オールドファッションカップケーキ・第5話(最終回) [オールドファッションカップケーキ]
「可愛く笑いかけてほしい。オレのために怒ってほしい。オレのせいで泣いてほしい。喜怒哀楽、全部ほしい」
「忘れたくないよ・・・あんなふうに、毎日 自分のことを考えてくれたひとのことを。忘れられるわけない」
「怖かった。きみに好きって言ったその先、どうなるんだろうって、わからなくて・・・。わからなくて、怖かった。(中略) でも、きみが隣にいない明日のほうが、ずっと怖いって思った」
「オレは上司だし、若くない。きみのこれからの人生の汚点とか、足枷とか、そういうものになるかもしれない。でも、これを言い訳だって言えるくらい、オレは若い・・・でしょ? きみの知らない新しい幸せを、オレも同じように知りたい。良くも悪くも、きみの人生の一部になる自信がある。きみが好きだよ」
「大丈夫です。年の差とか、マイノリティとか、そんなのは、生まれ故郷の違いとか、応援する球団の違いとか、その程度のことです。なんてことありません」
フジテレビ/2022年9月20日深夜放送
【脚本】宮本武史/【原作】佐岸左岸
オールドファッションカップケーキ・第3話 [オールドファッションカップケーキ]
「オレは料理好きじゃなくて、自炊好きだからな。豆板醤とコチュジャンはあるけど、甜面醤がないのが自炊好き。料理好きは3つともあるし、XO醤と豆鼓醤もあるって感じかな」
フジテレビ/2022年9月6日深夜放送
【脚本】宮本武史/【原作】佐岸左岸
オールドファッションカップケーキ・第2話 [オールドファッションカップケーキ]
「われわれ大人が、1年が過ぎるのを妙に早く感じるのは、毎日に変化がないせいらしいです。子供は日々 なにかしらの初体験をしますから、毎日が新鮮で、印象的で、1年を大人よりも長く感じるわけです。そして、マンネリ化した毎日は認知症の原因になることもあるそうです。ですから、年を取れば取るほど、初体験が必要ということになります」
フジテレビ/2022年8月23日深夜放送
【脚本】宮本武史/【原作】佐岸左岸
オールドファッションカップケーキ・第1話 [オールドファッションカップケーキ]
「寝て、起きて、仕事をする。それだけの毎日。それだけの毎日を、好きで選んでいる――。毎日 同じことを繰り返していれば、いいことは起こらないが、悪いことも起こらない」
「野末さん、怖いんでしょ。(中略) 四十路手前で、仕事しかしてこなかった自分に気づいて、でも なにをしていいのか、なにをしたいのかも わからなくて。若かったころみたいに素直に『わからない』って、ひとに言えないことが怖くて、わからないまま新しいことをして失敗するのが怖くて。このまま30代を終えようとしていることが怖くて・・・。いままで仕事に情熱を注いできたことまで後悔してるんでしょ」
「後悔は幸福になるための糧で、人生の燃料だそうです」
「自分に言い訳せず、真正面から後悔できるって、長所だよ。後悔からしか生まれない成長や感動って、山ほどある。たとえば自分を変えたいと思ってる、いまのきみとか」
「経験値というのは、ある程度たまると、新たな経験を積む邪魔をしてくる。これをすれば、あれが起こる――というふうな予測ばかりして、オレはオレに なにもさせない」
フジテレビ/2022年6月13日深夜放送(1話のみ放送)
【脚本】宮本武史/【原作】佐岸左岸