新しい王様 Season2・第９話（最終回） [新しい王様]
「越中は勝てるゲームも好きだけど、『負けない』ってのも大好きなんだ。とにかく、いつだってゲームのルールを決定する立場が圧倒的に有利だから。ひとが決めたルールでゲームに乗っかるときは、カモにされないようにしないとな」
「（オレは）サリンジャーという作家が書いた小説に出てくる、ライ麦畑の “つかまえ人” になりたい。そこにいるだけで、ほんのちょっとしたことで、ひとの役に立てるひと。例えば、空き地で遊んでる子供たちが、急に外に飛び出して危ない目に遭わないように、境界線でつかまえるだけの役目のひと――」
TBS／2019年4月15日深夜放送
【脚本】山口雅俊
新しい王様 Season2・第８話 [新しい王様]
「ネットって、安くて手軽なニュースであふれてるじゃないですか。でも、ネットって、コストをかけて裏をとろうとしないですよね。本当か嘘かの判断は受け手に委ねてしまってます。でも テレビは、不細工でも、失敗して笑われても、とにかく取材源にあたって、情報がたしかなものか確かめようとします。間違えました、ダマされましてっていうことはあっても、正しいことを伝えたいっていう、見果てぬ夢を追ってるんです。それが、あたしたちなんですよ」
「自分の力っつーか、お金の力では思い通りにならない相手を、いきなり手のひら 返して悪く言うって、あんたの悪い癖だね」
「あんたとは組まない。どうせまた株を買い占めて、いい値段でエグジットできるとなったら、こっちのハシゴ外して、自分だけ売って逃げるんだろ。あんたは投資家じゃない。ダニだ。せいぜい金貸しだ」
「金貸しじゃない。わたしは投資家だ。利息が決まっている融資、つまり金貸しにも、貸し倒れや、いろんなリスクがあるが、投資には もっといろんなリスクがあって、気を抜けない。大きなリターンを取ろうとしたら、すべてを失うリスクが大きくなる。わたしが以前 手掛けた海中カジノを例にとって教えてやろう。カジノのゲームの期待値は、どれも100賭けて、リターンは100未満。つまり、カジノで客のほうが有利なゲームはひとつもない。でも、カジノで客が勝てることもある。それは、どういう場合か。勝ち逃げだよ。店側は客がいる限り、客の賭ける賭け金でゲームを受け続けなければならないが、客のほうは運よく勝てたら、それで手じまいして、利益を確定することができる。それと同じ理屈だ。ぼどほどのリターンで手じまいするのは、投資家の権利でもある」
「オレは（あんたと違って）、損したり、失敗したりは、怖くないから。あと、こうやって頬をなでる風、この風の心地よさを感じられないやつが、いくら金や物を持っていても、オレはちっとも うらやましいとは思わない」
TBS／2019年4月8日深夜放送
【脚本】山口雅俊
新しい王様 Season2・第７話 [新しい王様]
「夢は風船みたいなもんだ。手を離した瞬間、どっかへ飛んでっちまって、二度と戻らないんだぞ」
「解除できない雇用契約なんてない。辞められない会社？ 辞められない仕事なんて、この世に存在しない。ひとは自分の道を選ぶことができる」
TBS／2019年4月1日深夜放送
【脚本】山口雅俊
新しい王様 Season2・第６話 [新しい王様]
「なぜ（秋葉さんが）テレビ局を買いたいのかが知りたいから（取材をするん）です。あたしが知りたいことは、きっと世の中も知りたいことだって、信じてるんです。世の中には２種類の人間しかいないじゃないですか。テレビ局を買いたいと思うひとと、思わないひと――。ひとは お金がないから、テレビ局を買わないわけじゃないですよね。逆に、お金持ちがみんなテレビ局を買おうとしてるわけでもないですよね。雨が降って、傘をさしたり、雨宿りしたりするのは、当たり前です。でも、雨の中、傘を差さずに たたずんでるひとがいたら、それがニュースになるんです」
