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BS笑点ドラマスペシャル 初代 林家木久蔵 [単発]

「この世界はね、どこで なにを どうするなんて、誰も教えちゃくれませんよ。見て、学んで、真似る――。それしか ありません」



「あんたも お腹すいてるだろ? お腹が減ると、夢がしぼむ。はい、しっかり食べなさい」



「小さん師匠は真打を噺家のスタート地点と考えてらっしゃるようで」
「なにを言ってんだ。真打てのはな、相撲で言やあ、横綱だ。到達点なんだよ」



「バカをやってウケるのはいい。けどさ、バカをやって、バカにされるっていうのは、違う気がするんだけどな」



「(小円遊さんが亡くなったからって)代わりなんて、できないよ。気づいたんですけどね、大喜利っていうのは、それぞれの色で成り立ってるんです。大喜利ってのは、横一列なんだけど、ただの横並びではないんですよ。あれの こしらえ方はね、横一列が長屋のつもりで、大家さんが司会者の三波伸介さん。三遊亭円楽師匠が学者。桂歌丸師匠が小言こごと幸兵衛こうべえ。亡くなった三遊亭小円遊師匠がキザな若旦那。で、ぼくに振り当てられたのが、おバカで、間抜けな、与太郎の役回りなんですよ。だから、誰にも小円遊さんの代わりなんかできない。すごいのはね、それが いつの間にか、自然に できあがってたってことなんですよ。だから、小円遊さんの代わりは誰にもできない。おバカのスーパースターは、ぼくにしかできない」


BS日テレ/2020年1月11日放送
【脚本】
寺田敏雄
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