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玉音放送を作った男たち [単発]

「真正面から切り込めばよい というものではありません。相手を怒らせて、発言の機会を取り上げられたら、元も子もありません。相手の顔を立てながら言うことも、大事だと思いますよ」



「いま国民に実際の戦局が伝えられていない。負けているのに 『勝った、勝った』 とやっていては、気がゆるむ者も出てくる。(中略) スポーツで考えてみたまえ。勝つと油断しきっていて、最後のねばりがきくものか。不利なときには、不利を知らしめることも大切なんだ」



「大勢の人から言われました。警報が遅すぎる。まもなく(敵機が)侵入と言ったときには、もう(上空に)きている。焼夷弾が落とされたあとから、空襲警報が出る。どこが空襲されているか地名がぼかされているから、どこに逃げるかわからない、と。ぼくは なにも言えませんでした。軍は腐ってますよ。国民の命より、自分たちの対面を優先してるんです。空襲警報まで検閲するなん、どういうことなんだ」



「空襲は国民にとっては災害だ。災害時における情報統制は、国民の命の犠牲につながってしまうのだ」



「改革には、ほどのよさが必要なんだよ。行き過ぎてもいかんし、とどまりすぎてもいかん」



「この敗戦は日本国民にとって、はかりしれない試練となるであろう。だが、わたしは日本は必ず復興してくれるものと信じる。たとえ打ち倒されても、いや、打ち倒されたればこそ、真に目覚め、伸びていくものだと信じる。そのための玉音放送だった」


NHK BSプレミアム/2015年8月1日放送
【脚本】
佐藤善木
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