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鈴木先生・第10話(最終回) [鈴木先生]

「結果的に いいパパになったとしても、それまでがヒドかったら、ダメだと思います。だって、ヒドいことしまくっても、あとでいい人間やればいいなら、結婚前いくらでも やりたい放題やっていいってことになるじゃないですか。そういう人、若いころにした悪いこと、武勇伝みたいに語ったりするんですよ。それで、ずっと真面目にやってきた人が さえなかったりしたら、若いころ遊んでいないからダメなんだ とか言われちゃうんですよ。そんなんで いいんですか」



「あんたは気づかないで否定してたんだよ。それを言って傷つく人がいるなんて、これっぽっちも想像しないで。読書感想文 書くみたいなつもりでさ、わかったふうな理屈 垂れ流してたんだよ」



「いま(あたしたちは)手術のために、お腹をひらいている状態なんじゃないかな。だから、血が出てきてる。でも、ひらいたからには やり遂げないと・・・。怖くなったからって放り出したら、もっとヒドくなると思う」



「ああだこうだ計算せず、ただ ひたすら純粋に求め合う。それこそが最高に美しく、道徳的なセックスだとオレも思う。ただそれには、それがかなう相手と、環境と、そして自分自身の覚悟が伴わなければならない。(コンドームを)つけてするという行為は、それらがそろわない者に、ただ許されているだけだ。そして、ただ許されているだけの者が、生でする者を罵倒したり、上からモノを言ったりすることは、全然 道徳的ではないんだ」



「現代は多様性の時代と言われている。だが、果たしてそうだろうか。確かに、様々な価値観を自由に選択することが許されてはいる。しかし、その結果、一人ひとりが自分に都合のいい意見に閉じこもり、他人の異なった意見に耳を貸さない。個々の胸の中は、結局、かたよった考えに凝り固まって、貧しくなっているんじゃないだろうか。一人ひとりが たくさんの価値観を胸に抱き、面倒で苦しくても、向き合い、葛藤し、まわりの価値観との共有を一生懸命 探れば、ボクらには別の道がひらけてくるはずなんだ」



「外の人がちょっとのぞいたくらいで、噂が広まることなんてない。この中の人が話を漏らして、初めて外に広がるんだよ」



「新しい知識を得て、新しい考え方を身につける。それは新しい人間に生まれ変わるようなものだね。きっと彼らには、世界がきのうまでとは まったく違ったものに見えていることだろう。その瞬間を目の当たりにすることほど、教師にとっての幸せはない」



「他者を批判することで、自らを正当化する者のなんと多いことか。自分の意見を押しつけようと躍起になり、相容れない意見は、相手の人格までも否定する者のなんと多いことか。こいつはら、そんな大人たちの何倍もすごい」


テレビ東京/2011年6月27日放送
【脚本】
古沢良太/【原作】武富健治
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