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北斗 -ある殺人者の回心-・第4話 [北斗]

「北斗くんのことが、わからなくなってきた。体はここにあるのに、心はお母さんと一緒にあっちに行っちゃったみたい。生きてる人間は、死んだ人間に近づきすぎちゃダメなの」



「良心を持った人間ほど、(釈明せず)かたくなになる傾向は強い。でも、そういう態度を裁判員たちが、反省してない、と判断した場合、極刑も充分あり得ます」



「(裁判なんかどうでもいい)好きにしてくれ、か。裁判を甘く見るな。たしかに事務的に処理されるだけの裁判はたくさんある。むしろ、そっちのほうが大多数だ。でもね、今回の裁判は違う。文字通り、命をかけた真剣勝負の舞台だ。検察官はきみを極悪人に仕立て上げようと血眼ちまなこになるだろう。逆にわたしは、きみの不幸な生い立ちを浮き彫りにして、きみが本来ひとを殺すような人間じゃなかったことを立証していく。その間、きみは大勢の人間の目にさらされ続ける。耳を塞ぎたくなるだろう。逃げ出したくなるだろう。でも、それはできない。耐えるしかないんだ。その先に、きみが本心を、本当の心を、見せてくれることを期待している」


WOWOW/2017年4月15日放送
【脚本】
瀧本智行/【原作】石田衣良
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