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いちばんすきな花・第11話(最終回) [いちばんすきな花]

「なに、あれ。続編とか言っといて、キャスト総入れ替えするやつ?」



「いままで(あたしのことを)好いてくれてたひとたち、みんな 当たり前に 好きなもの 聞いてくるの。『なにが好き?』『これ、好き?』って。でも、好きなひとたちに、自分が なにを嫌いなのか知ってもらったら、すごい生きやすくなった」



「みんな みたいに、『みんな』にならなくていい。みんなに嫌われてる子なんて、いない」



「ひとは どうしたって変わっていくのに、なりたい自分には いつまで経っても変われない」



「いちばん好きなひとは、ひとりじゃなくていい」


フジテレビ/2023年12月21日放送
【脚本】
生方美久
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いちばんすきな花・第10話 [いちばんすきな花]

「大事なのは、組み合わせだから。好きな花だけ集めたからって、いい花束には なんないんだよ。人間関係も おんなじだよ」



「恋愛は素敵なことだけど、恋愛以外に楽しみを見出して、初めて素敵な人間になれる」



「仕事なんて、なにしたって、どうせツラい。どうせ、なにしてもツラいんだから、好きなことしてツラくなりなさい」



「知らないやつのこと、知ったように言うな。おまえら、あれだろ。ヤフコメ書いてんの、おまえらだろ。このコメンテーター気取りが」



「バカとか言う、普通?」
「バカにも伝わる言葉って、バカくらいだから」



「教室 行くと、みんな こっち見てくるし、なんか言ってくる。いるほうが変みたいに見られる。普段、『いないから変』って言ってるくせに」



「なんか言ってたでしょ。あれ、ネットニュースの見出しみたいな感じ。嘘をホントっぽく言うの、みんな うまいの。信じられるひとはいいよね、傷つける側に回れて。傷つかなくてすむから」



「間違い探しの答え 見つけたとき、違ってるとこ 見つけたとき、ひとに言いたくなるじゃん。ここが違うとか、自分がいちばんに見つけたとか。(クラスのみんなが あたしのことを あれこれ言うのは)それと同じ・・・他人の間違ってるとこ、みんな好きだから。学校 退屈だから、間違い探しして、みんなで それ共有して。べつに誰でもいいんだよ。誰でもよくて、途中で誰かに代わったりするから・・・だから、穂積は(あたしのために)保健室 来なくていいって言ってんの」



「みんなは みんなで ツラいと思う。あたしのこと 嫌ってないと、みんなで仲良くできないから。それはそれで ツラい子 いると思う。(中略) 数が多いほうが正解だもん、しょうがないよ。みんなでいなきゃいけないのと、独りでいなきゃいけないの、どっちのほうが しんどいんだろう」



「悪意がある意見なんか、無視していいよ」
「悪意ないと思うよ。このひとたちにとっては正論なんだから。正義なんだよ」
「だったら、なおさらだよ。悪意に自覚ないひとの言葉なんか、なおさら聞かなくていい」



「婚約指輪、ゴミになりました。そのへんに埋めてあります。いらないから埋めました。左手の薬指に指輪してるひと見ると、『ああ、指にゴミつけてるなあ』って思います」



「お母さんが冗談でね、『このみはサンタさんにお願いして、愛嬌をもらったほうがいいわね』って言われたときあって・・・。サンタにお願いしたけど、もらえなかった」


フジテレビ/2023年12月14日放送
【脚本】
生方美久
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いちばんすきな花・第9話 [いちばんすきな花]

「男女がふたりでいたら、恋愛しかあり得ないって思うひともいる。それはそれ。でも だからって、二人の関係は恋愛だって決めつけるのは・・・暴力。みんな、もっと他人に無関心に生きたら いいのにね。判定したくて仕方ないんだよね」



