すきすきワンワン!・第4話 [すきすきワンワン!]
「オレなんかに(外回りの)営業できんのかって思ってたけど、山吹さんは、営業だと思うから しんどくなるんだ。ご近所を散歩してるくらいの気持ちでいればいい。まずは顔なじみになればいい。なにを話していいかなんて考えなくていい。お天気と、その日 見たものを話せばいい。一言でいい。余計なことは言わなくていい。いまやってることが、すぐに返ってくると思わなくていい。ムリしなくていいって・・・。いいだろ。いい先輩だろ」
「山吹さんみたいに、オレもいつか なれんのかなあ。なんつーの、見本だろ。少し先を歩く人生の見本な」
「頑張ったら、なにかありますよ。頑張って意味のないことなんて、ないと思います」
日本テレビ/2023年2月13日深夜放送
【脚本】水橋文美江
すきすきワンワン!・第2話 [すきすきワンワン!]
「『やればできる子』って言って育てると、『やればできるから、やんなくていいや』って考えも一緒に育って、オレみたいな大人になりますよ」
「カラオケ行ったり、映画 行ったり・・・。水族館にも行ったし、遊園地とか、ゲーセンにも行った。日帰りで温泉地にも行ってみた。なにかに頼らないと、時間を埋められなかった。どう過ごすのが正解なのか彼女と会うたびに考えて、会えば会うほど、どんどん息苦しく、しんどくなってきて、一緒に過ごす5分が5時間くらいに思うときもあったりなんかして。オレ、どこで間違ったんだろ。大事にしたかったのに、彼女のこと」
「初めて会ったときに、わたしが『あの子、苦手』って言ったら、『オレも苦手』ってコタくんも言ったの。うわ、意気投合じゃんって思ったけど・・・コタくんは あの子どころか、自分以外の子、みーんな苦手なんだよね。わたしといても全然 楽しそうじゃなかったし」
「コタくんは あたしのことを好きになったんじゃなくて、彼女のできた自分のこと 好きなだけだから。いまも、別れたことが悲しいんじゃなくて、彼女がいない自分に成り下がるのが悲しくて、『あーあ、なんて かわいそうな自分』って思ってるだけ」
日本テレビ/2023年1月30日深夜放送
【脚本】水橋文美江