TBS／2019年3月25日深夜放送
【脚本】山口雅俊
新しい王様 Season2・第５話 [新しい王様]
「（TOBに協力する代わりに、役員のポストを用意しろ？ 年間８本作られる連ドラのうち、４本の主演をおたくの事務所の俳優にやらせろ？ おまけに、ドラマの主題歌も挿入歌もおたくに仕切らせろ？）そんなこと言ってるからダメなんだよ。もう そんな時代じゃないんだって。（中略） 大手事務所から持ち回りで主演俳優出して、小さい役も同じ大手事務所の新人で埋める。そういうの視聴者に見透かされてんだよ。バカにされてんだよ。わかんないの？」
TBS／2019年3月18日深夜放送
【脚本】山口雅俊
新しい王様 Season2・第４話 [新しい王様]
「地球から月までの距離は何キロだ。（わからなくてもいいから）答えろよ。38万4400キロだ。じゃあ、月の直径は、地球の何分の１くらいだ？ ４分の１だ。数字がデカくなると、もう ざっくり でいい。とにかく、おおむね正しく言えること、ざっくり が大切なんだ」
「鉄棒の逆上がりだって、初めてやって できる人間もいれば、何回 練習しても できない人間もいる。それと同じで、初めてのドラマが主役で、スターになる夢をつかむ人間もいる」
TBS／2019年3月11日深夜放送
【脚本】山口雅俊
新しい王様 Season2・第３話 [新しい王様]
「ぶっ壊したい――。そう言って、たくさんのテレビ局員が、結局、なにも ぶっ壊さなかった。なぜだか わかる？ 居心地がいいからよ、テレビ局の・・・特に社員っていうのは。自分の地位と収入にしがみついたまま、番組や、局のしがらみや、歴史、ぶっ壊せるわけないじゃない」
「動物園でパンダが木に登ったというニュースを、きのう観た。先週も。でも、絶滅していくサイやトラのことは報じない。パンダのほうが人気があって、それが視聴者が求めてるニュースだという。でも、サイやトラのことを、人々は本当に知りたくないのか。視聴者がサイやトラのニュースを求めておらず、パンダに いちばん興味があるというのは、単にテレビの人間の思い込みではないのか。サイの密猟があとを絶たない。サイはツノだけ切り取って殺される。サイのツノが薬になる、などという間違った迷信によるものだ。サイのツノには、クスリの効果はない。サイを殺すな。なぜ、テレビはそれを取り上げない。テレビはテレビ局の人間だけのものじゃないのに」
TBS／2019年3月4日深夜放送
【脚本】山口雅俊
新しい王様 Season2・第２話 [新しい王様]
「直接（オレたちに）質問しないのは、直接 質問すると角が立つから（わざわざ自分たちの番組に呼んで）天の声に訊かせる体を取ってんだろ。中立のフリして距離を取れるからだろ」
「（うまく自己アピールができなくても）気にするな。審査員はそんな小さなとこなんか見てない。オーディションなんて、その場にいりゃいいんだ。好きなようにやってこい。失敗してこい」
「仮面 かぶったひとが、道端でものを売ってたら、買うかな？ 買わないよね。お面 かぶったひとが、路地裏で暗証番号 聞いてきたら、教えるかな？ 教えないよね。公園で覆面 かぶった おばさんが、金星人が攻めてくるって叫んでたら信用するかな？ しないよね。まったく信用も、信頼もできないからだよね。でも、それってネットに落ちてる、誰が書いたかホントはわからない情報を信用したり、転用したり、拡散したり、よく知らないサイトにアクセスしたりするのって、顔の見えない相手と、深い考えもなく、深くかかわるようなもので。ネットは便利だから、用心したりするハードルが下がってるけど、簡単に信用したり、依存したりするのは危険で、（中略） もう一度 立ち止まって考えないとダマされり、丸裸にされたり、結構ヤバい時代がくる」
