仮想儀礼・第７話 [仮想儀礼]
「霊視のできる女性がいるって言ってましたよね。大事にするといいよ。霊媒師は使いようによっちゃ、教団を何倍にも大きくしてくれますからね。（中略） わが国では、はるか古代から神がかりの女性が多くの人々を導いてきたじゃない？ あれはね、おっかさんでもあるんだよ。子にとって、母親は生まれたあとでも、ずっと子宮――子の宮だ。だから、ひとは神がかりの女性に一種の原始的な信用を置くんだな」
「日本には、法人登録されたものだけで18万の教団がある。教祖と名乗る者は、一説には65万人とも言われている。小規模とはいえ、優れた教祖がいるところは実績を上げていくものだよ」
「宗教の本質は苛烈だよ。中途半端な教祖は、信者に食われる。信者に食われる前に、こちらが食ってしまうことだ。食われる信者はそれで幸せなのだ。満足して食われていく」
「宗教者にだって選挙権はあるんだし、支持政党を応援するのは当たり前の話でさ。そうじゃなくて、オレがイヤなのは、政治家が票集めのために宗教団体を利用し、宗教団体はその教団の信用性を高めるために政治家を利用するって図式だよ」
「苦境こそ、天の恵みです。自分を成長させてくれる。それに、苦しみを多く 味わえば 味わうほど、ひとの痛みに敏感になることができる。より多く、より大きく、苦しみなさい」
「どんな教団も信者は真面目だからな。上から『支持政党の選挙活動への奉仕は、功徳になる』と言われれば、熱心に取り組む。信仰心を票集めに利用されたんだよ」
NHK BS／2024年1月21日放送
【脚本】港岳彦／【原作】篠田節子
さよならマエストロ ～父と私のアパッシオナート～・第２話 [さよならマエストロ]
「近藤さん、驚きませんでした？ あの子がシュトラウスの『エンペラー ワルツ』を歌ったとき。ほとんどのひとは、まずはメロディ、主旋律だけに耳が行く。でも、あの子は楽器を演奏したことがないにもかかわらず、副旋律のチェロにファゴット、フルートにオーボエ・・・それから、スネアのパートまで歌っていた。同時に演奏されてる音をちゃんと聞いてるんです。あの子は面白い。未来の指揮者かもしれません」
「マエストロ、（パイの作り方が わからないからって）ケータイなんかに頼っちゃダメです。アーティストなんですから、誰かの作ったレシピなんて、つまらないでしょ。オケと一緒です。素材は わたしたち、あなたはシェフ。自由に料理して下さって構わないんですよ」
TBS／2024年1月21日放送
【脚本】大島里美
王様戦隊キングオージャー・第45話 [キングオージャー]
「守ってばっかりじゃ、守りきれない。王の証の力をみんなが使えるようになったら、こっちからダグデドを倒しに行く」
「混乱の中でこそ、秩序を守る。それが絶対中立の役目だ」
「リタ殿は素直な気持ちを話されない。中立を重んずるあまり、自らの気持ちにフタをしてしまう。わたしとリタ殿は同じなのです」
「カグラギは国に尽くすために、己にさえも嘘をつく。本心を隠すあまり、大切なものを見誤るときがある。カグラギと わたしは同じだ」
「（あがいても）ムダだ。必ず、希望が勝つ」
「ゴッカン（国）を頼む。苦しい人生になる。だが、モルフォーニャなら乗り越えられる」
「トウフ（国）のことは気にするな。スズメは自分の人生を豊かにするために生きなさい」
テレビ朝日／2024年1月21日放送
【脚本】高野水登
仮面ライダーガッチャード・第19話 [仮面ライダーガッチャード]
「このまえ（あなたに）言ったよね・・・わたしと友達になりたいんでしょって。自分でも不思議だった、どうして そんなことを言ったのか。でも、わかったよ。わたしも むかし 同じことを思ってたから。独りは寂しくて、友達が欲しかった・・・。いまの わたしには仲間ができた。だからこそ、わたしは あなたを見捨てられない」
「愚かだね。敵を守るなんて、真面目ちゃんが そんなルール違反していいの？」
テレビ朝日／2024年1月21日放送
【脚本】井上亜樹子