「『好き』に理由とかないでしょ。あるひともいるだろうけど、なくてもいいんだよ。無理やり理由つけて、好きとか 嫌いとか 決めなくていいんだよ」



「好きでもない流行はやってる歌うたって、話あわせるために興味ないドラマ観て、ちょうどいい女の子 好きってことにしてるんだ? 友達と『友達』するために。他人の噂話で盛り上がって、なにがホントで、なにが嘘かには興味なくて、その場しのぎの会話ばっかり。好きじゃないひとと、好きじゃない話して、楽しくないのにヘラヘラ笑って、むなしくないの?」



「自分自身は なにも変えられなかったけど、嫌いな自分を否定してもらうことで、自分の気持ちを肯定してもらえた」



「あたしね、ふたりって好きなんだよね。(中略) ふたり組、安心する。自分のためだけに相手がいるって感じが安心する」


フジテレビ/2023年12月7日放送
【脚本】
生方美久
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いちばんすきな花・第8話 [いちばんすきな花]

「(嫌いなポジティブワードは)『失敗は成功のもと』――。成功者はね、失敗を悠々と語るよね。やまない雨とか、明けない夜とか ないらしいけど、咲かない花はあるしね。咲いても みんな枯れるし・・・。『置かれた場所で咲きなさい』とかね、いい言葉だよね。できれば最初から咲ける場所に置いて欲しいけどね」



「(束縛というのは)好きすぎて、嫌われること しちゃうってこと」



「(クラスメイトは)イジメじゃないって言い訳できる程度に(イジメを)してるんだ・・・被害妄想とか、便利な言葉 使える感じの。いっそ、ぶん殴って欲しいよね。ズルいよね、かすり傷だけいっぱいつけて」



「学校の先生はね、(イジメを)なんとかしてくれるひともいるし、してくれないひともいるよ。『先生』とか『クラスメイト』とか、そういう呼び名じゃ わかんないんだよ。そのひとが どうか でしかないから」



希子きこのこと、みんなから嫌われてる子だから嫌いって子もいるでしょ、たぶん。(中略) でも、(穂積くんは)みんなが あの子のこと 嫌いだからっていう理由で『みんな』にならなかったのはスゴイよ。それだけで、その子は救われると思うよ」


フジテレビ/2023年11月30日放送
【脚本】
生方美久
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いちばんすきな花・第7話 [いちばんすきな花]

「答え合わせ、苦手。答え合わせじゃなくて、間違い探しって思っちゃうから」


フジテレビ/2023年11月23日放送
【脚本】
生方美久
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いちばんすきな花・第6話 [いちばんすきな花]

「男にUFOキャッチャーの腕前 見せつけられるゲームセンターは嫌いです。べつに欲しくないものを欲しがらなきゃいけないの、ダルい」



「プリクラ撮ったあと、虚無な気持ちになるから、ゲームセンター 嫌いです。仲良しの証明写真、ツラい」



「『好き』を押しつけないのは賢い。行き場がないなら、持ってるしかないもん」



「優先順位に、自分の気持ち入れ忘れてんだよ。ちゃんとエントリーしてよ」



「未練がなくても、嫉妬は生まれるんです。嫉妬は欲望ですから、人間からなくなることはありません」



「男同士とか、女同士の恋愛って成立すると思う?(って聞かれると)(中略) みんな、自分が どうこうじゃなくて、そういうひともいるって考えができる。なのにさ、『男女の友情は成立するか?』って質問だと、みんな、自分はこうって自己主張ばっかりするでしょ。それがね、もう そういうことなんだよ。恋愛より友情のほうが、なんか扱いが軽い。恋愛の話には慎重なのに、友情のことになると、無意識に他人の価値観、否定しちゃってる。(中略) なにが多様性だよ」


フジテレビ/2023年11月16日放送
【脚本】
生方美久
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いちばんすきな花・第5話 [いちばんすきな花]

