美しい彼2・第4話(最終回) [美しい彼]
「オレがきみの写真から感じたのは、すごい自分勝手さと、鼻持ちならなさ。まだ なにも成してないくせに、自分はスゴイと勘違いしてて、でも そういう自分をストレートに見せずに、卑下の殻で守って、世の中を上から目線で見てる若さの、バカさ。曖昧さ。だから、うちでアシスタントしない? むかしのオレにそっくりだから」
TBS/2023年2月28日深夜放送
【脚本】坪田文/【原作】凪良ゆう
夕暮れに、手をつなぐ・第7話 [夕暮れに、手をつなぐ]
「(この服は)洗えんでよか、一回 着られれば。夢を着ると・・・シンデレラの馬車みたいに。一回 着たら、消えてなくなる服を作りたいが」
「独りは寂しいから誰かと つながりたって思うんだけど、つながったら余計 寂しくなる。独りのときが、余計 寂しくなる」
「空豆は笑顔のひとだね。わたしが空豆を思い出すとき、いつも空豆 笑ってる。わたしが泣いてても、空豆が笑ってくれたらいいよね。世界は中和される」
TBS/2023年2月28日放送
【脚本】北川悦吏子
大奥・第8話 [大奥(NHK)]
「ひとは牛馬ではございませぬ。ただ飯を食い、生きておるだけで満たされるわけではござりませぬ。(中略) ここにおる者たちは皆、上様の種馬にございます。けれど、それを あからさまにしては、あまりにも むなしすぎる。ゆえに、それを あたかも情の通ったものに彩ってきたのが、ここ大奥にございます。上様と語らい、季節の移ろいを愛で、身を飾り妍を競い、華やかな お鈴廊下で選ばれる――。子作りに さようなものが入用かと言われたら、なにひとつ入用ではございませぬ。けれど、上様と恋をした。卑しい無力な種馬たちは、そう思いたいのです。上様から選ばれた。それは ここの男たちの、ひととしての誇りなのでございます。上様、金をかけずとも、情を示す手筈はございます。そのお顔を お見せくださいますこと、お文、お言葉・・・。ともに剣術で汗を流されても よろしゅうござりましょう。表の政がお忙しいのはわかります。ですが、どうか向後は もう少しばかり、奥の男たちにも情を おかけくださいますこと、切にお願い申し上げます」
NHK/2023年2月28日放送
【脚本】森下佳子/【原作】よしながふみ
星降る夜に・第7話 [星降る夜に]
「聞こえるひとは、聞こえるひとで大変だと思うよ。オレは いいことも聞こえないけど、イヤなことも聞こえないから。(中略) 目で見てわからないものを抱えて生きているひとのほうが、オレよりずっと大変だ」
「元気そうに見えても、みんな いろいろ抱えて生きてんだ。(中略) 世の中のひとは、耳が聞こえないから かわいそうとか、医者だから金持ちで幸せとか、簡単に決めつきすぎなんだよ。だから、そんなやつらの言葉に、鈴が傷つく必要はない」
「みんな、男と女を見ると、関係に名前をつけたがるからな」
「無痛分娩は “逃げ” ではなく、医療の選択肢のひとつです。痛みで(産んだ子供への)愛情が増えたり、減るわけではありません」
「あたし、ミュージカル俳優・綺羅星スグルの追っかけやってんだけど、推し活があたしの生きる意味っていうか、推しに貢ぐためにナースをやっている。ま、要は課金するために仕事をしてんのね。で、まえの病院を辞めたのは、シフトがきつすぎて推し活に集中できなくなったからなんだけど。あたしは推しに恋人ができても、結婚しても、不倫して週刊誌に撮られても、落ちぶれて暴露系ユーチューバーになったとしても推し続ける。それが、あたしの流儀だから」
テレビ朝日/2023年2月28日放送
【脚本】大石静