パレートの誤算 ～ケースワーカー殺人事件・第５話（最終回） [パレートの誤算]
「町にとって いいことをしてくれるなら、（少しぐらいの不正は）目をつぶってもいいじゃないかって、思ってしまってて・・・。（中略） でも、ゴールがよくても、それまでにパス回してる人間がファウルしてたら、やっぱりダメだよね」
「パレートの法則って、誤解されてるって思うんです。全体の２割が世の中を支えているっていうのは、本当かもしれない。でも、パレートっていうひとも、残りの８割が無価値な存在だなんて、言ってないと思うんです。（中略） なんか、なまけ者を決めつけるための言葉と思われてしまってる。それはきっと、パレートにとっては誤算なんだろうなって」
「ひとはずっと幸せでいられないかもしれないけど、不幸のままでもない。そう信じて、一人ひとりの未来を支えていくって、やっぱり大切なんですよね」
WOWOW／2020年4月4日放送
【脚本】小松屋たから／【原作】柚月裕子
パレートの誤算 ～ケースワーカー殺人事件・第４話 [パレートの誤算]
「宣言して、実現できてんだったら、核廃絶だって、平和だって、実現してんだろ」
「この町には、簡単には触れちゃいけない闇があるんだ。で、その闇っていうのは、光を当てると消えちまうもんなんだよ」
WOWOW／2020年3月28日放送
【脚本】小松屋たから／【原作】柚月裕子
パレートの誤算 ～ケースワーカー殺人事件・第３話 [パレートの誤算]
「ヤクザがNPOをフロントにして、ネットカフェや公園で、金のないやつらに声をかける。で、別のフロント企業が所有するせまいアパートに押し込めて居住実態を作って、組で飼ってる弁護士 つき添わせて（役所の）窓口へ行けば、（生活保護の）申請は一発クリアだろ。６、７万くらいの基準額に、住宅扶助・・・肝が据わってるやつなら、旋盤で指 何本か落として・・・（身体障害者）手帳 取ったら障害加算。うまくすりゃ、ただのホームレスでも あっという間に月20万だよ。そこから家賃、食い物代、布団代、いろんな名目で経費しょっ引かれるから、本人たちの取り分なんて、せいぜい１、２万なんだけど、缶カラ集めてるより割がいいし、暖けえ布団で寝れるんだから Win-Win なんだとか うそぶいてるやつらも いるけどな」
「一度 他人の金でラクしたことのある人間は、簡単には自活なんてできないよ」
WOWOW／2020年3月21日放送
【脚本】武井彩／【原作】柚月裕子
パレートの誤算 ～ケースワーカー殺人事件・第２話 [パレートの誤算]
「誰も手を差し伸べないひとの、最後の拠り所にならなきゃいけないのは、われわれ（ケースワーカー）なんだ」
「きれいごとを実現するために、精一杯 頑張るのが、ぼくたち公務員の仕事だ。きれいごとの先に、未来が見えてくるんだよ」
WOWOW／2020年3月14日放送
【脚本】武井彩／【原作】柚月裕子
パレートの誤算 ～ケースワーカー殺人事件・第１話 [パレートの誤算]
「家が火事になったら どうする？ 消防車 呼ばない？ （中略） 生活保護もそれと同じなんだよ。火事になったら消防車、ケガをしたら救急車。生活が困窮したら生活保護。どれも、いざというとき、支え合うっていう社会のシステム――。消防士さんが、あそこの家は お礼を言わないから火を消さないってことないでしょ」
「受給者って、だれ？ 生活保護費をもらってるひとを『受給者』って言葉で、ひとくくりにしてない？ （中略） ひとそれぞれ事情は違うんだ。みんなを同じ目で見ちゃいけない。まずは、できる限り一人ひとり、話を聞いてみることが大事なんじゃないかな」
「『受給者』って言葉も、あまり よくないかもしれないね。なんか、税金を与えてやってるんだって感じ しない？ なるべく『利用者』って言うほうがいいと思うよ。実は、ぼくは自分の中で『クライアント』って呼んでるんだけど。なんか、そうしたら対等な気持ちで話ができる気がするんだよね。まあ、呼び方はともかく、生活保護費をもらってるかどうかで、そのひとの価値は決まらない――。ぼくはそう思うよ」
「生活保護費をなにに使うかまでは、ぼくたち（ケースワーカー）は管理しません。ですが、もしギャンブルで利益が出た場合には、収入として申告する義務があるんです」
WOWOW／2020年3月7日放送
【脚本】武井彩／【原作】柚月裕子
