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劇場版 おいしい給食 卒業 [映画]

「なんだ、その態度。自分は通学時間まで勉強しているから、挨拶など免除されてしかるべきだということか? 言っとくが、そんな勉強は身につかない。人間は なにか ひとつのことに集中したときのみ、その恩恵を享受できる生き物だ。歩きながら覚えた単語は、覚えたつもりになってるだけだ。そして、おまえのようなやつは、将来まわりが見えなくなって、歩きながら平気で ひとにぶつかる。ぶつかったら、相手が悪いと ひらき直る癖がついてるからな。そういう人間を、わたしは許さない」



「ここに並んだ献立は、どれもこれも(ヘルシーで食べやすく)一見 子供のことを思ってるように見えて、本質を見失っている。給食のなんたるかを、あんたたちは まるでわかっていない。白衣 着た実験屋が踏み込んでいい場所と、悪い場所がある」



甘利田あまりだ先生は いたってシンプルですよ。とかく世間は、ごく簡単なことでも みんなが寄ってたかって複雑にして、実は本質は なんでもないことだったりします。甘利田先生は、そのへんが敏感なんですよ」



「デザートとは、本来、食事の満足感をさらに高めるもの。たとえ それが給食だとしてもだ」



「給食は流動食ではない。ただ健康なら、それでいいとしてるなら、子供たちのことを まるでわかっていない。まずい給食は残す。そんな単純なことに、なぜ気づけない。(それを食べさせるのが教師の役目?) まずいと認めたな。ここにいる全員に問いたい。あんたらは、作っても残される人気のない食事を、子供たちに日々 食べさせて、満足なのか。まずいラーメン屋なら、行かなければいい。だが、子供たちは給食センターを選べない。強制食なら、強制させるだけのサービス精神が必要だ。自信をもって、それがあると言えるのか」



「あえて言おう。給食はデタラメであるべきだ。どんな おかずにもパンと牛乳がつき、和食と洋食と中華が混在したり、ムダに油っぽく、変に大味で、異様に食いにくく、途方もなく べっとべと――。だが、それがいいんだ。子供たちは与えられた献立を、自分たちで工夫して食べている。子供に必要なのは好奇心と創意工夫。(健康のためだと言って)手取り足取り、子供に迎合しているのは、むしろ あんたたちだ」



「子供は素直がいちばんだ。素直さを失った大人は、あれこれと いらぬ作戦を立てはじめる。そして、そう考えてる自分は正しいと ひらき直る。大人は深く考えており、子供は単純で気楽だと笑う・・・真実から遠ざかっていることにも気づかず」


WOWOW/2023年1月13日放送(2022年5月公開)
【脚本】
永森裕二
当ブログはテレビドラマに限って台詞を採録していますが、ドラマの延長線上に作られた映画についてのみ、テレビ放映(CSを除く)された段階で採録の対象にしています。
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