ナイルパーチの女子会・第4話 [ナイルパーチの女子会]
「おひょうさんは “伝えるひと” なの。その自覚を持つことで、ひとは あなたの言葉に耳を傾けるようになると思う」
「わたしの完璧な人生に、唯一 欠けてるのは女友達なの。ああ、女友達さえいれば、わたしというパズルの、最後のピースが はまるのに・・・。ねえ、誰か、あたしに話しかけてよ」
「(『また会おう」とか『いつでも愚痴を聞いてあげる』とか)そんな言葉、特別でも なんでもない。あんたが実際にあったこと以上に、いいふうに解釈しすぎなんだよ。彼女の言葉はね、世界共通の、女同士の会話のルール」
「進学も、就職も、なんでも努力して、うまくやってきた あんたにも、友達がいないのは不思議だねえ。あんたが どう頑張っても、どうにか できることじゃないんだよ・・・友達だけはさ」
「破壊を尽くして、孤独となったナイルパーチ。ほかの魚と触れ合うことでしか、自己を確認する術がない。自分の輪郭を確かめるために、新たな魚の群れへと向かうのだ」
BSテレ東/2021年2月20日放送
【脚本】綿種アヤ/【原作】柚木麻子
広告会社、男子寮のおかずくん(映画版) [映画]
「ああいう場合の笑顔っていうのはね、やれるよね、やれるはず、絶対やれる、とにかく やってくれ――っていう、無言の圧力なのよ。怒鳴られたりするより、これが いちばん怖いんだなあ」
「頭、真っ白になったときはね、とりあえず『一度、社に戻って検討します』って時間を稼ぐの。その場の思いつきで なにか言っちゃうと、あとあと大変な目に遭うからね」
「旬を知り、大切にすると、(料理に)余計な手を加えずにすむ」
「居抜き物件を安く手に入れて、コストを抑えて店をオープンする手法――。それでいて、名前を変えて、チェーン店であることを隠して、個人店であるかのように営業する(のが、あのハイエナ企業のやり方)。まあ、経営戦略的にはアリなんだけどね。肝心の味がいまいちと聞くね」
テレビ埼玉/2021年2月20日放送(2019年7月公開)
【脚本】金杉弘子/【原作】オトクニ
ドリームチーム・第5話 [ドリームチーム]
「自分が幸せだったり、夢中になれることがあるときは、ひとのことなんか気にならないんですよ。茜のためにアカウント作って嫌がらせって・・・。生産性ゼロなことにパワー注げるあなたも、充分、不幸です・・・はたから見たら。もし、茜の間違いを成敗してるつもりなら、あなたこそ独善的」
「ほとんどのひとがね、毎日、つまんないことして働いてんの。朝 起きて、職場に合う化粧して、きっついストッキング履いて、満員電車 乗って。で、商品 並べて、破棄して・・・。でも、そういう ウチらみたいなOLのおかげで、あんたも生活できてんの」
「わたしも大橋さんのこと『ばーか』って思ってるよ。思うけどさ、思うのと、言っちゃうのは、違うでしょ。思うのと、わざわざ(SNSに)書き込むのも、全然 違う。そういうことするのって、たいてい実力で勝負できないやつだったから、バスケだと。裏でカッコ悪いことしたくないんだよね」
「正しいことを、正しい場所で、突っ張るのは難しいですから。安全な場所から正しいことを言うのってのは、ズルいでしょ。矢面に立って、突っ張ってこそ男・・・いや、女」
「ひとはね、60過ぎたからって、急に年寄りに ならないの。二十歳になったときも、40になったときも、もっと大人になってると思わなかった? 60になっても一緒。自分が年寄りなんて信じられないし、ひとを好きにもなる」
「マネされてダメになるようなら、もともと(このキッチンカーは)ビジネスとして成立してないということです。ブームを定着させられなかったのは力不足。挽回する手立てがないなら、傷が浅いうちに廃業したほうがいい。顧客が手に取って買うまでのジャーニーを描けてるのか。ゴシップでバスったは、本来のターゲットにリーチしてるのか。この店独自のサービスはあるのか・・・」
「大人も思ってるより大人じゃなくて、ただ どんどん “古い少女” になっていくだけなのかもしれない」
NHK/2021年2月19日放送
【脚本】吉澤智子
俺の家の話・第5話 [俺の家の話]
「さくらは後妻業の女ではなかった。ちょっと金銭価格が独特で、男に誤解を与えがちな、訴訟を起こされがちな女――」
「そんなに(能の稽古が)嫌なら、やめれば。その代わり、大学 行け。公務員になれ。うちらの老後を保証しろ。墓場まで連れてけ。(あんたの人生は、あんたのものだけど)親の介護もあんたの人生なんだよ」
「これ、弁護士あるある なんだけど・・・。怪しいっていう感情と、好きって感情、これ、混同しがちなんだわ」
TBS/2021年2月19日放送
【脚本】宮藤官九郎
今野敏サスペンス 警視庁強行犯係 樋口顕・第6話(最終回) [警視庁強行犯係 樋口顕]
「むかし、長部さんから教わったんです。オレたちは飼い犬じゃない。猟犬だって。猟犬は一度 目をつけた獲物に食らいついて離れない。おまえも そんな記者になれって」
「(地検特捜部に抗議するなんて)ダメです。そんなことをすれば、警察と検察の対立に衆議院議員が介入したという構図になってしまいます。ダメです。そういうパワーゲームは間違ってるんです。正しいことは、正しい方法で証明されなければならない」