「中央テレビの株を買うのも、そういう意味合いがあるよ。株式を大量に買われると、会社は警戒して身構える。そして、立ち止まって考えるからね。テレビ局が法律や規制に守られながら、恵まれた立場で日々の業務を続けるうちに、自分たちの作るものや、自分たちの置かれた立場、責任について、考えるのをやめたり、忘れたりしないように、ビックリさせたくて（オレは）株を買ったわけ。テレビ局には随分 信頼を裏切られたりもした。テレビ局には随分 腹が立つこともあった。きみたちは、視聴者はバカだ、自分たちが優位だ、こんなもんでいいだろう、どこかでそう思ってないか？ でも、視聴者はもっと賢い。思い込み、前提を、考え直さないと、テレビ局に未来はない。分かれ道に来なきゃ、ひとは自分がいままで来た道、これから行く道について、なかなか考えを巡らせることはない。きっと会社組織も同じだよ。（中略） これは敵対的買収ではないよ。友好的警告、友好的いたずらだよ」
TBS／2019年2月25日深夜放送
【脚本】山口雅俊
新しい王様 Season2・第１話 [新しい王様]
「敵対的買収って専門用語の意味わかってる？ 敵対的とは対象会社、今回の場合は中央テレビ側の同意がない、というだけの意味だ。こっちは敵対的でもなんでもない。むしろ、経営を効率化してやるから親切心だ」
「いまは みんな スマホ片手に なにかしてる。テレビ見るのも、スマホ見ながら見てるわけで、ある意味、すでにネットとテレビって融合しはじめてるわけ。ネットって、テレビの代わりのメディアじゃなくて、補い合うメディアなんですよ。テレビがネットを理解し、共存することで、最強のメディアになると思うんだよね」
「（若手経営者が）有名女優とつき合って、SNSに発信するだけで、テレビがこうやって一斉に、勝手に、一日中、取り上げてくれて、ビジネスの宣伝には なるんだよなあ。広告費に換算すると、30億円くらいか。結局、テレビにますます広告収入が入らなくなってくるよな」
「石ころがダイヤになりたくて いくら転がっても、絶対にダイヤには なれない。ダイヤの原石に生まれた者だけが、みがかれてダイヤモンドになる。きみには その輝きの可能性を感じた。わたしを信じてくれ」
TBS／2019年2月18日深夜放送
【脚本】山口雅俊
新しい王様 Season1・第８話（最終回） [新しい王様]
「（ネットより）テレビが優位な立場にあるとしたら、それは国民の財産である電波の使用権を持ってるという、圧倒的な既得権による発信力であって、コンテンツが面白いとか、役立つから、選ばれてるわけじゃないよ。いまは視聴者が情報を選択する時代だ。危機感もなく、楽観して垂れ流す一方的な情報や、ゆるいコンテンツなんて、いつか誰も観なくなる日がくるよ」
TBS／2019年1月17日放送
【脚本】山口雅俊
新しい王様 Season1・第７話 [新しい王様]
「高いシャンパン、何杯 飲んでもいいって言われてガブガブ飲むより、1000円札 何枚か握りしめて、帰りの電車賃 引いて、あと何杯 飲めるかなあって考えながらチビチビ飲んだほうが、お酒は おいしかったり、楽しめたりする。ここまで、っていう制約は大事だよ。生命にも、人生にも」
「オレのことが面白かったら、追っかけてきて取材してくれればいい。面白くなくなったら、忘れてくれていい。でも、取材したものを ゆがめたり、改変したりはやめようよ。そんなことばっかしてたら、いつかテレビ局や、テレビそのものが、誰かに ゆがめられたり、改変されてしまうよ」
TBS／2019年1月16日放送
【脚本】山口雅俊
新しい王様 Season1・第６話 [新しい王様]
「越中さんに恨みはないけど、あのひとは あのひとのダサい感性、価値観を、金や資本の力で世界に拡大して、世界をダサい色、一色に塗ってしまう危険性がある。地球にも寿命があると思うけど、この星が続く限りは、いろんな色彩が息づいていて欲しいでしょ。（中略） とにかく、越中さん。地球環境に対して鈍感すぎるよ。感性や価値観が未熟な人間が、金だけ持って、その未熟な感性や価値観でもって環境に手を加えて、多様性を損なうのは絶対に許せない。ダサいのは、女の口説き方とか、そういう自分のテリトリーだけにして欲しいね」
