先生のおとりよせ・第11話 [先生のおとりよせ]
「おとりよせって、素敵よね。なんだか、読書と似てるって思ったことはない? 家に居ながらにして、いろいろな場所の、誰かの思いがこもった おいしいものを味わう特別な時間。(中略) 一流のおとりよせは、何度 食べても決して飽きることがない。名作と呼ばれる本は、どんなに ときを経ても決して色あせず、何度 読み返しても読むひとの胸を打つもの」
「あなたの書いた文章を読んで、この作家はコラボには向いていないんだって思った。あなたは自分の才能を認めさせたい――その一心で書いたんじゃないかしら。コラボ作品や、いろいろな作家のアンソロジー作品には、それぞれの作家の個性を贅沢に味わえるという利点がある。でもね、大切なのは、その一冊に調和が保たれていることだと思う。だけど、あなたの文章は独りよがりで、まるでこの箱の中に、まったく別のお店の、別の種類のお菓子が紛れ込んでいるようだった」
「中田みるくと榎村遥華は、お互いの個性を認め合い、補い合い、高め合っている――そう感じた。あなたは変わったのだと思った」
テレビ東京/2022年6月17日深夜放送
【脚本】藤平久子/【原作】中村明日美子
椅子・第4話
「店構えってさ、そこで なにを表現したいかの表明になるからね」
「子供のころってさ、席が隣のひととか、近所のひととか、好きになったじゃない? でも、大人になるとさ、ホントの意味で感覚が合うひとと出会うことができるんだよね。(学生時代からつきあってる彼氏もいいけど)お互い成長するし、変化もする。だから、ズレが生じたときに、お互い相手に合わせて、可能性をせばめるのは もったいないよ」
WOWOW/2022年6月17日放送
【脚本】又吉直樹
大岡越前6・第6話 [大岡越前]
「金への尽きねえ欲は、重い病のようなもんか・・・。強欲が過ぎると、心が病み、やがて体にも その影が及ぶ。欲を抑えて、心を整えることこそ、養生の肝心な第一歩だ」
「己のことしか考えられぬ、金ばかり追う、欲まみれ世か。それはもう、ひとの世とは言えんな」
「おまえが殺したのは、金兵衛の心に巣食う餓鬼だ。鬼退治、ご苦労であった」
NHK BSプレミアム/2022年6月17日放送
【脚本】朝比奈文邃
※ 1段目は3名による連続した台詞をつなげたものです