リトル・サブカル・ウォーズ ～ヴィレヴァン！の逆襲～ [映画]
「失敗して、そのままにして改めないことを、本当の失敗って、孔子の教えです」
「ひとはね、自由を求め出すと、よからぬことを考える。たとえば、みんな嘘を読んだから、フランス革命が起こった。マリー・アントワネットをギロチンにかけて（得たものは）、ゆがんだ自由だ。きみは自由と正義のために、殺人をするのか。（しない）だろ。でも、きみが言う自由は、過去の血塗られた歴史の上に成り立ってるんだよ。そして、これからも自由は血を流し続ける」
「都合が悪くなると、バカを振りかざす。だったら、最初からバカのままでいろよ」
「魂をなくした仲間と永遠の時間を過ごすくらいなら、わたし、戦うほうがマシ」
「物は なくなってもいい。ひとさえ残れば、文化は残る」
「サブカルは悪だ。サブカルが差別を生み、平和を乱してきたのだ。みんなが同じものを見て笑っていた時代は幸せだった。それなのに、サブカルが生んだ多様性が、世界を分断した。みんなをバラバラにしたんだ。それどころか、貴様らは『自分の好きなものこそ、いちばん価値が高い』と、それ以外を見下してきたんじゃないのか。売れているというだけで、『あれは くらだない』とか、『本当に いいものを わかってない』とか、知ったふうな口をきいた覚えがあるだろ。メジャーカルチャーというだけで、差別してきたんじゃないのか。本当にその物の価値を考えたことがあったか。みんながいいと言うから、それに反発してきただけじゃないのか。（いや、本当にその物が好きだったのかもしれない。）だが、にわかファンは許せなかった。笑わせるな。サブカルが他者を差別してきたんだ」
「たしかにオレたちは自分が認めたもの以外、見下す瞬間もあった。それは、すごくつまらないことだ。でも、オレはサブカルチャーでも、メジャーカルチャーでも、どちらが優れてて、どちらが劣ってるとは思わない。どちらもなきゃ、文化は育たない」
WOWOW／2021年8月16日放送（2020年10月公開）
【脚本】いながききよたか
当ブログはテレビドラマに限って台詞を採録していますが、ドラマの延長線上に作られた映画についてのみ、テレビ放映（CSを除く）された段階で採録の対象にしています。
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