「そっちの勝手な罪悪感で、こっちの いい思い出 塗りつぶさないでよ。優しいフリしてればいいじゃん・・・こっちは優しさだって とらえてんだから」



「お腹 痛い(死にたい)って言っても治んないけど、痛いのは変わんないけど、紅葉もみじくんは いま お腹いたんだって、わかってたいひとはいて・・・わかってるひとがいると、ちょっとだけマシみたいなことはあるから」



「いいんだよ、いたひと(の思い)が実際どうかはさ。それ見たひとが、どう思うかでしょ。優しいと思ったひとにとっては『優しい』でいいんだよ。きれいな お花だなあって、うっとりしてるひとにさ、『それ、トゲありますよ』『毒ありますよ』って、わざわざ言わなくてもいいの。そのひとが、どう見てるかでいいんだよ」


フジテレビ/2023年11月9日放送
【脚本】
生方美久
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いちばんすきな花・第4話 [いちばんすきな花]

「男女平等って、いい言葉になってんの怖くない? 隅々まで男女平等な世界、想像してみ? 不具合 多すぎて、逆にどっちも生きにくいでしょ」
「必要な区別をしてもらえないって、なによりも差別ですよね」



「ママは母親ってだけやん。産んだってだけ。お気に入りの お人形 産んで、それで遊んどるだけ」



「中学生のとき、保健室の先生に相談したことがあるんです・・・女の子でいることがツラいって。こう思うのは、よくないのかなって。そうしたら、いろんな定義の説明をされて。Lはこうで、Gは、Bは、みたいな。違いますって、はっきり言いました。男の子になりたいわけじゃない。そういう意味じゃないって。そしたら、『男の子を好きになったことある?』『女の子を好きになったことは?』って。(なんで恋愛対象の話になるの?)そう思って・・・あ、もう話してもムダだ、もういいやって思いました。当てはめないと、間違って傷つけちゃうかもしれないから、確認したかっただけなんだと思います。(中略) 多数派のツライはワガママなんですかね」



「そういう優しいひとって、さらにツラい思いしてるひとを探し出して、そのひと使って、なぐさめるんだよね。あなたは恵まれてるのよって、幸せ 強要して。その よりいっそうツラいって決めつけたひとのツラさだって、結局は妄想でしかないのに」



「ママのことは嫌いじゃない。好きだよ。好きやけど、嫌いないとこが いっぱいある。わたしの好きなもの、わかった気になっとうところが、すっごい嫌い」



「いいとか 悪いをさ、好き 嫌いと ごっちゃにする ひといるでしょ。(中略) いいとか 悪いには理由はいるけど、好きとか 嫌いに理由は なくてもいいんだよ」


フジテレビ/2023年11月2日放送
【脚本】
生方美久
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いちばんすきな花・第3話 [いちばんすきな花]

「好きなひととの人間関係はふたパターンで、好かれる努力をするか、嫌われない配慮をするか、どちらかしかない」



「みんなが(ぼくに)言う『いいひと』って、怒らないひとってことなんですよね。だとしたら、ぼくは いいひと じゃないです。怒ってるし、悲しんでるし、悩んでます。それを隠せるってだけなんです」



「点Pが毎秒1センチで動き続ける・・・」
「あいつね、懲りずに動くよね」
「ゆくえちゃん、あいつ どうやったら止まるの?」
「止め方じゃなくて、解き方 考えようよ」 →参照



「(ぼくたちは)好き同士だったけど、両思いじゃなかったなって・・・。両思いは好き同士のことだけど、好き同士が両思いとは限らなくて。好きっていうパッケージに満足してるだけみたいな。思えてないんだよ・・・それで言えば、片思いですらなかった。それぞれ身勝手に好きだっただけで、むしろ 好きって あとづけで、結婚相手に丁度いいから好きってことにして」



「(椿つばきさんの家に)しっくりくる表現、見つけちゃいました。(中略) 部室です。約束しなくても、誰かしらいる安心感があって、でもひとりなら、それはそれでラッキー。サボってるのに、サボってない感じも出せる。教室は選べないけど、部活は選べる」



