らんまん・第11話 [らんまん]
「峰屋の酒は、深尾のお殿様のために お造りしていた献上品。お殿様の お口に合うた酒じゃ。それを、よその知らんモンが勝手に品定めするら、品がない。(博覧会など)下劣な催し物じゃ」
「これ(博覧会)は見せ物じゃない。順位を競うことで、産業全体の切磋琢磨を図ろうとしゆうがじゃ。(中略) こりゃあ、峰屋の酒が知られる機会でもある。御一新から13年、『峰乃月』は いつまでも殿様の酒じゃ おられんき。これからは、日の本じゅうへ届けていかんと」
NHK/2023年4月17日放送
【脚本】長田育恵
藤子・F・不二雄SF短編ドラマ・「テレパ椎」 [藤子・F・不二雄SF短編ドラマ]
「親父、オレのこと ちっとも理解してくれないんだよな――。(という言葉の裏にある深層心理は)オレの都合のいいように、オレを見てくれないんだよな」
「うちの親だって、もっと わたしを信じるべきなのよ――。(という言葉の裏にある深層心理は)娘の嘘なんか、おおらかにダマされてくれるべきなのよ」
NHK/2023年4月16日放送
【脚本】本多アシタ/【原作】藤子・F・不二雄
グレースの履歴・第5話 [グレースの履歴]
「店主の名前を店名にしている店は、必ず自信や こだわりを持っている。(中略) しかも、それが ひらがな表記の場合、ほぼ間違いなくアタリです。『蕎麦』という漢字が、見た目 画数が多いでしょ。あの『蕎麦』の字にシンプルな ひらがなの屋号をあわせる店主は、なんていうか、センスがいいんです」
「おふくろに言わせると、学生時代の旅は お気楽すぎて、役に立たないそうです。世間のしょっぱさを知った上で旅をしないと、物事の本質が理解できないって。大人は なんとなく旅に出ちゃいけない。どんなことでもいいから、旅に出る理由が必要だとも言ってましてね」
NHK BSプレミアム/2023年4月16日放送
【脚本】源孝志/【原作】源孝志
フェンス・第5話(最終回) [フェンス]
「もしもさ、琉那さんのお友達が琉那さんと同じ目に遭ったとして、その子を『よごれてる』と思う? そうだよね。その子がされたことは、その子が望んだことじゃない。暴力を振るう人間に問題があるのであって、暴力を受けたひとは なんにも悪くない。家族を作ることはできるし、家族を作るのとは違う幸せを見つけることもできるんだよ」
「桜が一生懸命 考えて出した答えなら、おばあと意見が違ってもかまわないよ。それだけのことで おばあは変わらんさ」
「辺野古が軟弱地盤だって、明らかになったよね。水面下70メートルまでは(杭を打てば、なんとかなるけど)ね。90メートルの場所もあって、とにかく土砂で埋めようとしてるんだけど、どれだけ流し込んだら基地が作れるのか、(工事を)やってるオレたちも わかんないんだよね。(それでも)いつかは(完成)するんじゃない? 何年先か、何10年先か・・・。(完成しなくても米軍は)困らないよ。普天間基地を使い続ければいいんだから。沖縄のひとたちは なにも知らされないまま、果たされない約束を待つしかない。オレたちはいいよ・・・金かかっても、時間かかっても、損はしないし、技術も試せる。安全保障って言いながら、海の底にどぶどぶ税金を流し込んで儲けられる。よく言うでしょ。沖縄だって基地負担の代わりに、公共工事で儲けてるって。でも、それだってオレらみたいな本土企業が半分は持ってっちゃうわけで、いつまで経っても(沖縄は)貧しいまま。『ヤンキー ゴー ホーム』って叫んでる間に、同じ日本に奪われ続ける。沖縄が かわいそうだ。戦争になったら、真っ先に焼かれるのに」
WOWOW/2023年4月16日放送
【脚本】野木亜紀子