TBS／2019年1月15日放送
【脚本】山口雅俊
新しい王様 Season1・第５話 [新しい王様]
「大切なのは、いくら持ってるか、なにを持ってるかじゃない。なにを経験できるか、なにを感じられるかだ」
「女ってのは、たいがい自分よりブスな女しか連れてこねえんだよ。ラクして、ひとりの女に６人の女 連れてこさせたら、ブス率ハンパなくなるだろうが。せいぜい ひとりの女に ひとりかふたり。また、その女に ひとりかふたり厳選した子を紹介させて、しっかりチェックしろ。ブスの連鎖は、オレたちの商売じゃ、命取りなんだよ。ただし、ブスの機嫌 損ねんな。その友達の美人の機嫌も損ねるからな」
TBS／2019年1月14日放送
【脚本】山口雅俊
新しい王様 Season1・第４話 [新しい王様]
「おまえ、越中に投資でも融資でも、どっちでも結構ですって言ったわけ？ わかんないこと、わかったフリすんなよ。投資と融資の違い、わかってる？ （中略） 一言で言うなら、融資は金の貸し借り。利息もついて、返さなきゃいけない金。投資は返さなくていい金。融資されたお金、つまり借金は、借りたお金と利息を期限までに返せれば文句は言われない。でも、投資は経営権の一部を株主に、つまり投資家に渡すわけで、投資家はシビアに、シビアに、言ってくるよ。投資した事業が成功したら、出した金が何倍にもなる可能性もあるけど、失敗してパー、株券が紙くずになるリスクだってあるんだから。投資家は株の値上がりや、配当というリターンをうるさく要求する」
「会社が死に絶える前に、企業価値を高めるために、最善を尽くすのは株主に対する経営者の義務だ。それができないのは、経営者じゃない。ただの偉くなったサラリーマンだ」
「年とった金持ちは長生きできるなら、いくらでも金を出すだろう。そこにビジネスチャンスがある」
「権力や金を手に入れた人間は、自分の代わりはいない、自分は特別な人間だと考えがちだから、永遠の命を望みがちだよね」
「勝ち続けてどうすんの？ 死ぬまでに使い切れないよ。あなただって、いつ死ぬか わからないんだから。交通事故に遭うかもしれないし、いきなり誰かに刺されるかもしれないしね。まあ、それも仕方ないよ。いままでハゲタカみたいに、たくさんの会社を死に追いやって食べてきたんだから。財産 持ってるひとほど、死ぬのは無念でしょうね。だからって、急いで使っても、使い切れるもんじゃないし」
TBS／2019年1月11日深夜放送
【脚本】山口雅俊
新しい王様 Season1・第３話 [新しい王様]
「キリがいいから、ざっくり2000万（融資してほしい）って言ってないか。それってさ、ホントは８万円しか必要ないのに、金貸しに『キリのいいところで10万円 貸しときます』って言われて、借りちゃうバカと一緒なんだよ。いいか、2000万円 借りたら、きっちり2000万円分の利息を毎月 払わなくちゃいけないんだぞ。ざっくりじゃなくて、本当に必要充分な額を計算してみろって」
「（ネットは誰でも自由に参加できる）みんなのもの？ なにボケてんだ。いまのネットを仕切ってるのは、フェイスブック、グーグル、ツイッター、アマゾン。ビッグデータは一部の寡占企業のもの。ネットがみんなのものなんて、おめでたすぎだって」
「地上波のテレビ局はリモコンにさ、チャンネル入ってるのがスゴイよな。あと、なんたって、24時間の放送枠だろ。タイムテーブル持ってるのが強みだよなあ」
「タイヨウヤマトはこれから業績が大きく伸びるような会社じゃない。越中が見抜けるのは、自分が金儲けできる会社ですよ。その会社が成長できるかどうかを見抜いてるわけじゃない」