「みんながいて、いなくなって、ここに ひとりになったとき、不思議と『自分はもう ひとりにならない』って感覚になるんですよね。ひとりで大丈夫って思える感じ。あれに ちょっと似てます・・・携帯電話。初めて自分のケータイを持ったときの気持ち。ひととつながる手段をもらったのに、ひとりで なんでも できる気になる――。あの感じ。ひとりで大丈夫って思えるのは、ひとりじゃないって わかったときなんだなって」


フジテレビ/2023年10月26日放送
【脚本】
生方美久
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いちばんすきな花・第2話 [いちばんすきな花]

「大人って、ズルいよね。子供に『勉強しろ』『勉強して えらい』『勉強できるの えらい』って・・・。なのにさ、大人になると『勉強できることが大事じゃないのよ』って。『社交性よ』『愛嬌よ』『気配りよ』って」



「社会の闇を擬人化したら、兄ちゃんになるよね。『都合いいひと』認定されちゃってるんだろうなあ・・・会社でも、プライベートでも」



「交換ノートって(中略) どうやって終わるか、わかる? (ノートが終わったら?)そんな長続きしないよ。誰かが回さないで、自分のターンで止めたら、それで終わり。自然消滅。そのパターンしかないの。犯人の実家からは、絶対 書きかけの交換ノートが発掘されるの。大掃除とか、引越しとかのタイミングで」



「(ちびっこ相撲を)見てる大人たちが、聞こえちゃいそうな声で言うんです。まだ試合 はじまってないのに、ちっちゃい子のほう『かいわいそうね』、おっきい子のほうを『恵まれてるわね』って。(中略) 勝ったんです、ちっちゃい男の子。何度も投げられそうになって、耐えて。押し出されそうになって、耐えて。最終的にじわじわ押し出して、勝ったんです。あたし、涙 止まらなくなっちゃって。負けちゃった男の子、お相撲 続けられるかなって。ちゃんと、悔しいって気持ちだけで泣けてるかな、恥ずかしいって気持ちに邪魔されてないかなって。自分が期待されて負けたことで、みんなが感動してるって、どれだけツライだろうって」



「同じもの見たからって、みんな同じ感情になってたら、気持ち悪いですよ。どこに気持ちが向くかなんて、ひとそれぞれだし。言っちゃダメなことは たくさんあるけど、思っちゃダメなことはないです」



「ふたりで話してるときに、その場にいない誰かと誰かを『あのふたり』って言って・・・。名前を言わなくても、それが誰と誰のことか わかる。それはもう『ふたりとふたり』じゃなくて、『四人』ってことなのかもしれない」


フジテレビ/2023年10月19日放送
【脚本】
生方美久
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いちばんすきな花・第1話 [いちばんすきな花]

「同じ地域に、同じ年に生まれたってだけで、寄せ集められて、『みんな友達』『みんな 仲良し』って、あの感じ・・・。花屋も同じです。花ってだけで寄せ集められて、客のほうに顔向けられて、『はい、きれいでしょ』って・・・。学校、嫌いです。同じくらい花屋も嫌いです」



「傷つけられるのに慣れても、傷つかなくなるってことは、ないでしょ」



「(あたしの言葉って)届くまでに、変換されちゃうんだよ。悩みとか、不満とか話しても、相手に届くまでに変換されちゃうの・・・嫌味とか、自慢とかに。女の子には特にね」



「価値観って、それぞれだから。自分的には しょうもなくても、だれか的には常識で、正義で、絶対ってこと、あるんだよ」



「ふたりは、ひとりより残酷。ふたりは、ひとりいなくなった途端、ひとりになる。もともと ひとりだったときより、確実に孤独な ひとりになる」



「きれいに言うと『恋』。正直に言うと『下心』。もっと正確に言えば『性欲』です」



「みんなの『いいひと』にはなれるのに、誰かひとりの『いちばん好きなひと』にはなれなくて」


フジテレビ/2023年10月12日放送
【脚本】
生方美久
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