少年のアビス・第８話（最終回） [少年のアビス]
「死にたいって思うってことは、生きてるってことか・・・」
「あの夜、いざ死ぬんだと思ったら怖かった、すごく。あんな怖い思いするくらいなら、生きてるほうがマシだ」
「いいんだよ、傷ついても・・・。傷ついてもいいんだ、生きてるんだからさ」
tvk／2022年10月20日放送
【脚本】狗飼恭子／【原作】峰浪りょう
少年のアビス・第４話 [少年のアビス]
「先生の本の中の女性は、みんな妖しい魅力があって、子供のあたしは あこがれました。彼女たちは みんな、汚されたい、堕ちたい、そんな願望を持ってて・・・そういうのが わかるようになったら、大人なのかなって。でも、最近 読み返すと『ああ、わかってないな』って。だって、女は自分だけは汚れたくないっていう、もっと汚い気持ちがあるんです」
「（あのひとたちにとって、あたしは）かわいい かわいい大事なひとり娘――。だけど、絶対に自由にはしないし、対等に話す気なんてない。（中略） あたしが いま どんな感情でいたとしても、あたしが “いつも通り” を演じれば、みんな それで満足なの。『ああ、チャコちゃん、怒ってないな』『聞き分けのいいペットで、よかった、よかった』。もし、あたしが自分の意見 押し通したら、『東京、行かせて』って叫んだら、たぶん殺すんだろうな・・・あたしの心を。聞かないフリ、見ないフリしてさ。あたしを産み出したからって、あたしを殺す権利を持ってると思うなよ」
tvk／2022年9月22日放送
【脚本】狗飼恭子／【原作】峰浪りょう
少年のアビス・第３話 [少年のアビス]
「うちの親は、真面目で、一生懸命で、文武両道・・・派手な格好もしないピュアな娘を望んでたくせに、いまは二十歳で子供 産んだ友達のこと、うらやましがってる。だから、わたし・・・わたしは絶対、こんな町で結婚も、出産もしてやらないの」
「あんた、ルールがわかってねえんだよ。あいつが あんたみたいな いい女と、つきあっちゃダメなんだよ。この町は小せえんだからさ。すぐに全部 知れ渡る。そういうとこから、怒りとか、嫉妬とか、ゆがみが生じんだから」
「あいつはオレのモンなんだ。勝手に出て行くなんて、許されねえんだよ・・・死ぬなんて方法でもな」
tvk／2022年9月15日放送
【脚本】狗飼恭子／【原作】峰浪りょう
少年のアビス・第１話 [少年のアビス]
「まったく、前世で どんな徳を積んだら、青江ナギに生まれてこれるんだろ。あたしなんか、絶対 前世 極悪人でしょ。こんな、クソど地方に生まれて、デブで、ブスで、オタクで、剛毛で、近眼。あれ、じゃあ、いま死んだら、来世は東京の美少女に生まれ変われるんじゃ？」
tvk／2022年9月1日放送
【脚本】狗飼恭子／【原作】峰浪りょう
