宮本から君へ(映画版) [映画]
半沢直樹2・第10話(最終回) [半沢直樹]
「いろんなもの抱えて、ボロボロになるまで戦って、必死で尽くしてきた銀行に、それでも『おまえなんか いらない』って言われるなら、こっちから辞表 叩きつけてやんなさいよ。サラリーマンの最後の武器でしょ」
「半沢、きみは いずれ頭取になる男だ。わたしは、大和田くんには当行の過去を、そして きみには未来を、それぞれ託した」
「『記憶にない』で済むのは、国会答弁だけの話です。ここは国会ではありません。そんなバカげた言い訳、一般社会では通用しない」
「政治家の仕事とは、人々が、より豊かに、より幸せになるよう、政策を考えることのはずです。(中略) あなたは その使命を忘れ、国民から目をそらし、自分の利益だけを見つめてきた。謝ってください。この国で懸命に生きる すべてのひとに、心の底から詫びてください」
「物事の是非は、決断したときに決まるものではない。評価が定まるのは、常にあとになってからだ。もしかしたら、間違っているかもしれない。だからこそ、いま自分が正しいと信じる選択をしなければならないと、わたしは思う・・・決して後悔をしないために」
「銀行をメチャクチャにしたのは誰だ。あなたですよ。銀行を立て直せるって言うんだったら、おまえが最後まで責任 取れよ。その青臭い正義を引っ提げて、沈没寸前、東京中央銀行を立て直してみろって言ってるんだ。言っとくがな、おまえの正義を貫くためには、上に立つしかない。つまりは、頭取になるしかねえぞ。やってみろよ、半沢。中野渡さんと、このわたしが、おまえの代わりに辞めるんだ。おまえも、それなりのケジメをつけてみろ。勝負だ、半沢。もし頭取にならなかったら、おまえがここで土下座。しかし、もし頭取になったら、わたしがここで土下座だ。だがな、そのときは このわたしが、おまえを銀行まるごとメタメタに叩きつぶす。親父さんが勝手に亡くなって、おまえなんかに恨まれたせいで、わたしの銀行人生はメチャクチャだ。この世で一番 嫌いなおまえを、全人生をかけて叩きつぶす。受けて立て」
TBS/2020年9月27日放送
【脚本】丑尾健太郎、李正美、谷口純一郎/【脚本協力】槌谷健、金沢知樹/【原作】池井戸潤
逆転報道の女 FINAL [日曜プライム]
「人と人が つながんのが金なら、人と人が離れんのも金だ」
「真相を突き止めたからって、なにかが変わるんですか? 変わりませんよ。リングワンデリングだ。ご存じありませんか。雪山なんかで遭難するときに、本人は真っ直ぐ前に進んでるつもりが、実は同じ場所をクルクル、クルクル回ってる――。あなた方(の報道)もリングワンデリング・・・クルクル回ってるだけなんじゃないんですか、同じところを」
「いまの あたしに できることは、報道なんて面倒くさい手段じゃなくて、法律という真っ当な武器で巨悪を叩きつぶすしかないんだよ」
「復讐では なにも変わらない。あなたも本当はわかってるんでしょ。あなたが柳さんたちを憎むように、あなたを憎む人間が増えただけです」
「あなたの奥さんの過去を暴露した記事は “報道” なんかじゃない。ブラックジャーナリストが書いた、誰かを傷つけるための暴力です」
テレビ朝日/2020年9月27日放送
【脚本】友澤晃一