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病院の治しかた ~ドクター有原の挑戦~・第2話 [病院の治しかた]

「黒字経営の病院では、人件費率は55パーセント程度に抑えられています。こちら(の病院)は年功序列式の給与体系ですから、職員の年齢と共に人件費は上昇し、早晩、6割を越えることが見込まれます。(中略) (国公立病院の人事制度に合わせているとおっしゃいますが)国公立病院は9割が赤字で、補助金頼みというのが現状です。同じことをしていたら、医療法人は破綻します」



「病院の常識は、世間の非常識じゃないかって(気づきました)。病院はこういうもんだ、と決めつけてきたことは、一度 疑ってみたほうがいい。外からきた事務長が、変だと思うことは、やっぱり変なんです」



「病院の常識を一気に引っ繰り返しましょう。一般企業と同列に語れないとか、医師だけは特別な存在だとか言っていたら、人事改革は進みませんから。(中略) ただ、ここが いちばん重要なんですが、人件費を削ることを、改革の目標にはしないで下さい。目指すのは、活力のあるチーム医療。夢と希望にあふれる職場作り。そういう理念の実現なんです。それができれば、ムダな人件費は自然と減っていくはずですから」



「新しい人事制度は、まずは医師から導入しましょう。いちばん難しいから、最初にやるんです。ラクなところから はじめたら、必ず途中で頓挫します」



「どんな提案でも、全員が賛成なんて まずあり得ない。2割ぐらいのひとは、なんだって反対するんです。でも、賛成するひとが2割いれば、残りの6割は いずれ ついてくる。10人のドクターのうち、ふたりが賛成でした。『2・6・2の法則』でいけば、これはできるということなんです」



「反対意見は歓迎します。論戦も大いに結構。でも、変わることを かたくなに拒んで、自らリングを降りてしまうひとは、ぼくは引き止めても仕方がないと思うんです」


テレビ東京/2020年1月27日放送
【脚本】
山本むつみ
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