「いやいや、違うでしょ。銀座が夜の社交場って言われるけど、古い日本社会の特殊な村だよ。この中継さ、銀座のクラブと日本経済がリンクしてる、みたいな狙いだと思うんだけど、それ間違ってるよ。みなさんはいま、この国のシステムがこれからも続くって前提に立ってるでしょ。ここで飲んでる社長さんや、部長さんやらが、会社の経費でこれからもここに来てくれるっていう前提で。でも、それ、きっと長く続かない。（店のママだからって）知らないオバサンに説教されて、ありがたがるなんて、経費で飲んでないとあり得ない。そもそも時間のムダなんだよ。スマート（に飲む）？ 意味わからない。へんてこなルール押しつけられて、訳知り顔でおとなしく飲んでるようなやつに、沈んでいくこの国を自分の力で泳いで生き残れるのか」
TBS／2019年1月10日放送
【脚本】山口雅俊
新しい王様 Season1・第２話 [新しい王様]
「おまえが会いたいタイプの経営者は、この新宿には来ない。（中略） やつらは、夜は主に渋谷区か港区にいるんだ。有象無象が大勢集まるようなイメージにやつらは来ない。口コミの紹介で集まるような、もっと こじんまりしたイメージのほうが敬遠されなくていいんだよ。ネーミングも『合コン』じゃなくて、『情報交換会』とか『食事会』とか『お食事会』とかな。あと、カラオケなんて論外だから。（中略） やつらは気持ちよく自慢して、気持ちよく ほめられたいんだから、カラオケが うるさかったら大声で自慢話しなきゃならないし、相手がほめてくれても、よく聞こえないじゃん。」
「（このパーティには流通系の女の子しか いないって文句 言われたんだろ。）どこのパーティにもさ、金持ちでタクシー代目当てに顔出してるような『ギャラ飲み市場に流通してます』みたいなのばっかだったんじゃないのか。目新しさがなかったんだよ。あとさ、なんか麻のワンピース着た自然派、リネン派で『快適な暮らし、わたしらしさ』みたいなのが一軍 来てただろ。やつらは、あいう意識高い系の女は面倒くさがって相手したがらないよ。金がなくて、モテなかった時期にさ、密かにグラビアや動画でお世話になってたセクシー女優とか、Ｂ級タレントとかさ、レースクイーンが大好物なんだ」
「投資っていうのはさ、『投資してください』とか『一口 乗りませんか』とか、勧誘してる時点で、もうダメだろ。金出す側が頭下げて、『枠、少しでも残ってませんか』『投資させてください』っていうぐらいの事業じゃないと」
TBS／2019年1月9日放送
【脚本】山口雅俊
新しい王様 Season1・第１話 [新しい王様]
「カネは社会の血液だ。経済を活性化するために、カネは循環させなければならない」
「付加価値っていうのはな、『おまえに なにが あるの？』ってことだろ。期待できそう。珍しい。面白そう。替えが利かない。誰にも似てない。そういう価値のことだ。ひとが主催したパーティにいくら顔出したって、お客さんで終わりだ。お情けでさ、ぺらっと名刺もらったところで、そんなの人脈でもなんでもない。もっと時間をかけて、自分の価値を高めてみたらどうだ」
「一回、女の子 集めて、（成功者と言われる）やつら呼んだらどうだ。付加価値のある美女がたくさん来る付加価値のあるパーティの主催者になれば、おまえにも付加価値が生まれるさ。でもな、そんなのは所詮、やつらの枠組みの中でのことだろ。おまえはまず、これから やつらの価値、やつらのルールで戦っていくのか、そうでないのかを決めろ」
「お金なんて、どうだっていい。やつらが持ってるもの欲しがってたら、いつまで経っても、やつらにペコペコして、頭を抑えつけられるだけだ。餌食になるだけだ。やつらに手の届かない自分の内面に、自分だけの力を身につけろ。お金は関係ない。（中略） 興味を持て。考えろ。提案しろ。交渉しろ。受け入れろ。批判しろ。見通せ。踏み出せ。生き残れ。強くなれ。そして、強いやつにこそ立ち向かえ」
TBS／2019年1月8日放送
【脚本】山口雅俊
