PICU 小児集中治療室・第11話(最終回) [PICU]
「医者や看護師は、結局 最後には なにもできないと思うんです。どうにか うまくいってくれと、お願いすることしかできない。限られた時間、限られたひとや物の中で、できる限りのことをするしかない。でも、病気やケガは、悪魔みたいに患者さんに襲って、容赦なく、命 持ってこうとするじゃないですか。ぼくは ひとの命を預かる医者なので、なにもできなくても、たとえ目の前で命が失われるのを見ることになったとしても、(中略) その瞬間まで、なにかしたいです。悪あがきでも、あがいて あがいて、どうにか命を この世界につなぎ留めておきたい」
「ちょっとした違いで、助かったり、助からなかったりするってのが、もう、ホントに悔しいです。ぼくたちが、患者さんたちが、どれだけ頑張っても、そんなこと関係ない世界かもしれない。でも、子供が『神様が意地悪だから仕方ない』とあきらめるような、そんな悲しいことだけは、どうしても避けたいです」
フジテレビ/2022年12月19日放送
【脚本】倉光泰子
PICU 小児集中治療室・第10話 [PICU]
「ぼくは医者を生涯の仕事にしてしまった。後悔はしてないよ。でも・・・それでも、年々 気づくのは、自分のダメなところとか、足りないところとか、そういうイヤな部分ばっかりだ。(きみも)医者を生涯の仕事にするかどうかは、人生を懸けて考えてください」
フジテレビ/2022年12月12日放送
【脚本】倉光泰子
PICU 小児集中治療室・第8話 [PICU]
「あんまり正直すぎて真っすぐだと、自分も、相手も、疲れるよ」
「圭吾くんのお母さんが、どうして(終末期医療の)決心がついたと思いますか。やれることは すべてやったからです。ちゃんと あきらめがつけば、看取る覚悟ができるんだと思う」
フジテレビ/2022年11月28日放送
【脚本】倉光泰子
PICU 小児集中治療室・第7話 [PICU]
「ご家族は冷静な判断ができない。そんな ご家族の代わりに医者がいるんです」
「ぼくたち(医者)がやれることは、あるところまでは人間の仕事なんだけど、あるところから先は神様の領域で、どんなに頑張っても たどり着けない」
フジテレビ/2022年11月21日放送
【脚本】倉光泰子
PICU 小児集中治療室・第5話 [PICU]
「『努力は報われる』って言葉があるでしょう。そうとは限らない。でも、努力しないと、はじまりませんから」
「いくら苦しくても、生きたいって思えるひともいる。でも、その反対のひとだっているの。(中略) 悠太の命は、悠太のものだから・・・わたしたちのものじゃないから。(死のうとした悠太を)見損なうんじゃなくて、悠太のこれからを一緒に考えてあげな」
フジテレビ/2022年11月7日放送
【脚本】倉光泰子
PICU 小児集中治療室・第4話 [PICU]
「『母は強し』っていうけど、同時に とっても怖がりで、繊細な生き物なんだよ」
「(金目当てで裁判を起こした?)お金のことと 命のことを、あなたが勝手につなげて話さないでくださいよ。親が(亡くなった)自分の子供の命に値段つけるなんて、そんな発想になんの、あんたぐらいっすよ」
フジテレビ/2022年10月31日放送
【脚本】倉光泰子
PICU 小児集中治療室・第3話 [PICU]
「ぼくはね、すぐコロコロ 意見 変えちゃうんだ。治療方針に強い信念を持つのは大事なことだと思う。でもね、そういう意地を張り過ぎて、患者さんの治療の邪魔になるのは違うと思う。患者さんが少しでも よくなるためなら、昨日は右って言ってても、今日は左って、恥ずかしげもなく言います」
「(ドクタージェットは)常に北海道にあるべきなんです。住んでいる場所によって、命が助からない可能性があるというのは絶対におかしい。医療は公平に与えられなければなりませんから」
フジテレビ/2022年10月24日放送
【脚本】倉光泰子
PICU 小児集中治療室・第2話 [PICU]
「あなた方がPICUのために湯水のように使ったお金は、どこかの病院に与えられるはずだったものなんです。そのせいで亡くなる子供が出るかもしれないですよね。ひとや お金を1カ所に集めるというのは、そういうことです」
「自分(の主張)に酔わないで。担当医と親御さんとで(病状は患者さんに伝えないと)決めたの。あなたの意見が入る余地はない」
「(患者さんの)お母さんと約束したのを覚えていますよね? 決めたことを(あなたが)独断で変えてしまって いいんですか?(中略) ここはチーム医療です。そのチームには、親御さんも入っているんです」
「なに、くよくよしてんのよ。ツラくても、泣いたらダメだからね。余計、ツラくなる」
「うれしくても、悲しくても、ツラくても、食べるの。食べれば、ひとまずエネルギーになるのよ。エネルギーがないと、立ち上がろうって元気がなくなっちゃうから。ひとまず食べる。いい?」
フジテレビ/2022年10月17日放送
【脚本】倉光泰子
PICU 小児集中治療室・第1話 [PICU]
「車にひかれて死にそうになって、うっすら目が開いたとき・・・内臓を何個も取り出して、新しい内臓に替えてもらったとき・・・そんなとき、どんな色が見たい? 目が痛くなるような蛍光灯とかイヤじゃない? ひとによってはね、ここ(病院のベッドの上)で見た景色が最後になる子もいますからね。(明かりを和らげるシートを貼る作業を)続けましょう」
フジテレビ/2022年10月10日放送
【脚本】倉光泰子