ」


日本テレビ/2021年10月16日放送
【脚本】
成瀬活雄/【原作】高瀬志帆
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