神酒クリニックで乾杯を・第10話（最終回） [神酒クリニックで乾杯を]
「いい万年筆を使ったからといって、すぐにきれいな字が書けるとは限らない。何度も使って、失敗して、そして初めて味のある字が書ける。医者も一緒だ。経験して、失敗して、学んで、そして初めて形になる。（医療事故を起こした）反省はしろ。でも、すべてを捨てる必要はない」
BSテレ東／2019年3月30日放送
【脚本】政池洋佑／【原作】知念実希人
前略 めぐみちゃんへ ～横田夫妻、最後の戦い～ [単発]
「わたしは（実名報道を）止めない。どのみち このままじゃ、一生めぐみに会えないよ。めぐみが いなくなって20年。20年間、わたしたちは なにをした。なにができた。たまに警察から電話がきて、変死体の確認に行くだけじゃないか。そんなんじゃ、めぐみに会えるわけ ないじゃないか。わたしたちが どれだけ探しても、どれだけ訴えても、なにも変わらなかった。なにも わからなかった。これまで、新聞も雑誌も、北朝鮮の拉致の記事を書いているのに、誰も信じていない。でも、実名なら信じてくれるひとが いるかもしれない。世間が興味を持つかもしれない。いままで なにもしてくれなかったひとが動くかもしれない。少なくとも、いままでは誰も動かなかったんだ」
「日本にはこれだけの情報がある。手出しをすると大変なことになるぞっていうメッセージを北朝鮮にも出すんだ。それが めぐみの安全になる。わたしはそう信じてる。そして、少しでも めぐみに近づくんだ。めぐみの いるところへ、わたしたちが進むんだ」
NHK／2019年3月30日放送
※脚本クレジットなし
