マネキン・ナイト・フィーバー・第２話 [マネキン・ナイト・フィーバー]
「会社で、髪を切ったことに気づいてもらえた。ゆうべケーキをホールで食べてしまったのに、朝 体重が増えていなかった。平日だと思って起きたら休日だった・・・もうちょっと寝ちゃおう。運転していたら、信号にひとつも引っかからなかった・・・さようなら赤信号。お会計をしたら、財布の中の小銭がすべてなくなった・・・さようなら一円玉。家に着いたとたんに、雨が降り出した・・・さようなら傘。横断歩道に立ったとたんに、信号が青になった・・・さようなら赤信号。どうだ、（こんな小さなことに喜びを感じるのが人間だ）」
「週刊誌の袋とじを きれいに開けられた。パソコンのUSBメモリを上下 間違わずに一度でさせた。自動販売機に お札を一度で入れられた。納豆のパックの、あの薄いフィルムを取ったときに一粒もついてこなかった。ラップをきれいに切れた。どうだ、イメージできたか。（これが人間の感じる喜び、上級編だ）」
日本テレビ／2020年10月15日深夜放送
【脚本】青葉大地
はぐれ刑事三世 [単発]
「ひとの記憶は曖昧で、思い込みで どんどん形を変えていってしまいます。だからもう、（あなたの目撃証言が）間違って（いて）も かまいません。どんなに振り回されても、わたしたちは なんとも思いません。ただし、真実がわかるまで、わたしたちも しつこいですけど、どうか最後まで おつき合いください」
「刑事の仕事は犯人を捕まえるだけじゃない。犯人には事情があり、刑事には人情がある。事件関係者が再び前を向いて歩き出せるよう、弱い立場のひとがツラい思いをしないですむよう、わたしたちは最後まで戦い続けます」
「人生において、簡単に答えが出るようなことはない。どうすればいいかを、考え抜くしかないんだ。そうすれば、会ったばかりのひとを殺めるようなことには、絶対にならなかったはずだ」
「ひとをダマし続けることでしか生きられなかった あなたは、これだけ多くのひとを不幸にして、いったい なにを手に入れたんだ」
「先代が偉大だと、プレッシャーはありますよね。結局は、自分にできることを精一杯やるしかないんです。きっとそれを、偉大な先代たちも望んでるんじゃないですか」
「ダマされて喜ぶひとなんて、誰もいない。だが、わたしの知り合いにひとり、自らダマされることで、他人を救おうと考えた変わり者がいる。彼の両親は詐欺師にダマされて、多額の借金を背負い、自ら命を絶った。少年はひとをダマすことを、人一倍 憎むようになった。そして、ダマされるひとを救うため、自分が おとり になってダマされる必要があるなら、喜んでダマされてやると決意し、警察官になった。それが彼にとっての復讐だそうだ」
テレビ朝日／2020年10月15日放送
【脚本】大上忠稔
だから私はメイクする・第２話 [だから私はメイクする]
「 “わたし” を元気にするために、 “わたし” に手間をかける時間はムダじゃない。楽しんじゃいましょう、自己満足を」
「誰にも気づかれない（並べ方）かもしれない。けれど、自分の小さな こだわりがあるひと、素敵だと思う」
テレビ東京／2020年10月14日深夜放送
【脚本】坪田文／【原作】シバタヒカリ／【原案】劇団雌猫
