SSブログ

ノーサイド・ゲーム・第3話 [ノーサイド・ゲーム]

「われわれは(プラチナリーグへの参加費として)各チームを合計すれば、毎年2億4000万ものお金を協会に支払っています。チームの運営にも莫大な予算がかかっている。規模を見れば、プロと同じじゃないですか。それを お金の話をしたとたんに、アマチュアスポーツ(だから収益は優先しないん)だと言うのは、いかがなものでしょうか」



「ラグビーの人気がなくなっていけば、将来、日本のラグビーは必ず弱くなる。ラグビーが好きで、ラグビーをやりたいと思ってくれる子供たちがいなかったら、どうやってラグビーを強化するんだ。いまは まだラグビーを支えようとする仕組みがある。うちの会社にしてもそうだ。だが、この先、ラグビーになんの愛情もない経営者が増えていったら、会社の予算に依存している社会人ラグビーなんか、ひとたまりもない。きみたちは最後のラグビー世代になるかもしれないんだ。わたしは自分が手掛ける以上、そんな夢のない未来はお断りだ。子供たちには ちゃんと夢を与えてあげたい。いま われわれにできることは、ひとりでも多くのラグビー好きの子供たちを増やすことじゃないのか。(中略) きみたちにボランティアや学校訪問を頼んでいるのは、ラグビーを守るためだ。地元のひとたちと触れ合って、少しでも多くのラグビーボールを渡して、きみたちの名前を覚えてもらえ。そうすることで、少しずつだがアストロズは地元のチームになる。みんながアストロズを応援して、われわれの勝利を後押ししてくれる。そして、われわれはそのひとたちのために戦うことができる。そういう大きな、家族のような関係を作りたいんだ。それは将来、きみたちが与えたものの何倍も大きなものになって返ってくるはずだ。いまや、グラウンドだけが きみたちの戦場じゃないんだよ」


TBS/2019年7月28日放送
【脚本】
丑尾健太郎/【原作】池井戸潤
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:テレビ

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。