「政治がパワーゲームだという ご意見には、賛同しかねます。(たとえるなら)そうですね・・・グランドデザインです。理想を追求するために、なにをどう配置し、計画を進めるか。それが政治だと思います」
「いまどき、あなたみたいな理想主義者がいるとは思わなかったよ」
「政治は理想のためにあるんじゃないんですか」
テレビ東京/2021年2月19日放送
【脚本】大石哲也/【原作】今野敏
だれかに話したくなる山本周五郎日替わりドラマ・第2話「泥棒と若殿」 [だれかに話したくなる山本周五郎]
「気の毒だが(オレの屋敷に)金はない。嘘だと思うなら、探してみればいい。もし見つかったら、オレにも少し分けてくれ」
「彼の体には、生きた世の中の匂いがついている。よいところも、醜いところも、卑しさも、清らかさも ひっくるめた、正直な、あるがままの人間の呼吸が感じられた」
NHK BSプレミアム/2021年2月19日放送
【脚本】吉川久岳/【原作】山本周五郎
あなた犯人じゃありません・第6話 [あなた犯人じゃありません]
「ひとを殺すなんて怖ろしいこと、普通の女の子にはできません。しかも、『ムカついたから』なんて、そんな すぐバレるような嘘をつくひとは、ひとを殺すことなんて絶対(にできません)」
「おまえは友達が『死にたい』って言ったら、あきらめて見捨てるのか。相手の気持ちを察して、自分にできることがないか考えるだろ。あとになって『気づきませんでした。すみません』じゃ、すまないことだってあるんだ」
テレビ東京/2021年2月18日深夜放送
【脚本】冨坂友
江戸モアゼル ~令和で恋、いたしんす。~・第7話 [江戸モアゼル]
「あんたたち(記者)の正義は、ひとりの人間を引きずり降ろして、叩くことかい・・・それも、できるだけ高い場所から。ホントは なんの信念もないくせに、他人を裁こうなんて ずうずうしいんだよ」
日本テレビ/2021年2月18日放送
【脚本】大林利江子/【原作】江戸キリエ
にじいろカルテ・第5話 [にじいろカルテ]
「(妻が事故で死んだことを)言わなかった理由はな、うーん、なんか うまく言えないんだけどさ、話を聞いたひとがさ、勝手に わかりやすい物語にしてしまうのが、まあ、嫌だったからなんだ。(中略) ひとは そうやってさ、自分が勝手に語りやすい物語の中にひと閉じ込めるだろ。オレはさ、その場所にいる限り、ずっとその物語の登場人物なんだよ。かわいそうな死に方をした奥さん――それだけ。もう それだけになっちまう。でもさ、それってさ、死んだ人にもさ、失礼だと思うんだよね。だってさ、沙織は30年 生きてきてだよ・・・そりゃあ、ねえ、死に方はツラかったのかもしんないけどさ、それは死に方だけの問題なんだよ。事故が起きる直前まで、もう ずーっと、ずーっと幸せでさ。(中略) なのにさ、最後の出来事だけで “かわいそうなひと” になっちまうんだぜ」
「屈折はさ、みんな あるけどな、曲がりすぎだろ、それ。自分で戻せ。おまえなら できるだろ」
フジテレビ/2021年2月18日放送
【脚本】岡田惠和/【脚本協力】本田隆朗
ゲキカラドウ・第7話 [ゲキカラドウ]
「マジで幽霊 出るんすか。まずいっす。ぼく、幽霊が お化けの次に苦手で。ゴーストが3番目に・・・」
「ゆうべは(彼女の)誘惑に勝てたのかね。水を飲めば、辛さは一瞬 消えるが、そのあとは また辛さとの戦いになる。よく我慢したな」
テレビ東京/2021年2月17日深夜放送
【脚本】吉本昌弘
ウチの娘は、彼氏が出来ない!!・第6話 [ウチの娘は、彼氏が出来ない!!]
「なんだよ、またフラれんのかよ。おまえの恋と失恋は、いつでもパックだ。対だ。ヤマザキパンとオシャレ小鉢だ。切っても切り離せないんだよ」
「締切りまで、もう一日あるといいな、もう一日あるといいな――という強い思いが、わたしのカレンダーを狂わせてしまった」
日本テレビ/2021年2月17日放送
【脚本】北川悦吏子
シンデレラはオンライン中!・第6話 [シンデレラはオンライン中!]
「らしくないこと しちゃうのが恋だろ。朝陽はいま絶賛 初恋中なの。らしくないことの、ひとつやふたつ しちゃうの。それが当たり前なの」
「共通点って、好きなひととだから、うれしかったり、特別に感じたりするもので、共通点があるからって、好きになるわけじゃないんだなあって」
「(一緒にいると)落ち着く存在なんて、時間が経てば誰でもなれるけど、ドキドキするひとは、誰でもなれるわけじゃないよ」
「理由なんて ないかな。好きだなって思うだけ。どんな一花を見ても、ああ、好きだなあって、そう思うだけ。なんで、どこにいても すぐ見つけちゃうんだろう。なんで、小さなことでも ずっと覚えてるんだろうって・・・。一花といると、不思議なことばっかり。どうすればいいのか、わかんないことばっかり」
フジテレビ/2021年2月16日深夜放送
【脚本】三浦希紗/【原作】顧漫
ミヤコが京都にやって来た!・第6話(最終回)
「おかあさんとこ、戻るか? どこ おっても、ちゃんと ご飯食べて、ちゃんと寝て、笑とってくれとったら、それでええ」
「(離婚を)茶化したらアカンな」
「腫れ物にするよりいい」
tvk/2021年2月16日放送
【脚本】今井雅子