ロマンス暴風域・第5話(最終回) [ロマンス暴風域]
「自分じゃない誰かのために ご飯 作ったり、一緒に寝たり、一緒に起きたり・・・そういう生活、知っちゃったんだもん。知っちゃったら、もう戻れないよ」
「自分の意思って、そんな便利に使いこなせるほど、人間って簡単に できてないと思うよ」
「運命みたいな恋なんて、そんなの ほとんどのひとが出会わずに終わるよ。真実の愛もない。全部、自分が選んだことだよ」
「わたし、(生まれたばかりの)この子には無償の愛を注いでる。でもさ、きっと変わっちゃう。いつか、この子にも わたしは なにかを求めるようになる。でしょ? だって、愛は日常に紛れるからね」
「(列車に)乗り続ける限り、目的地はない。着いたと思えば、また折り返す。次々に駅を通過するうちに、どこに向かってるのかすら わからなくなる」
TBS/2022年8月2日深夜放送
【脚本】開真理/【原作】鳥飼茜
ロマンス暴風域・第4話 [ロマンス暴風域]
「なんか佐藤さん、根拠のないモテ方しそうなんですよね。ヤリチンっていうか、女で言ったらサセコ的な?」
「あんた、なんか、あたしと似てるね・・・死にたくなるぐらい自分が嫌いなとこ」
TBS/2022年7月26日深夜放送
【脚本】開真理/【原作】鳥飼茜
ロマンス暴風域・第2話 [ロマンス暴風域]
「正直、(風俗で働くの)最初は怖かったよ。でも、わかってから怖くなくなった・・・男のひとは、みんな赤ちゃんなんだって。ハゲた おっちゃんも、こわもての おっちゃんも、みんな赤ちゃんみたいに、お母さんが欲しいだけなんだって。それでいいの。わたし、お母さんごっこ、得意だから」
「わたしは生まれた片田舎の町がぴったり似合う地味人間で、それがひとの・・・旦那の力で東京に出て来れて、本物の恋までできて、これ以上 望んだら、わたし、ホントに地獄に落ちそうで怖い。本当に愛して、本当に いちばん欲しいもの手に入れたら・・・わたしみたいな小さい人間には、そんな幸せ、耐えられないの」
「オレはね、殴られても、刺されても、芹香ちゃんのこと、運命のひとだって言い切る覚悟ができてる」
TBS/2022年7月12日深夜放送
【脚本】開真理/【原作】鳥飼茜
ロマンス暴風域・第1話 [ロマンス暴風域]
「こうしているあいだにも、人生の残り時間は減っていく。この人生で すれ違うの女のひとたちの中に、ぼくと愛し合うために生まれてきた運命のひとはいるのだろうか・・・」
「(風俗で働いている)あたしがこんなこと言うなって話なんだけど、おにいさん、こういうとこ、来ないほうがいいよ。外の女と、中の女の区別がついてない顔してる」
「人生で結婚式だけだよ、おおっぴらに恥ずかしいこと できんの」
「なんで、人生 頑張んないといけないの? 身の丈で ひっそりと生きるって、人間的に いちばん害なくない?」
「特別やから、名前は。地味な わたしの、唯一、個性的な持ち物」
TBS/2022年7月5日深夜放送
【脚本】開真理/【原作】鳥飼茜