剣樹抄 ~光圀公と俺~・第8話(最終回) [剣樹抄]
「わたしは(老中が)ひとに恨まれるのは、当然と思うております。政を担う者が誰にも恨まれておらぬのは、なにもしておらぬのと同じこと。わたくしの罪が功を上回るか、功が罪を上回るか・・・。ひとに恨まれようとも、新しきことをするしかありませぬ」
「戦のない世では、学問こそ武器になりましょう」
「大事なひとができると、ひとは強うなれるが、失う怖さを知り、弱くもなる」
NHK BSプレミアム/2021年12月24日放送
【脚本】吉澤智子/【原作】冲方丁
剣樹抄 ~光圀公と俺~・第7話 [剣樹抄]
「(人生の)旅路にて道に迷うたとき、誰と出会うかで行き先が大きく変わる」
「誰も、再び生まれ直すことはできませぬ。水戸徳川に生まれたことを悩んでも、仕方がありませぬ。己の身を正しく使うしかありませぬ。臆されますな。その手にある力を、堂々と、正しく振りかざすのでございます」
「そやつ、氷ノ介といい、卑怯な臆病モンでな。仲間を たやすく切り捨てるゆえ、仲間にも たやすく裏切られる。地獄であろうな、信ずるに値せぬクズに差配をさせる極楽組とやらは」
NHK BSプレミアム/2021年12月17日放送
【脚本】吉澤智子/【原作】冲方丁
剣樹抄 ~光圀公と俺~・第6話 [剣樹抄]
「魚を盗む猫は、魚屋には悪党ですが、子猫にとっては、エサを運ぶ よい母です。よいだけの猫も、悪いだけの猫も、いないのです」
「名刀で女に辻斬りかい、浪人さん? よっぽど食い詰めて、武士の誇りも忘れちまったか。どんな名刀も、主がクズなら台無しだね」
「(命を)捨てるのではない。名に恥じぬよう生きたいのだ」
NHK BSプレミアム/2021年12月10日放送
【脚本】吉澤智子/【原作】冲方丁
剣樹抄 ~光圀公と俺~・第3話 [剣樹抄]
「父と子で斬り合えば、生き残った者の心も殺されよう。吽慶殿の息子は、わしが捕らえる」
「見ておれば、わかる。心を許しておらぬ大人に、遠慮をせず相撲を取る子はおらぬ」
NHK BSプレミアム/2021年11月19日放送
【脚本】吉澤智子/【原作】冲方丁
剣樹抄 ~光圀公と俺~・第2話 [剣樹抄]
「ひとに甘えていいときは、人生に何度かある。いいかい、懸命に生きてりゃ、神様みたいに優しい誰かが手を差し伸べてくれることがある。その手を放しちゃいけないよ」
「剣が強い者は、いくらでも おります。しかし、悪を憎む心だけで、あそこまで強うなれる者は少ない」
「渡辺家がお取り潰しになってから、一家離散して、どんなにつらくても悪事には手を染めずに、歯を食いしばってきた――。わたくしは、わたくしを捨てても、わたくしで いたいのです」
「文になり、歌になり・・・いろは四十八文字は、ときに 何物にも勝る宝となりますね」
NHK BSプレミアム/2021年11月12日放送
【脚本】吉澤智子/【原作】冲方丁
剣樹抄 ~光圀公と俺~・第1話 [剣樹抄]
「もとから汚いネコなどおらぬ。この子は一所懸命に生きておる分、土や ほこりに まみれているだけです」
「ひとを信ずるのに、身分は関わりない。おまえが その重い棒を振るえるようになるのに、どれだけの月日、鍛錬を重ねたか・・・。そのような強い心を持つものは、信ずるに値する」
NHK BSプレミアム/2021年11月5日放送
【脚本】吉澤智子/【原作】冲方丁