2020年 五月の恋・最終夜 [2020年 五月の恋]
「こういうのは、どう？ いや、もちろん（復縁はないっていうのは）ユキちゃんの言う通りだしさ。それに『偶然に意味なんてない。偶然はただの偶然』って・・・まあ、ユキちゃん、そんなようなことを言ってたけど。もし・・・もし万が一、これから生きてく中で、もう一回、偶然にさ、（オレたちが）出会うようなことがあったら、もう そのときは あきらめない？ そう。もう しょうがない。もう こいつでいいって。もう あきらめんの。全部 忘れて、あきらめて したがうの。ダメ？ バカみたい？ でも、なんか・・・まあ、ないんだろうけど、なんか そういう夢もいいなあってさ・・・。いや、トム・ハンクスとさ、メグ・ライアンとかだと、アリじゃん。あいつら、いっつもハッピーエンドじゃん。ダメか」
WOWOW／2020年6月5日放送
【脚本】岡田惠和
2020年 五月の恋・第三夜 [2020年 五月の恋]
「若い子なんて、ずっとスマホでさ、やり取りしてんだから、同時（に電話した）くらいのことで、いちいち反応しないから。オッサンだけだから、そこにロマン求めんの。『うぜえ』って思ってるだけだから。失笑。やめときな（運命とか、なにかに導かれてるとか言うの）」
WOWOW／2020年6月4日放送
【脚本】岡田惠和
2020年 五月の恋・第二夜 [2020年 五月の恋]
「どうにも ならないことで（こっちが）泣いてるのをさ、笑いに持ってって、泣き笑いにしてしまうっていう、なんていうか・・・一見、高度な展開？ （中略） だから、納得できないわけ。くやしいわけ。なんか、わたしの負けじゃん、このままじゃさ。ヤでしょ、それじゃあ。負けのまま終わるわけには いかないんだよ」
「やめよう、ケンカみたいな、こいうやつ。もうオレたち、別れてんだから。これ以上、どうしろっていうの。もっと別れるの？ ねえ」
「見せかけの平和の先にはね、地獄が待ってんだよ。だってそうじゃん。とりあえずモメないために、ごまかして やり過ごしたって、現実や問題は なくならないでしょ」
「相手がどう思ってるか ばっかりなんだよね、（あなたが）気にするのって。それは、あなたの優しさのつもりなんだろうけど、いつでも優しいのって、逆に、愛されてなんかない気がすんだよね」
WOWOW／2020年6月3日放送
【脚本】岡田惠和
2020年 五月の恋・第一夜 [2020年 五月の恋]
「会議なんかあると、（オレは）最初に笑いとってさ、なんかこう、みんなの気持ちをほぐして、そっから会議やるっていう・・・まあまあ、そんなに面白いわけじゃないし、苦笑いのやつも いるんだろうけども。ま、そういうタイプの上司だったわけ。ところが、ほら。まあ、この時代になって、リモート会議がいっぱいあるわけじゃん。まあ、おんなじように笑いの ひとつでも取ってとか思うんだけどさ、まあまあま、その冷たい顔がずらっと並ぶの、ストレートに見るとさ、もう これ、キツイのよ」
WOWOW／2020年6月2日放送
【脚本】岡田惠和
