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先生を消す方程式。・第5話 [先生を消す方程式。]

「旦那さんのDVで離婚し、それでも仕事を続け、女手ひとつで育て上げた子は、東大(合格)確実で、人気のインフルエンサー。娘の弓さんは、見事に子育てに成功したという あなたのプロフィールのひとつですか。装飾品のひとつですか。あなたは弓さんの好きだったひとと恋に落ちました・・・家庭教師と。そのせいで弓さんが傷ついたんだ。親として責任を取れ――なんて、わたしは言いません。人間だから、仕方ないですよ。人間だから、どれだけ大切なひとがいても、その大切なひとを傷つける可能性があっても、してはいけないはずの相手に恋をして、結果、自分が大切なひとを傷つけてしまうということは仕方ない。仕方ないと思うんです。ただ、あなたは無様です。娘の恋したひとと恋をするなんて、無様すぎます。事実を知ってるひとはそう思う。だけど、その無様な自分を認めて、弓さんに伝えるべきです・・・娘を裏切ったことを、好きになってしまったことを。それでも なお恋をするとしたら、あなたは無様を越えて、たくましくカッコいい。いまは伝わらなくても、のちに伝わるかもしれない。向き合ってください。ボロボロになっても、恨まれても、カッコいい部分も、カッコ悪い部分も、全部 見せるんです。その姿は、いつか弓さんの最高の教科書になるんです」


テレビ朝日/2020年11月28日放送
【脚本】
鈴木おさむ
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35歳の少女・第8話 [35歳の少女]

「あんた、むかし、あたしのオモチャを欲しがって、いつも駄々こねてたけど、そのころと なにも変わってないじゃない。なんでもかんでも欲しがるばっかりで、手に入れる努力 なにひとつしてないし。これ以上、身勝手な寂しさを人前でばらまくのやめたら? 本当は独りぼっちで、気が狂いそうなんでしょ。だったら、おとなしく家に帰ればいいじゃない」



「なんで、自分のまわりにいるのは愚かな人間ばかりなんだろうと思いませんか。つまらない日常を写真に撮ってはネットにアップし、しゃべりたくなったら名乗りもせずにマウントを取り、相手のことを『死ね』と攻撃する。そのくせ、SNSでつながってるだけで友達だと思い、相手の顔も知らないまま、自分はリア充だと勘違いする。そんなひとたちが本当に必要でしょうか」



「あたしは、あなたたちと同じになったの。それの どこがいけないの。これからの時代は、心地いい言葉や、都合のいい情報を与えて大衆の心を操作し、自分の利益を上げる者だけが生き残ることができるの。そんなことにも気づかないで、ダマされるほうが悪いのよ」



「ひとを不幸にするのは、誰でもできる。でも、たくさんのひとを幸せにできる人間は、少ししかいない。あなたは そのひとりなのに・・・」


日本テレビ/2020年11月28日放送
【脚本】
遊川和彦/【脚本協力】松島瑠璃子阿久津朋子
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十三人の刺客 [単発]

「放蕩に生き甲斐を見出すもよい。だが、放蕩三昧で生きることが、侍として死ぬことよりラクだなどと思うな」



「一度、思い切り真剣になってみたくなった。(ここに戻るのは)早けりゃ、ひと月足らずだろう。遅けりゃ、次の盆に帰ってくる。迎え火 焚いて、待っててくれ」



「この太平の世に、命を懸けて合戦をした侍などおらぬ。ひとが命と命をぶつけ合って戦うとき、どのようなことが起こるか、誰にも想像がつかん。命を惜しんだ者が負ける」



まつりごとをなす者は、民の痛みを最も知る者でなくてはなりませぬ。なぜ、それを学ばれなかった。哀れな お方よ」



「侍というやつは、命懸けで事を成し遂げて、報いのないのを潔いなどと言う。そう言ってるうちは、よくならんのだ・・・侍も、世の中も」


NHK BSプレミアム/2020年11月28日放送
【脚本】
土橋章宏/【原作】池宮彰一郎
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