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湊かなえ「落日」・第4話(最終回) [落日]

「わたしはネットの意見は見ないから。あのね、『ネットは世間だ』と思ったらダメよ。面と向かって意見を届けてくれるひとたちが、わたしにとっての世間」


WOWOW/2023年10月1日放送
【脚本】
篠﨑絵里子
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湊かなえ「落日」・第3話 [落日]

「物語にはね、頭の中だけで作っていいのものと、自分の目で確認してから作らなきゃならないものがあるの・・・たとえフィクションでも。いまは他人のリアルがネットで簡単に見られる時代だから、頭の中で考えただけの物語じゃ、追いつかなくなってる。自分の足を使って、目で確かめてリアルに追いついて、そこから さらに想像力で追い越す――。そうしなきゃ、(脚本家として)次の10年は生き残れない」



「事件の背景をすべて把握しきるのはムリ。だからこそ、あたしたち脚本家は想像するの。こういう物語があったんじゃないかって、視聴者に提示する。それが正解かどうかは わからないけど、実際にあった事件に観るひとの心を寄り添わせることはできる。それが脚本家の仕事」



「自分が見たい世界だけを見ていたらダメ。大勢のひとたちが目を背けてるような世界を書いて、目の前に突きつけてやんなさい」


WOWOW/2023年9月24日放送
【脚本】
篠﨑絵里子/【原作】湊かなえ
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湊かなえ「落日」・第2話 [落日]

「(裁判における)精神科医の仕事は、被告人の一代記を書くことじゃない」



「映画も商売だから。役者も、監督も、脚本家も、より売れるほうを使いたいのは当然でしょ。あたしたたちは そこに選ばれるために、自分で生き抜いていくしかないの」



「長谷部香が監督をするのは、人間の心の奥底にある、きれいなものも、汚いものも、全部えぐり取って大衆の目の前にさらす(ような作品)――。登場人物をみんな、ガラスの破片の上を裸足で歩かせる。そんなところに、ふわふわしただけの あなたのお姉さんを立たせることなんてできないでしょ」



「なにがどうしたって、殺された被害者がいちばん かわいそうに決まってます。殺したほうに どんな理由があっても、それを世間に公表して、同情を買ってやる必要なんてないですよ」



「監督の『ごめんなさい』は便利ですね。『ごめんなさい、ごめんなさい』って言って、なんでも知りたがって、ひとのプライバシーに踏み込んでくる」


WOWOW/2023年9月17日放送
【脚本】
篠﨑絵里子/【原作】湊かなえ
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湊かなえ「落日」・第1話 [落日]

「脚本家は本来、給料をもらって雇われる仕事じゃないよ。真尋まひろちゃんはアシスタントじゃなくて、脚本家として独り立ちしたいんでしょ。勉強のために うちにいてもらってるけど、その環境が真尋ちゃんから危機感を奪ってるんだとしたら、考えなきゃならないと思ってる」



「頭の悪い子ほど、すぐ泣くのよ。言葉で説明できないから」


WOWOW/2023年9月10日放送
【脚本】
篠﨑絵里子/【原作】湊かなえ
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