ブラック校則・第１話

「オレもそうだったし、みんなもそうだと思うよ。いましかできないことをしたい。いましかできない髪型にしたい。いましか着れない服を着たい。抑圧されてたまるか――って言いながら、革命家が現れんのを待ってんだよ」

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「この世界の共通言語って、なんだと思う。（英語？）違う。数学だよ。数学は世界共通のルールでできている」

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「ああ、（今日は学校に）来たてな、町田。まったく、素数みたいなやつだよな。素数ってのはな、ふたつ飛ばしでやってきたかと思えば、100万個連続でやってこないこともある」

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「みんな革命家を待ちつつさ、それっぽいやつが現れたら、『なんだ、こいつ』ってなんだから」

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「弱者のフリした おまえたちイジメっ子が、寄ってたかって教師をイジメるんだろ」

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「たしかに勝つか負けるかは別にして、いまの時代（学校と）戦う手段は増えたかもしれない。でも、スマホは持ち込み禁止。SNS禁止。アカウント見つかれば退学――。オレらの声なんて、どこにも届かない」

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「いるよな、こういうやつ。なんの取柄もないのに、ちょっとしたきっかけで立ち上がっちゃうやつ。そして、それに陶酔しちゃうやつ」

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「革命ってのは、ほとんどのひとが鼻で笑うような、小さな小さな抵抗から はじまるんだよ。あんな（署名を集める）ことで学校が変わるわけない。そんなことは わかってる。あれは学校に対する抵抗ではない。自分を変えるための、自分自身への抵抗だろ」

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日本テレビ／2019年10月14日深夜放送
【脚本】此元和津也