ケーキの切れない非行少年たち [単発]
「認知機能というのは、見たり、聞いたり、想像したり、五感で得た情報を正確に把握して処理する能力です。これが弱いと、教育を重ねても積み上げが なかなか難しい。だから、何度も同じ間違いを犯してしまい、悪い結果を招くこともあると」
「おかあさんが恵さんと真摯に向き合ってこられたことは よくわかります。もし問題があったとすれば、それは育て方ではなく、恵さんのハンディを正しく理解していなかったことだと、わたしは思います」
「子供を電気自動車にたとえると、親は充電器なんだって。でも、それだけじゃ遠くに行けないから、誰か助手席に乗ってくれるひとが必要なんだって。それが、まわりでサポートしてくれるひとに あたるんですって」
NHK BS1/2023年6月19日放送
【脚本】山口智之/【原作】宮口幸治
らんまん・第56話 [らんまん]
「花が日差しを待つように、水を欲しがるように、わしという命には あなたが必要ながです。あなたが わしの・・・わしの そばにおってくれたら、わしは どんなことでも成し遂げられる。わしと生きてください」
「わたし、冒険に出たかったんです。(中略) あなたは草花の道をひたすら突き進んでいく、全速力で。そんな あなたと並んで走るなんて、大冒険です。あなたとなら、毎日、今日を生きるだけで、ひたすら大冒険なんです。わたし、あなたが好きなんです。だから、わたし、性根を据えなきゃ・・・あなたと一緒に大冒険をはじめるんだから」
「馬琴先生の『八犬伝』は全98巻、106冊です。先生は目が見えなくなられたあとも、最後は口伝えで完結させたんです。だからこそ『八犬伝』は傑作なんです。(中略) たとえ作者が亡くなったとしても、完結した物語は消えないんです。本を閉じていても輝いているし、心から心に渡されていくんです。100年経っても消えやしない。(中略) でも、完結してなきゃダメなんです。(未完の傑作なんて)ダメです。完結して、全部がそこにあるからこそ、ひとは読みたいと思うんです」
「(ぼくも馬琴は)大好きだよ。子供のころ、いつまでも蔵の中で読んでた。あの面白さは忘れられない。でも、(中略) 愛着があるからこそ、引きはがして捨て去らなきゃ。見てな、これから新しい作家たちがどんどん出てくる・・・馬琴を葬り去るために」
NHK/2023年6月19日放送
【脚本】長田育恵
だが、情熱はある・第11話 [だが、情熱はある]
「自意識過剰だなと、よく言われる。その通りだ。誰も ぼくのことなんて見ていない。それは わかっている。だが、しかしだ。ぼくなのだ。ぼくが見ているのだ」
「いつの間にか寝てるってのは いちばん気持ちいいんだけど、寝た気がしないんだよな。よし寝るぞって思って寝たほうが、睡眠に気合が入れられるんだよ」
「(ソフトクリームでいいんじゃなくて、)ソフトクリームがいいんだ。『うまそう』より、『うめえ』なんだよ、人生は」
「親父がね、このあいだ『ソフトクリーム食いたい』って言うんですよ。(病気で)いつまで もつかわかんないのに。でも、それをうまそうに食ってて・・・。ああ、幸せが簡単に手に入る世界にいるんだなあって、思っちゃったんですよね。100円ぐらいですよ。(中略) あれもイヤ、これもイヤ、それはダサい、恥ずかしいって、いろんなことをハスから見てるの、もったいないのかなって思っちゃって」
「自分の目で見て 本を買うってのは、いちばんだな。ひとに買ってきてもらったらピンポイントだからよ、余白がないんだよな。目当てのものを探すついでに、ほかのものを見つけるってのがいいんだよ。普通に道 歩いてる おまえには、わかんねえよ」
「最後に阪神の試合、見に行きたかったな。きっと負けるんだろうな。負けて欲しいよな、逆に。負けてる阪神を見れたら、勝ちなんだよ」
「『誰と会ったか』と『誰と合ったか』――。もう、ほとんど人生は『合うひとに会う』ってことで いいんじゃないかって思った」
「本当に、真面目に、(漫才における)標準語のツッコミの歴史は、山里亮太 以前、以後に、分けられると思う」
日本テレビ/2023年6月18日放送
【脚本】今井太郎