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警視庁機動捜査隊216 episode10・引鉄 [単発]

「当たり前のことを口にするな。当たり前のことしか口にしないやつは、当たり前の人生しか送れないやつだ」



「わたしの仕事は警察という組織を守ることです。あなたの仕事は事件を解決し、犯人を捕まえることだ。わたしは坂出さかいで管理官の指揮に口を出しません。あなたは事件解決のプロです。わたしのような捜査の素人とは違う。ですが、組織を守ることに対しては、わたしがプロです。どう守るかについては、わたしがすべてを決定する」



「負けたんだよ、親父もあんたも負けたんだ。(会社を)乗っ取られたからじゃない。財産を失ったからでもない。自分で負けを認めたからだ。自分で人生を投げたやつの気持ちなんて わからない。わかりたくもない」



「沢村警部補への警視総監賞の申請をしましょう。本人の意向はどうでもいいんです。警視総監賞の申請をすれば、それだけで正当な発砲だったとマスコミに強調できる。いまは、彼女を守ることが、警察を守ることになります」



「うわさ通りのひとですね。あなたは現場の捜査官から慕われている。坂出管理官の命令なら、危険な現場に飛び出す捜査官たちがいる。あなたのような指揮官が警察には必要です。けど、あなたとは逆の人間も必要だ。現場の人間に どれだけ嫌われても、組織のために ひとを切る人間がです」



「偶然という言葉は嫌いだ。わたしの人生は、わたしが選んだ結果でこうなった」



「ひとは誰でも、心に引鉄ひきがねを持ってるんだ。イジメられた恨み、工場をつぶされた恨み、脅せば金が入るという悪意――。けれど、その引鉄を引けば、ひとは破滅してしまう。最後の引鉄を思いとどまるかどうか、それで人生は変わってしまう」


TBS/2019年4月1日放送
【脚本】
安井国穂
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